授業コード 50017407 クラス 07
科目名 環境ゼミナールa 単位数 2
担当者 西村 仁志 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 持続可能な社会に向けたソーシャル・イノベーション Social Innovation for Sustainable Society
授業の概要  地球環境問題や南北問題、地域の社会的弱者のためのきめ細かな支援など、行政では対応の難しい社会問題に対して、市民自らの新しい発想による解決策が次々と登場してきました。小規模金融、託児や託老、フリースクール、自然学校、地産地消レストラン、フェアトレード、自然エネルギー発電所など、その領域は幅広く拡がり続けています。
 「ソーシャル・イノベーション」とは、「社会において発生する諸問題を見出し、自らの関心と思いに基づいた解決策として独創的な事業手法を開発し、その具体的展開を通じて人と社会との関係へ働きかけ、新しい社会的価値を創造していくこと 」です。言い替えると「『自分ごと』として行う、世直しと人助け」ともいえるでしょう。社会における問題解決を役所任せにせず、市民の自発的・創造的な活動を活発に創出していくことが「持続可能な社会」を実現していくためにも重要であると考えられます。「環境教育」の展開もこの中に位置づけられるでしょう。
 この演習では、学生自身によるソーシャル・イノベーションの実践活動、事例調査(フィールド・ワークを含む)、関連文献の購読を行い、受講者の発表および報告、議論を進めていきます。
学習の到達目標 「ソーシャル・イノベーション」の概念、歴史、社会的背景、国内外の動向について、基本的な知識を身につけ、説明できるようになること。
授業計画 第1回 演習のガイダンス、各自の研究関心の確認
第2回 導入講義「ソーシャル・イノベーションとは」
第3回 導入講義「ソーシャル・イノベーションの事例」
第4回 文献読書報告、全体討論(1)
第5回 文献読書報告、全体討論(2)
第6回 文献読書報告、全体討論(3)
第7回 文献読書報告、全体討論(4)
第8回 課題研究「読書レポート」
第9回 動画教材とディスカッション
第10回 事例発表① 若者の政治参加を進める
第11回 事例発表② 地域のエネルギー自給を進める
第12回 事例発表③ ソーシャル・イノベーターを生み出す
第13回 事例発表④ ソーシャル・イノベーションのための資金調達
第14回 研究構想の作成に向けて
第15回 研究構想の発表・前期のまとめ
授業外学習の課題 前半は文献購読(担当部分はもちろん、他のトピックも)を事前に行い、報告と議論の準備を行うことが必要です。
後半はグループでの共同発表を行うため、テーマに関連した調査活動と議論をおこなってください。

【追記】
指定テキストを読んでレポートを提出する。詳細は授業において指示する。
履修上の注意事項 ゼミは学生が主体的に運営するものです。「ゼミは自分たちが創るもの」という気概を持って臨んで下さい。また常にテーマに関連する本や雑誌、新聞等に注意し、全体討論に積極的に参加してください。

【追記】
この科目は非対面で実施する。教材配布、課題提示、課題提出等はGoogle Classroomを用いる。
発表とディスカッションにはZoomを用いる。
成績評価の方法・基準 授業への取り組み(発表および討論への参加)50%
発表資料および成果物  50%
テキスト 西村仁志編著『ソーシャル・イノベーションが拓く世界: 身近な社会問題解決のためのトピックス30」(法律文化社)
参考文献 斎藤槙『社会起業家 社会責任ビジネスの新しい潮流』(岩波書店)
デービッド・ボーンステイン『世界を変える人たち 社会起業家たちの勇気とアイデアの力』(ダイヤモンド社)
服部篤子、武藤清、渋澤健『ソーシャル・イノベーション 営利と非営利を超えて』(日本経済評論社)
金子郁容、國領二郎、厳 網林『社会イノベータへの招待 「変化をつくる」人になる』(慶応義塾大学出版会)
渡邊奈々『チェンジメーカー 社会起業家が世の中を変える』(日経BP社)
フランシス・ウェストリー他『誰が世界を変えるのか ソーシャル・イノベーションはここから始まる』(英治出版)
西村仁志『ソーシャル・イノベーションとしての自然学校」(みくに出版)
主な関連科目 「環境教育論」
「エコツーリズム論」
「環境教育プランニング」
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業終了後に質問に応じる。もしくは担当者宛メールにて対応する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人間環境学部人間環境学科(ゼミナール科目) 2011~2016 3
人間環境学部人間環境学科(ゼミナール科目) FHES37101 2017~2020 3