授業コード | 50013200 | クラス | |
科目名 | 自然をみるb | 単位数 | 1 |
担当者 | 城野 哲平 | 履修期 | 後期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 生物多様性保全のための生態学調査入門 |
授業の概要 | この半世紀で生じた人間活動の大きな加速は、地球の主な生態系のほとんどすべてにかつてないレベルの圧力を加え、世界各地で生物の絶滅や生物多様性の減少が問題になっている。このような状況で、生物多様性を守るための第一歩は、その環境にどのような生物がどのくらい生息しているかを明らかにすることである。この授業では、生物多様性保全のために必要な生物調査法やその背景にある分類学・生態学の考え方について解説する。さらに環境調査、土壌動物・昆虫の採集、ソーティング(種類分け)、同定、標本作成などの実習を通じて、生物多様性をどのようにして測定し、その情報をどのように生かしてゆけばいいのか説明する。この授業では原則、通常の講義と実習を交互に行う。 |
学習の到達目標 | 生物多様性問題に関連する生態学の基礎知識を習得する。生物多様性をどう測定するのか、そのデータを生物多様性保全にどう生かすのかについて、生態学実習を通じて理解する。 生態学調査の手法を習得し、その結果を適切な専門用語を使用して、論理的に説明できる。 |
授業計画 | 第1回 | 授業ガイダンス、生物の分類・同定、種概念 |
第2回 | 昆虫の採集、標本作成(実習) | |
第3回 | 昆虫の同定(実習) | |
第4回 | 観察・採集データのまとめ方、表の作り方、レポートのまとめ方 | |
第5回 | 標本の価値と利用、博物館の役割 | |
第6回 | コドラートとトランゼクトによる環境調査(実習) | |
第7回 | 生物統計の基礎(前半のみ実習)、科学論文とその役割 | |
第8回 | 環境の定量化、指標生物 | |
第9回 | 土壌動物の採集(前半のみ実習)、生物多様性と種の多様性の関係 | |
第10回 | ソーティング(種類分け)(前半のみ実習)、レッドデータブック・レッドリストの意義 | |
第11回 | ― | |
第12回 | ― | |
第13回 | ― | |
第14回 | ― | |
第15回 | ― |
授業外学習の課題 | 予習に関しては資料プリントを読んでくる、生態学や保全に関する項目を調べてくる等の指示を出す。また前回の講義内容を十分理解した上で、実習を実施するので、必ず復習をしておくこと。 |
履修上の注意事項 | 実習を含んでいるため、すべて対面授業として実施する。この科目は「中国地方の自然環境」と「保全生物学入門」の内容を深化させることを目的としている。従って、同時履修でもかまわないので、この二科目を履修しておくことが強く望まれる。講義の内容には連続性があるため、欠席や遅刻をしないこと。欠席や遅刻は減点の対象となり、3回以上の欠席は自動的にx評価となる。天候等の影響で実習が実施できない場合、授業内容の順序が変わる場合がある。 |
成績評価の方法・基準 | 授業への取り組み(20%)、実習レポート(80%)により評価する。 |
テキスト | 使用しない。 |
参考文献 | やさしい土壌動物の調べ方―採集・標本・分類の基礎知識(青木淳一著、合同出版) 増補改訂版 昆虫の図鑑 採集と標本の作り方(福田晴夫ほか著、南方新社) 完全独習 統計学入門(小島寛之著、ダイヤモンド社) 上記の3冊は実習時間の作業の概略を知るのに便利である。項目ごとの参考図書についてはリストを作り、講義中に配布する。 |
主な関連科目 | |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
少人数のクラスなので、疑問点をためこまないで、積極的に質問することを推奨する。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人間環境学部人間環境学科(リテラシー形成科目) | - | 2011~2016 | 2・3・4 |
人間環境学部人間環境学科(リテラシー形成科目) | FHES22102 | 2017~2017 | 2・3・4 |
人間環境学部人間環境学科(基礎科目) | FHES23123 | 2018~2020 | 2・3・4 |