授業コード 50014800 クラス
科目名 循環型社会政策論 単位数 2
担当者 坂本 智幸 他 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 循環型社会政策論(Policy on Sound Material-Cycle Society)
授業の概要 本講義は大量廃棄社会から循環型社会へとパラダイムシフトが起こりつつある中で,中央政府および自治体において行なわれている循環型社会づくりの動向を解説する.またリサイクルとライフサイクルアセスメント,及び循環型社会形成政策と拡大生産者責任についても解説を行う.講義の終盤では開発途上国における廃棄物政策や,「核のゴミ」問題についても扱う.

【実務経験内容:第11~15回担当者は,国連食糧農業機関(FAO),国際協力機構(JICA),日本工営株式会社等において,開発専門家・環境コンサルタントとしてアジア・アフリカ・中東・東欧の開発途上国や日本国内における環境影響評価,廃棄物管理計画づくり等に携わった.主な担当プロジェクトにはモロッコ全国廃棄物管理計画,ハノイ市廃棄物管理改善計画,中国西安市廃棄物管理改善計画等がある.】
学習の到達目標

  1. 循環型社会形成の理論,及び動向を理解できるようになる.

  2. 開発途上国の廃棄物問題,及び動向を理解できるようになる.

授業計画 第1回 イントロダクション:講義概要および循環型社会とは(羅)
第2回 日本における循環型社会形成政策(羅)
第3回 3R・循環型社会構築にむけた動きやライフスタイル(羅)
第4回 日本における循環型社会形成政策(羅)
第5回 課題学習:ごみ問題・3Rと温暖化の関わり(レポートの提出)(羅)
第6回 生活の中で生じるゴミの現状と課題(坂本)
第7回 ゴミ処理行政―国と地方自治体の役割(坂本)
第8回 循環型社会の構築に向けたリサイクルのスキームの実際と課題(坂本)
第9回 排出者責任の原則と特別管理廃棄物―産業廃棄物処理のスキームと課題(坂本)
第10回 課題授業:これまでの講義内容を踏まえ提示した廃棄物処理に関する3つ学術論文の1つをレビューし,所定のフォーマットにまとめ提出する(坂本)
第11回 循環型社会づくりにおける環境社会配慮(長谷川)
第12回 循環型社会づくりにおける環境アセスメント(長谷川)
第13回 ベトナムの廃棄物管理計画での環境社会配慮事例(長谷川)
第14回 インドネシアの循環型社会政策と貧困対策(長谷川)
第15回 「核のゴミ」問題:日本と欧米の状況(長谷川)
授業外学習の課題

  • 毎回の講義のための事前配布資料を予習し,疑問点を整理しておくこと.

  • 講義時間中に小テストを行うので毎回の講義内容を十分な時間をかけて復習しておく必要がある.

  • 講義時間中にレポートの課題を出すので,しっかりレポートを書くこと.

履修上の注意事項

  1. 第1回から第5回までの講義はZOOM(同時双方向)で行う.

  2. 第6回から第9回までの講義はZOOM(同時双方向)で行い,第10回の講義内容は,課題授業とする.

  3. 第11回から第15回までの講義はオンデマンド形式行う.

  4. 講義内容の理解度を把握するために小テストを行うので,毎回出席することが重要である.

  5. 講義資料の配布,小テスト,コメント・質問シートの提出は全てMoodleで行う. 担当教員が受講生の登録を行うが,受講生は必ず登録の確認すること.登録されていない受講生は速やかに担当教員に伝えること.
成績評価の方法・基準 小テスト(50%)、課題レポート(50%)で評価する.
テキスト 3R・低炭素社会検定実行委員会編(2017)「3R低炭素社会検定 公式テキスト 第2版」ミネルヴァ書房.
参考文献

  1. 小島道一(2018)「リサイクルと世界経済」,中央公論社.

  2. 杉本 裕明(2015)「ルポ にっぽんのごみ」,岩波書店.

  3. 細田衛士(2008)「資源循環型社会:制度設計と政策展望」慶応義塾大学出版会.

  4. 吉田 文和 (2004)『循環型社会』,中央公論新社.

  5. 植田和弘・喜多川進監修(2001)「循環型社会ハンドバック:日本の現状と課題」有斐閣.

主な関連科目 環境経済学入門、資源経済学、環境アセスメント
オフィスアワー及び
質問・相談への対応

  1. 講義中の質問はいつでも受け付ける(質問の時間を設ける場合もある).

  2. レポートや小テストに対する質問等は講義の終了後,または各担当教員のオフィス・アワーにおいて対応する(各教員のオフィス・アワーは異なるため講義内でアナウンスする).

  3. 緊急の連絡・問い合わせなどはtsakamot@alpha.shudo-u.ac.jpへ連絡すること.


■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人間環境学部人間環境学科(基幹科目Ⅰ) 2011~2016 2・3・4
人間環境学部人間環境学科(基幹科目Ⅰ) FHES24104 2017~2017 2・3・4
人間環境学部人間環境学科(基礎科目) FHES23102 2018~2020 2・3・4