授業コード 50020400 クラス
科目名 社会統計学入門 単位数 2
担当者 松川 太一 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 社会統計学入門 Introduction to Social Statistics
授業の概要 社会科学の研究に必要な統計学と社会調査法に関する入門授業である。この授業では量的調査データを扱う統計学と社会調査法について取り上げる。

量的調査データの分析や分析結果の理解には、統計学に関する知識が必要である。統計学については、1変数から3変数までの記述統計にもとづいた統計分析を学んだのち、推測統計の考え方について学ぶ。

統計分析の前提となる良い調査データを収集するためには、社会調査法に関する知識が必要である。社会調査法については、標本誤差を小さくするために必要な標本抽出法について推測統計と関連づけて学んだのち、非標本誤差を小さくするために必要な調査票の作成における注意点について学ぶ。
学習の到達目標 ・与えられたデータについて、統計学に関する知識にもとづいて適切なデータ分析をおこなうことができる。
・良い調査データを収集するために、社会調査法に関する知識にもとづいて適切な標本抽出や調査票の作成をおこなうことができる。
・社会調査やデータ分析の結果を適切に読み解くことができる。
授業計画 第1回 ガイダンス:量的調査の全体像
第2回 データと変数
第3回 変数の分布と中心
第4回 変数のばらつき
第5回 クロス集計表
第6回 平均値の比較と相関係数
第7回 原因と結果の考え方
第8回 3重クロス集計表
第9回 量的変数の分析
第10回 母集団と標本の関係
第11回 推測統計学の基礎と統計的推測
第12回 統計的検定の考え方
第13回 調査票の作成(1):質問を作成する際の注意点
第14回 調査票の作成(2):質問の配置に関する注意点、調査倫理
第15回 第1回~第14回ふりかえり(確認テストと解説を含む)
授業外学習の課題 文部科学省の省令(大学設置基準)では、単位修得には少なくとも授業時間の2~3倍の授業外学習を求めていることを念頭に置いて、下記をはじめとする授業外学習に取り組むこと。
・テキスト、ノート等を熟読して予習、復習をすること。
・授業内容に関連する課題が出された時は取り組むこと。
・日常的に書籍、新聞記事、インターネット等から環境問題をはじめとする社会問題について情報を入手し、その情報を授業内容と関連づけて考える習慣を身につけること。
履修上の注意事項 ・【対面授業】無【非対面授業】有(同時双方向:無、オンデマンド:有、課題研究:無)
・授業理解に必要な基礎知識として、四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)ができることを求める。
・課題や確認テストでは電卓を持ち込み可とするので、日ごろの授業から電卓に慣れるておくことをすすめる。
・資料配布、課題提出、確認テスト等にMoodleを利用する予定である。
・質問や意見の表明など、受講者の積極的な姿勢を歓迎する。
・受講態度が悪い時は退出を命じることがある。
成績評価の方法・基準 第15回で実施する確認テスト(60%)、授業への取り組み(40%)を総合的に評価する。
ただし、受講者数により成績評価の方法・基準を変更する場合がある。
テキスト ・神林博史・三輪哲, 2011,『このとおりやればすぐできる社会調査のための統計学』技術評論社.(ISBN:9784774146805)
参考文献 ・佐藤郁哉, 2015,『社会調査の考え方 上/下』東京大学出版会.(ISBN:9784130520263/9784130520270)
・轟亮・杉野勇編著, 2017,『入門・社会調査法──2ステップで基礎から学ぶ〔第3版〕』法律文化社.(ISBN:9784589038173)
・盛山和夫, 2004,『社会調査法入門』有斐閣.(ISBN:9784641183056)
・吉村治正, 2017,『社会調査における非標本誤差』東信堂.(ISBN:9784798914138)
・神林博史, 2016,『1歩前からはじめる「統計」の読み方・考え方』ミネルヴァ書房.(ISBN:9784623075706)
・谷岡一郎, 2000,『社会調査のウソ──リサーチ・リテラシーのすすめ』文藝春秋.(文春新書,ISBN:9784166601103)
その他、授業に関連した文献を紹介する。
主な関連科目 環境コミュニケーション入門、環境社会学
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業中、授業終了後に、Moodleもしくはメール等で対応する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人間環境学部人間環境学科(入門科目) FHES11117 2018~2020 1・2・3・4