授業コード 50014200 クラス
科目名 環境コミュニケーション入門 単位数 2
担当者 松川 太一 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 環境コミュニケーション入門 Introduction to Environmental Communication
授業の概要 持続可能な社会を形成するには、人びとのあいだで異なる環境に対する価値観を調整し社会的合意形成へつなげる環境コミュニケーションが必要である。この授業では、異なる価値観をもつ人びとが共有できる価値や目標をみつけて交渉や合意形成をおこなう際の基本的な考え方について学ぶ。

また、環境や科学技術の領域で実施されている社会的合意形成の取り組みから、環境や科学技術に関する社会的合意形成において市民参加が求めれている点についても学ぶ。
学習の到達目標 ・交渉や合意形成をおこなう際の基本的な考え方について説明できる。
・環境や科学技術の領域で実施されている市民参加について説明できる。
・授業で学んだことを、実際の環境問題をはじめとする社会問題と関連づけて考えることができる。
授業計画 第1回 ガイダンス:近代・現代社会とコミュニケーション
第2回 交渉とは何か(1):良い交渉とは
第3回 交渉とは何か(2):立場と利害
第4回 交渉のための実践的方法論(1):BATNA
第5回 交渉のための実践的方法論(2):ZOPA
第6回 交渉のための実践的方法論(3):交渉マトリックス
第7回 社会的責任ある交渉の進め方
第8回 一対一から他者間交渉へ(1):ファシリテーションの重要性
第9回 一対一から他者間交渉へ(2):ステークホルダーを見落とすリスク
第10回 社会的な合意形成とは(1):ビジネスと社会的合意形成
第11回 社会的な合意形成とは(2):アジェンダ・セッティング
第12回 社会的な合意形成とは(3):熟議民主主義と討論型世論調査
第13回 交渉による社会的合意形成の課題(1):弁護科学の対立
第14回 交渉による社会的合意形成の課題(2):トランス・サイエンスな問題
第15回 第1回~第14回ふりかえり(確認テストと解説を含む)
授業外学習の課題 文部科学省の省令(大学設置基準)では、単位修得には少なくとも授業時間の2~3倍の授業外学習を求めていることを念頭に置いて、下記をはじめとする授業外学習に取り組むこと。
・ノート等を熟読して予習と復習をすること。
・授業内容に関連する課題が出された時は取り組むこと。
・日常的に書籍、新聞記事、インターネット等から環境問題をはじめとする社会問題について情報を入手し、その情報を授業内容と関連づけて考える習慣を身につけること。
履修上の注意事項 ・【対面授業】無【非対面授業】有(同時双方向:無、オンデマンド:有、課題研究:無)
・資料配布、課題提出、確認テスト等にMoodleを利用する予定である。
・質問や意見の表明など、受講者の積極的な姿勢を歓迎する。
2018年度以降生【この科目は、発展科目「環境社会学」の履修前提科目となっています】
2011~2017年度生【この科目は、基幹科目Ⅱ「環境コミュニケーション論」の履修前提科目となっています】
成績評価の方法・基準 第15回に実施する確認テスト(60%)、課題提出などの授業への取り組み(40%)を総合的に評価する。
ただし、受講者数により成績評価の方法・基準を変更する場合がある。
テキスト 指定しない。
参考文献 ・松浦正浩, 2010,『実践! 交渉学』筑摩書房.(ちくま新書, ISBN:9784480065421)800円+税
・フィッシャー&ユーリー, 1981→1990『ハーバード流交渉術』三笠書房.(知的生き方文庫, ISBN:9784837903604)
・田村次朗, 2014,『ハーバード×慶應流 交渉学入門』中央公論新社.(中公新書ラクレ, ISBN:9784121504814)
・サスカインド&クルックシャンク, 2006→2008『コンセンサス・ビルディング入門──公共政策の交渉と合意形成の進め方』有斐閣(ISBN:9784641163188)
・サスキンド(サスカインド), 2014→2015,『ハーバード×MIT流世界最強の交渉術──信頼関係を壊さずに最大の成果を得る6原則』ダイヤモンド社.(ISBN:9784478027509)
・平川秀幸, 2010,『科学は誰のものか』NHK出版.(生活人新書, ISBN:9784140883280)
・戸田山和久, 2011,『「科学的思考」のレッスン』NHK出版.(NHK出版新書, ISBN:9784140883655)
随時、授業に関連した文献を紹介する。
主な関連科目 【2018年度以降生】社会統計学入門、環境NPO・NGO論、環境社会学
【2011~2017年度生】環境社会調査、環境NPO・NGO論、環境コミュニケーション論
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業中、授業終了後に、Moodleもしくはメール等で対応する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人間環境学部人間環境学科(基礎科目) 2011~2016 1・2・3
人間環境学部人間環境学科(基礎科目) FHES13109 2017~2017 1・2・3
人間環境学部人間環境学科(入門科目) FHES11109 2018~2020 1・2・3・4