授業コード | 63004700 | クラス | |
科目名 | 進化心理学 | 単位数 | 2 |
担当者 | 中西 大輔 | 履修期 | 第4学期 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 人間行動の進化論的理解 |
授業の概要 | 本講義では、人間行動を進化生物学の理論から説明する視点について解説を行う。ハードウェアとしての身体だけではなく、ソフトウェアとしての“心”や行動も自然的あるいは社会的環境への適応として考える進化・適応論的視点が近年急速に拡大しつつある。こうした視点は、人間行動はすべて生後の経験 (学習) によって説明できるとする旧来の (極端な) 伝統的心理学の価値観と相反するため、多くの論争を生み出している。一方で、進化論的視点は究極因から人間行動を説明する (おそらく唯一の) 有力な仮説をいくつか提出している。人間はなぜ大規模な協力的集団を維持できるのか? 男性と女性の違いはすべてジェンダー (社会的性別) によって説明できるのか? これらの問いに一定の答えを与えるのが本講義の目的である。 |
学習の到達目標 | 環境への適応という観点から人間行動を科学的にみることができるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | 進化心理学とは何か? |
第2回 | 進化および遺伝子の概念 | |
第3回 | 利己的遺伝子 | |
第4回 | ヒトの進化 | |
第5回 | 性と進化 (1) | |
第6回 | 性と進化 (2) | |
第7回 | 感情の進化 | |
第8回 | 前半のまとめ | |
第9回 | 利他性の進化 (1) | |
第10回 | 利他性の進化 (2) | |
第11回 | 脳の進化 (1) | |
第12回 | 脳の進化 (2) | |
第13回 | 知能の進化 (1) | |
第14回 | 知能の進化 (2) | |
第15回 | まとめ |
授業外学習の課題 | 提出された質問用紙への回答を、次回の授業までにWeblog (https://daihiko.net) のエントリーとして投稿するので、それを読み、理解できていない箇所があれば教科書やノートを見直して復習をする。Moodleに意見や疑問点等を投稿する。あらかじめMoodle上にアップロードされる次回の授業教材に目を通す。 (各回90分程度) |
履修上の注意事項 | 1) 講義中に実験や調査への協力を求める場合がある。参加した者にはボーナス点等を与える場合がある。 2) 座席を指定する場合がある。 3) 「性と進化」などのテーマでは性に関連する話題が多くなるので、苦手な学生は注意されたい。 4) 授業のデータ (Moodleへのアクセスログ等を含む) を研究に活用することがある。 5) 2020年8月27日現在、対面での授業実施を計画しているが、状況によって2コマのうち1コマを非対面オンデマンドにする、全てのコマを非対面オンデマンドにする、など授業方式が変更になる可能性がある。 |
成績評価の方法・基準 | (対面授業が行われて通常の期末試験ができる場合) Moodleの課題10%、期末試験90%で評価する (期末試験が行えなくなった場合) Moodleの課題100% (中間試験20%、最終試験30%、小テスト及びリアクションペイパー50%) で評価する |
テキスト | なし |
参考文献 | 長谷川寿一・長谷川真理子 (2000). 進化と人間行動 東京大学出版会 |
主な関連科目 | |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
課題のフィードバックや質問、相談等はMoodle、https://daihiko.netのブログを用いて対応する。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(関連科目) | FHHS27207 | 2017~2020 | 2・3・4 |
健康科学部心理学科(心理) | FHPS26105 | 2017~2019 | 2・3・4 |