授業コード 64004801 クラス 01
科目名 公衆栄養学実習 単位数 1
担当者 酒元 誠治 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 公衆栄養学実習(Public Nutrition Training)
授業の概要  集団や地域における人々の健康状態、食事・栄養素摂取状況、食行動と食環境等を分析・診断し、食生活改善と食環境整備・健康増進のための地域健康・栄養プログラムの実施・評価等に関する実習を行います。さらに、栄養疫学の概要や各種食事調査法の種類と特徴を理解して、対象や目的に応じた調査法を選択・適用する能力を養い、国民健康・栄養調査の実際・データ解析、食事・栄養素摂取量データ処理・統計解析等栄養情報処理も含めた実習を通じて、公衆栄養学の講義科目で学んだ知識の定着と基礎技術を訓練することを目的とします.授業に当たっては20年余の公衆栄養分野における実務経験を活かしながら、活きた学問を伝える.
学習の到達目標  前半では、学生が自ら行った食事データの個別解析やそれらをまとめた小標本の解析を行う中で、 前半では、食事・栄養素摂取状況の分析・診断能力を有する。さらに、県民健康栄養調査等の一部を改変した擬似的なデータを用いて、大標本における分析・診断能力を有する。
 中盤では、現状把握から地域の課題抽出を行い、ヘルスプロモーションの考え方に沿った「地域健康増進計画」の策定を行う能力を有する。
 後半では、個別指導や集団指導の技術の習得を通じて、地域健康増進実施計画の策定と実施する能力を有する。
授業計画 第1回  事前に1週間分の食事調査の概要説明を行い、調査を開始します。
 第一テーマ:画像を用いた秤量・目安法による1週間分の食事調査、コンピュータソフトを用いた1週目の食事調査結果の入力と個人毎の解析と評価します。
第2回  1週目の課題を改善した食事を用いた2週目の食事調査結果の入力と個人毎の解析と評価を行います。
第3回  1クラス40人分からランダムに結合した30人分の匿名データを提供し、それを用いた小集団での解析と評価をグループで行います。
 第1回目のグループ別の研究発表会と改善点を討議します。
第4回  第二テーマ:地域健康増進計画策定のため、フォーカスグループインタビューの手法を用いたQOLや 健康観等の抽出とKJ法によるまとめを行います。
 地域健康増進計画策定のための対象市町村の決定と、対象市町村のホームページ等から各種データの収集します。
第5回  擬似的な市町村の健康・栄養調査データを提供し、大標本を用いた統計解析の実習をします。
 これまで得られたデータから課題の抽出とそれを改善するための地域健康増進計画の策定します。
第6回  第2回目のグループ別の研究発表会と改善点を討議します。
 特定保健指導用の擬似的データを用いた個別指導の準備をします。
第7回  数名を指定しての個別指導の実践とグループ討議を行います。
 擬似的データを用いた市町村における集団指導の準備します。
第8回  数名を指定しての集団指導の実践とグループ討議を行います。
 地域健康増進計画(plan)から、地域健康増進実施計画(do)の策定を行います。
第9回
第10回
第11回
第12回
第13回
第14回
第15回
授業外学習の課題 実習時間内で終わらない部分については、次回の実習時までに完成させておいてください。
履修上の注意事項  毎回、新たな課題を与えるため、欠席のないように体調管理に努めること。
 やむを得ず欠席した場合には、担当教員等から課題の内容を聞き、次回までに準備を行っておいてください.
 公衆栄養学には危機管理対応が含まれますので,コロナの感染に対する事前対応として,一部(実習の内容説明)にWeb授業を加えます.メールアドレスは前期に用いますので,変更があった場合には変更登録メールを送ってください.
成績評価の方法・基準  レポート及び2回の発表会の内容により評価します。欠席の場合は大きく減点します。
テキスト  小宮あすか・布井雅人 著『Excelで今すぐはじめる心理統計』(講談社):前期で教科書として用いたもの.
参考文献  栄養計算ソフトは栄養教育実習室のパソコンにインストール済みです.また,自分のパソコンにインストール希望の場合には貸与します.
主な関連科目 公衆栄養学Ⅰ、公衆栄養学Ⅱ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 研究室での口頭対応が可能、また疑問が生じた時にはメールによる質問にも対応します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
健康科学部健康栄養学科(公衆栄養学) FHNU30503 2017~2018 3・4