授業コード 63005802 クラス 02
科目名 演習Ⅱ 単位数 2
担当者 志和 資朗 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 「行動科学としての臨床心理学の応用」
Application of clinical psychology based on behavioral science
授業の概要  臨床心理学を学ぶという視点ではなく、臨床心理学を如何に活用するかという視点(目的指向型の心理学)から、担当者の少年鑑別所、総合病院精神科での勤務経験をもとに、臨床心理学の理論と実際を紹介、概説します。
 さらに、各自が興味を持ったテーマに関して、単なる知識の習得に留まらず、「自分の心理学で何ができるのか」について具体的に検討してもらいます。
 各自興味のあるテーマを決めて、その基礎となる海外文献を紹介してもらい、それをもとに討議していきます。このことを通して自分の研究テーマが人間の理解と援助に如何に活用することができるのかを模索してもらいます。
 また、演習活動をとおして、現代社会を生きていく上で必要な自己受容、信頼感、所属感、貢献感などの共同体感覚を養ってもらいます。
【実務経験内容:法務省少年鑑別所で鑑別技官として非行少年の鑑別業務等の非行臨床、市立総合病院精神科で心理療法士として心理療法等の病院臨床、大学でカウンセラーとして学生相談等の心理臨床】
学習の到達目標 ・演習活動をとおして、現代社会を生きていく上で必要な自己受容、信頼感、所属感、貢献感などの「共同体感覚」を養うこと。
・メンタルヘルス・マネジメント(ラインケア)に合格できるだけの知識を習得すること。
授業計画 第1回 心理学を生かす(キャリアデザイン)
研究発表の仕方(プレゼンテーション技術の向上)
第2回 ストレスとセルフコントロール
自律訓練法の理論と実際
少年非行と少年鑑別所
第3回 人格の発達(1)
ライフスタイルの発達
決定因と環境因
第4回 人格の発達(2)
器官劣等生
きょうだい布置
第5回 不適切な行動(1)
子どもの不適切な行動
原因論と目的論
第6回 不適切な行動(2)
目的論から見て人間の行動
不適切な行動の目的
第7回 よい人間関係とは(1)
人間関係の縦と横
第8回 よい人間関係とは(2)
横の人間関係
共同体感覚
第9回 自他を信頼し支援する
勇気づけのコミュニケーション
第10回 勇気づけのコミュニケーション
ロールプレイ
第11回 外国語文献収集とレジュメの作成
査読論文
第12回 文献発表(外国語文献)と集団討論(1)
発表者、座長、指定討論者としての役割
第13回 文献発表(外国語文献)と集団討論(2)
発表者、座長、指定討論者としての役割
第14回 文献発表(外国語文献)と集団討論(3)
発表者、座長、指定討論者としての役割
第15回 研究テーマについて
演習のまとめ(振り返り)
授業外学習の課題 ・演習の内容に関して事前に情報(文献検索)を収集してください。
・臨床データの処理と統計解析について演習を行います。実際のデータを用いて行いますので、各自の視点で結果を処理し統計解析の意味を理解してください。
・演習 第12回~15回にかけて文献発表を行います。各自興味関心のある最近の外国語文献を検索してください。文献発表では、発表(研究)の内容をレジュメにしてもらいます。限られた紙面で何をどう伝えるのかを考えてレジュメを作成してください。また、発表に際しては、ゼミ生相互で議事進行をしてもらいます。発表者、座長、指定討論者としての役割をとおして自分にできることを実践してください。
授業時間外での学修時間の目安は予習復習や課題の遂行を含め60時間程度
履修上の注意事項 無断欠席、自己の過失による遅刻は認めません。
やむを得ず欠席する場合は、事前に必ず連絡をください(事後でも必ず連絡をしてください)。
この演習で修得した知識や技術が、すぐに実地臨床で応用できるわけではありません。生半可な知識や技術で他者に関わることは厳に謹んでください。また、この講義において知り得た個人情報の取扱いについては、十分注意してください。
【対面授業】有 【非対面授業】無
  <非対面授業に変更になった場合>
  同時双方向:有、オンデマンド:有、課題研究:有
成績評価の方法・基準 【期末試験】無
課題レポートの内容(20%)、発表の際のレジュメの内容、発表の仕方、座長等のロールの果たし方(50%)、日頃の授業や演習活動への取り組み方(30%)により評価します。
テキスト 適宜紹介します。
参考文献 R・ドライカース著 野田俊作監訳 (1996).「アドラー心理学の基礎」 一光社
主な関連科目 「臨床心理学概論」「ストレスマネジメント」「心理学応用実習I」「心理学応用実習II」「演習Ⅰ」「心理療法論」「児童福祉論」
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業中に随時質問タイムを設けます。
授業時間外においてはメールやE-Learningシステム(Shudo Moodle)でも随時受けつけます。
小レポート等に記載された質問や意見、教員からの所感については次回授業時にフィードバックします。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
健康科学部心理学科(専門発展) FHPS37304 2017~2018 3・4