授業コード 20082700 クラス
科目名 エリア・スタディーズ演習(地域) 単位数 2
担当者 高田 峰夫 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 中国・中国人と私たち
授業の概要  歴史的に日本は中国と密接な関係を築いてきました。遣隋使・遣唐使はもちろん、最近では日本人の成り立ちにも中国の政治社会変動(周の衰退、春秋戦国時代)が関わっている、との説も登場しています。その後も現代に至るまで、日本との関わりは深いものがあります。そして、今、再び大国となった中国、それに伴い世界中に活躍の場を求める中国人と、私たちとはますます関わらざるを得ない状態です。しかし、その割に、多くの人は今の中国、中国社会、中国人について、あまりに無知であるように思います。
 この授業では、まず今の日本の中で急激に重みを増す中国人について知るところから始めましょう。その後、中国の近現代史とそれが現代中国に持つ意味、これからの中国社会、さらには日本の中での中国人について、考えて行きたいと思います。
学習の到達目標 日本と中国・中国人との関わりについて理解する。その理解の上で、一人一人が自分の人生について考えを及ぼすことができるなら、なお良い。
授業計画 第1回 大体、以下のような線で授業を進める予定です。ただし、演習ですので、受講者というよりは「参加者」の関わり方によって、具体的な進め方は変わるということを、あらかじめ了承しておいてください。

1.教員からの簡単な予備知識の説明。
第2回 2.日本の中の「中国人」社会
第3回 3.事実
第4回 4.その特性
第5回 5.私たちとの関係
第6回 6.近代中国史と現代中国
第7回 7.歴史に鑑みる
第8回 8.これからを考える
第9回 9.中国と中国人社会のこれから
第10回 10.中国と中国人:区別して考える
第11回 11.その意味
第12回 12.私たちと中国・中国人の関わりを再度考える
第13回 13.中国との関係
第14回 14.中国人との関係
第15回 15.まとめ
授業外学習の課題  順次テキストを輪読しながら議論を進めます。そのため、各回の報告担当者だけでなく、参加者全員が事前に十分テキストを読み込んでくることが不可欠になります。また、報告担当者は、分担する報告部分に関連する事柄を独自に図書館やインターネット等を利用して調べておくことが求められます。
 なお、授業の全回数が終了する時点で、各自レポートをまとめ、提出してもらう予定です。

ゼミですので時間を明示することは難しいですが、通常の授業以上の予習復習に時間を費やすことが前提です。
履修上の注意事項 特別の予備知識は必要ありませんが、自ら「知ろう」、「考えよう」とする姿勢が求められます。

【追加】なお、コロナ禍のため、進行方式等に変更がありえます。まだ状況が流動的なため、事態の推移を見つつ判断することになることを承知しておいてください。


結局、コロナ禍のために授業はオンラインで実施になりました。
双方向型(Meet+Classroom)。
成績評価の方法・基準 授業に取り組む姿勢(約20%)、毎回の授業の準備状況(約20%)、報告担当回の報告内容(約20%)、議論への参加程度(約20%)、レポート(約20%)
テキスト 中島恵『日本の「中国人」社会』日経プレミアシリーズ
これを最初に取り上げます。
以後のテキストは議論の進み具合と出版状況を比べつつ決定しますが、以下の参考文献に挙げるものは有力な候補になります。
参考文献 岡本隆司『近代中国史』ちくま新書
近藤大介『未来の中国年表』講談社現代新書
譚璐美・劉傑『新華僑 老華僑』文春新書
益尾知佐子『中国の行動原理』中公新書  
主な関連科目 エリア・スタディーズ演習B
国際地域論演習A・B
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 少人数の授業ですので、授業に関連する質問等は授業中にして下さい。他の受講生と質問・疑問をシェアすることで、むしろ「学び」は深まるはずです。もちろん、授業の前後に直接質問してもらってもかまいません。
 なお、プライバシー等の点で、他の受講者の前では言い出しかねる事柄については、教員に直接、授業後に声をかけてください。また、メール・アドレスを授業の最初にお知らせしますから、そちらから連絡をすることも可能です。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科社会学専攻(専門演習科目) FHHS34235 2017~2020 2・3・4