公開用ファイル(授業概要)

授業題目	現代中国を読む　　　　　　（非対面型授業 / オンデマンド / Moodle利用）
授業の概要	1949年中華人民共和国が成立してから、急進的政治情勢や経済停滞の毛沢東時代を経て、1980年代以後、改革開放の高度成長の時代に入った。　2010年、中国のGDPは世界2位になり、「世界の工場」から「世界の市場」へ転身しつつあるが、国内貧富の格差問題や環境問題等を多く抱え、GDP1万ドルぐらいまでという「中所得国の罠」から抜け出すかが課題である。　一方、中国について、経済成長や富裕層の拡大等の報道があれば、一党独裁や環境汚染等の記事もある。最近、米中貿易戦争も展開され、米中対立が世界の注目を浴びている。　また、21世紀は中国の世紀になるだろうという議論があれば、中国はそろそろ崩壊するだろうという見方もある。中国をどう見てよいか。　本講義では、中華人民共和国建国後の歩みをたどりながら、毛沢東時代と改革開放時代の諸事情を多角的な視点から解説し、中国を理解するための一助になることを目的とする。
学習の到達目標	多角的視点から中国を見ることができるようになる。

授業計画	第１回	イントロダクション
	第２回	社会主義体制の中華人民共和国の建国
	第３回	毛沢東時代の政治運動：社会主義経済路線の急進化
	第４回	文化大革命と経済建設の破綻
	第５回	鄧小平と改革開放
	第６回	改革開放の段階と内容
	第７回	「会主義市場経済」と世界経済のなかの中国
	第８回	経済発展の光と影
	第９回	貧困対策　3億人移住計画の「人の都市化」
	第１０回	中国の「受験教育」と「エリート」
	第１１回	中国の政治と行政
	第１２回	民主化問題
	第１３回	対外経済関係と「一帯一路」
	第１４回	米中貿易戦争
	第１５回	中国の経済成長とそのゆくえを考える（授業の進度や受講生の理解度により変更する場合がある）

授業外学習の課題	教材や配布資料を１時間程度の予習と復習が望ましい。
履修上の注意事項	【対面授業】　　無　【非対面授業】　有　（同時双方向：無、オンデマンド：有〈Moodle利用〉、課題研究：有＊課題提出不足の場合は減点、未提出の回数が50％を超えると単位の認定はできないことがあるので注意してください。＊欠席の場合は、メール（wangwb@shudo-u.ac.jp）で連絡してください。
成績評価の方法・基準	期末試験　試験又はレポート　　　　50％課　　題　　　　　　　　　　　　　50％
テキスト	①中園和仁編『中国がつくる国際秩序』（ミネルヴァ書房、2013年５月）（部分利用）　なお「政治と社会〈中国〉「総合教養講義a〈中国の歴史と社会〉、「文明論研究」等でも同じテキストを使用する。 ②授業資料
参考文献	適宜に紹介する。
主な関連科目	総合教養講義ａ（中国の歴史と社会）、東洋政治外交史文明論研究
オフィスアワー及び質問・相談への対応	①質問はメール（wangwb@shudo-u.ac.jp）で受け付けます。 ②相談する場合はメールで連絡してください。

■カリキュラム情報