授業コード 50007900 クラス
科目名 保全生物学入門 単位数 2
担当者 城野 哲平 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 人間活動の生態系への影響と生物保全の取り組み
授業の概要 地球の生命維持システムの限界内で人間活動や経済を発展させるためには、生態系への人為攪乱の影響を正しく評価し、生態系を保全するための有効な方策を確立することが急務である。この講義では、毎時間配布するプリントをもとに、保全生物学の基礎を紹介していく。保全生物学の理論的背景を踏まえながら、地球上の様々な生態系への人為的影響の現状について把握すると共に、自然への配慮という観点からこれらの生態系を維持・復元するための取組みについて紹介する。
学習の到達目標 保全生物学の基礎的な用語の意味や考え方が理解できる。本講義で学んだ知識を、適切な専門用語を用いて説明できる。
授業計画 第1回 講義ガイダンス、なぜ保全生物学が必要なのか
第2回 生物多様性1:生物の分類と生物多様性の意味
第3回 生物多様性2:生物多様性の価値と保全生物学の目標
第4回 生物多様性3:地球上の生物の種数とその推定法
第5回 生物多様性の危機1:生息地の破壊
第6回 生物多様性の危機2:生息地の分断化、生息地の環境悪化と汚染
第7回 生物多様性の危機3:地球温暖化
第8回 生物多様性の危機4:乱獲、過剰収奪
第9回 生物多様性の危機5:外来種の移入・定着
第10回 生物多様性の危機6:病気
第11回 生物多様性の保全1:生息域内保全(保護地域の場所、広さ、個体数)
第12回 生物多様性の保全2:生息域内保全(保護地域の配置と住民)
第13回 生物多様性の保全3:生息域外保全(動物園・水族館と飼育繁殖計画)
第14回 生物多様性の保全4:生息域外保全(植物園と種子バンク)
第15回 まとめ、授業アンケート
授業外学習の課題 参考文献として挙げるものについて、関連範囲の講読を適宜すすめる。授業後にレジュメで内容を復習する。
履修上の注意事項 授業は Moodle を用いたオンデマンド方式で行う。講義の内容には連続性があるため、欠席や遅刻をしないこと。また、出席が7割に満たない場合はX評価とする。レポートを提出しない場合も、X評価とする。
成績評価の方法・基準 授業はスライドと配布するレジュメをもとに進め、毎回授業の後に小テストを行う。成績は小テスト(60%)とレポート(40%)の結果によって評価する。レポートについての講評はMoodle等で配信する。
テキスト 使用しない。
参考文献 保全生物学のすすめ 改訂版―生物多様性保全のための学際的アプローチ(リチャード B. プリマック・小堀洋美著、文一総合出版)
保全生態学入門―遺伝子から景観まで(鷲谷いずみ・矢原徹一著、文一総合出版)
その他、講義中に適宜指示する。
主な関連科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
小テストに質問欄を設けるほか、講義中や講義終了後を含めて、疑問については常時受け付ける。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人間環境学部人間環境学科(リテラシー形成科目) 2011~2016 1・2・3・4
人間環境学部人間環境学科(リテラシー形成科目) FHES12101 2017~2017 1・2・3・4
人間環境学部人間環境学科(入門科目) FHES11118 2018~2020 1・2・3・4