授業コード | 20092100 | クラス | |
科目名 | 英語学特講(イェスペルセン文法研究) | 単位数 | 2 |
担当者 | 針持 和郎 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | イェスペルセンの文法と業績 |
授業の概要 | Otto Jespersen (1860 - 1943)の文法と業績を講義する。 イェスペルセンの伝統文法は、日本を含めて多くの国の学校文法に取り入れられている。そればかりではなく、Analytic Syntax (1937) では Chomsky の Syntactic Structures (1957) に先立つこと20年にして、はやくも生成文法の萌芽を見せている。 講義では、広範な業績の中から幾つかの重要な概念に関する論述を読みながら、それらを概説する。 |
学習の到達目標 | (1) イェスペルセンの業績と英語の文法史における彼の位置づけを理解する。 (2) イェスペルセンの主要な業績の要点を理解する。 (3) チョムスキー (1957) に先立って見せている生成文法への萌芽とも言える構想を知る。 |
授業計画 | 第1回 | イントロダクション:コース概説 |
第2回 | イェスペルセンの経歴と業績 | |
第3回 | 「伝統文法の品詞論」と「生成文法の構造論」 | |
第4回 | イェスペルセン統語論:発展の軌跡 | |
第5回 | 3つのランク(主要語,付加詞,従接詞)と品詞 小テストと振り返り解説 (1) |
|
第6回 | 1次語の数と2次語の数,実詞 | |
第7回 | 第1回課題研究型授業:生成文法との関係 | |
第8回 | 実詞化された形容詞 | |
第9回 | 支え語 one | |
第10回 | 主要語としての形容詞,付加詞と主要語 | |
第11回 | 付加詞としての実詞 | |
第12回 | 前置詞その他と付加詞 | |
第13回 | 第2回課題研究型授業:チョムスキーとの関係 | |
第14回 | 代名詞のランク | |
第15回 | 第3回課題研究型授業:深層構造と普遍性を巡って |
授業外学習の課題 | ・指示された文献を読むこと。 ・指示された調査をすること。 |
履修上の注意事項 | 「特殊講義」なので専門性はやや高め。授業にきちんと参加し、文献講読・調査を行わないと単位は修得できないでしょう。 授業はGoogle Classroom + Meetを使って行います。 毎回の授業中に,上のチャット機能を使って2度の出席調査を行います。 第7回,第13回,第15回の授業は予め設定する課題研究型授業とし,課題研究成果報告をもって授業に代えます。 |
成績評価の方法・基準 | ディスカッション,質問を通じての授業への貢献(40点) 課題研究の成果(60点) |
テキスト | (1) Otto, Jespersen [著] (中村 捷 [訳述]) (2019) 『イェスペルセン 近代英語文法 II』,開拓社 ( A Modern English Grammar on Historical Principles. Part II Syntax) (2) 教材プリント |
参考文献 | ・参考文献一覧を授業で配布する。 ・三省堂 英文法辞典 ・三省堂 コンサイス英文法辞典 ・大修館 英語学事典 |
主な関連科目 | 言語学入門、英語研究、英語の諸相、初修外国語 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業中の質問タイムの他、授業外でも随時メールで打ち合わせて質問・相談の時間を設ける。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部英語英文学科(英語学・英語教育学) | FHEN20213 | 2017~2020 | 2・3・4 |