授業コード 70008305 クラス 05
科目名 基礎演習 単位数 2
担当者 船津 靖 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 宗教・民族と国際社会 Religion, Ethnicity, International Society
授業の概要  教室での授業、予定していたカトリック教会などでの課外授業の見通しが立ちません。リモート授業です。前期に3年生以上対象のゼミをZoomで実施しました。Moodleと併用することで濃密なゼミとなりました。学生によっては対面のゼミより良いという人もいるほどです。
 社会情勢が激変しました。産業構造や就活も変化しています。学生の関心やニーズも変化したでしょう。既に申し込んだ学生に不都合のないよう一神教や聖書との関連を維持すると共に、できるだけ幅広い関心に応えられるよう内容を工夫します。3年生以降のアメリカを軸とする国際社会のゼミ希望者のニーズにも応えられるようにします。授業題目を「宗教・民族と紛争・協力」から微修正しました。緊急事態であり、とても少人数のゼミですから、個々の学生の関心や状況に合わせ、柔軟かつ現実的に運営します。
 下記の授業計画は暫定的な大枠です。当初はゼミ生の知識や関心と教員の専門知識の接点を探り、相乗的に働くテーマの発見に充てます。発表や文章の技術向上に特に力を入れます。ゼミに関連する国際ニュースを解説します。 
 一神教の基礎知識なしに国際関係を理解するのは困難です。国際協力団体にもキリスト教徒が多いです。日本の同盟国アメリカの政治を理解するにはキリスト教福音派やイスラム原理主義の知識が不可欠です。
 過去のゼミでは、旧約聖書の天地創造、エデンの園、ノアの方舟、出エジプトなどを読みました。イエスに関する福音書はドラマチックで、ミステリーに満ちています。聖書そのものを読んでおくことが将来、最も役に立ちます。近年は映画を素材とする発表が増える傾向です。。
 期末レポートの近年のテーマは、ヒトラーのホロコースト、ユダヤ人迫害、神話とタブー、魔女、医神アスクレピオス、ニュージーランド銃乱射事件、イスラムの食事規程、9.11同時テロとニューヨーク消防本部などさまざまです。聖書と無関係でもかまいません。
 ゼミ生の必要に応じ資料提示・課題型の授業を混ぜることがありえます。
【実務経験】教員は記者としてモスクワ、ロンドンの特派員、ニューヨーク、エルサレムの支局長を務め、新聞記事や『パレスチナ 聖地の紛争』(中公新書)などを執筆してきました。
学習の到達目標  ゼミで1回10~15分程度の発表、その後の質疑応答をこなせるようになる。
 3000~4000字程度の論文を書くための調査能力、構成力、表現力を身に着けられるようになる。
 宗教や国際社会について基礎的な知識が身に着けられるようになる。
 国際政治の現実を冷静かつ多角的、客観的に分析できるようになる。
授業計画 第1回 ゼミの目標と方法
第2回 発表の方法
第3回 文章の技術
第4回 一神教と国際政治(1)
第5回 一神教と国際政治(2)
第6回 旧約聖書(1)
第7回 旧約聖書(2)
第8回 旧約聖書(3)
第9回 福音書(1)
第10回 福音書(2)
第11回 黙示録・終末論・千年王国
第12回 聖書と映画
第13回 アメリカの宗教と政治
第14回 レポートの発表
第15回 まとめ
授業外学習の課題  聖書や、聖書に関する映画や本に親しんで下さい。
 発表担当者は、キーワード、年表、要約や引用、地図などからなるレジュメを作成し、発表前日までに教員に送って下さい。Moodleにアップてください。新聞記事や報道番組で国際ニュースに触れて下さい。日本語と英語の地道な勉強を続けて下さい。
履修上の注意事項 【対面授業】無 【非対面授業】有 Zoom利用。資料提示型を1、2度混ぜる可能性あり
 授業中はできるだけ顔を見せてください。発表、質疑応答は特別の事情がない限りカメラオンでお願いします。個別の相談には応じます。欠席する場合は事前にメールなどで教員に連絡してください。発表当日のドタキャンはやめてください。向学心のある学生にはできる限りの支援をします。
成績評価の方法・基準 【期末試験】無
 発表や質疑応答、レジュメなど授業への貢献を約50%、期末レポート(小見出しと註を伴い3000~4000字程度)を約50%で評価します。
テキスト  学生の関心や出版状況をみて検討します。
参考文献  『聖書』『コーラン』。『パレスチナ―聖地の紛争』(船津靖著、中公新書、電子版あり)。随時紹介します。
主な関連科目  政治と社会(アメリカ、中東)、国際ジャーナリズム論、メディア論、国際政治英語
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 少人数のゼミ生ですから、いつでもできる限り対応します。就活や進路、英語の勉強法など込み入った相談はメール(funatsu@shudo-u.ac.jp)でも対応しますし、感染防止に注意しながら、大学で個別の相談に応じます。履修計画が固まったら登校する曜日を連絡してください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
国際コミュニティ学部国際政治学科(演習科目) FGGP20801 2018~2020 2
国際コミュニティ学部地域行政学科(演習科目) FGRA20801 2018~2020 2