授業計画 |
第1回 |
序論 西洋政治思想とその意義。本講義での検討方法について概説する。 |
第2回 |
ジョン・ロック『統治論』 西洋における「政治」の観念の意味について検討する。あわせて近代リベラリズムの基本的考え方を提示する。 |
第3回 |
ルソー『人間不平等起源論』 政治思想の前提となる人間論とその意味について検討する。あわせてリベラリズム批判の系譜の理解に努める。 |
第4回 |
マルクス『ユダヤ人問題に寄せて』 リベラリズム批判の延長として初期マルクスの政治観を検討する。 |
第5回 |
マルクス『フランスにおける内乱』 コミュニズムの思想。後期マルクスにおける「政治」の意味を検討する。 |
第6回 |
ベンサム『道徳および立法の諸原理序説』 功利主義の思想。その基本的な考え方と政治に対する考え方を検討する。 |
第7回 |
J.S.ミル『自由論』 功利主義的リベラリズムの再構成としてミルの思想を、ベンサムとの継承・批判に留意しながら検討する。 |
第8回 |
トクヴィル『アメリカにおける民主主義』 近代政治思想における「民主主義」をめぐる問題について検討する。 |
第9回 |
マディソン『ザ・フェデラリスト』第10篇「党派について」 近代政治における「政党」の位置について検討する。あわせて政治思想におけるアメリカの意義にも留意する。 |
第10回 |
バーク『フランス革命についての省察』 保守主義の思想、その政治についての考え方を検討する。 |
第11回 |
ホッブズ『リヴァイアサン』 近代社会契約論の代表的文献である本書を、その論理、体系的構造に留意しながら検討する。 |
第12回 |
マキアヴェリ『君主論』 ホッブズが宗教改革とそれがもたらした内乱に対する政治思想であるとすれば、マキアヴェリはイタリア・ルネサンスを代表する政治思想であるといえる。非常に対照的な内容・構成に留意しつつ検討する。 |
第13回 |
プラトン『国家』 古典古代ギリシアの政治思想。政治と哲学との関係について検討する。 |
第14回 |
アリストテレス『政治学』 ギリシアの政治思想、その2。プラトンと対照的なその思想、政治理論について検討する。 |
第15回 |
総説。古典古代から近代ヨーロッパの思想と政治について、その諸問題を総括する。 |