授業コード 20082600 クラス
科目名 国際社会学演習B(関係) 単位数 2
担当者 高田 峰夫 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 日本に組み込まれたアメリカ
授業の概要  毎日、新聞でもTVでも、ニュースを見ているとアメリカの話題が出てこない日はありません。沖縄の問題にしても、広島から身近な岩国や呉の話題にしても、しばしばアメリカの顔がのぞきます。オリンピックイヤーの2020年、首都圏の新たな飛行ルートが話題になっていますが、そこにも実はアメリカの問題が絡んでいます。なぜこれほど、日本の「中」でアメリカのことが話題になるのでしょう。そこには、どのような政治的、制度的、社会的な背景があるのでしょう。
 この授業では、現代の日本社会の中に深く組み込まれたアメリカの存在を、日米同盟の視点を中心に、様々な側面から考えてみたいと思います。また、この問題を考えることから、普段目に見えない私たちの社会の大きな枠、その枠の中で生きる存在としての私たち、を考えるきっかけにしたいと思います。
学習の到達目標 現代日本社会の大きな枠組みを理解する。さらに、その枠組みの中で生きる私たちの生活、生き方にまで考えを及ぼせると、なお良い。
授業計画 第1回  演習ですから、講義のように明確な授業計画が事前に立てられるわけではありません。ともあれ、おおよそは以下のような内容で進める予定です。ただし、これはあくまで大まかな目安と考えてください。

1.教員からの概要説明。
第2回 2.東京と空域問題
第3回 3.広島と空域問題
第4回 4.空域問題がなぜ生じるのか
第5回 5.国民国家日本とその限界
第6回 6.空域の背後にある大きな枠組み
第7回 7.日米同盟
第8回 8.日米同盟の特性
第9回 9.軍事を超えた「同盟」
第10回 10.ヒロシマの被爆と原子力
第11回 11.被爆と被曝
第12回 12.日本の原子力利用
第13回 13.原子力と核
第14回 14.現代への照射
第15回 15.まとめ

 参加者がどこまで自分の問題として深く取り組むことが出来るかにより、内容は変化してゆきます。また、実社会の動きによって、変更が加えられることも考えられます。
授業外学習の課題 授業には事前の準備が欠かせません。報告者がレジュメを用意することはもちろん、全ての出席者が事前にテキストをしっかりと読み込んでくることが求められます。また、授業後には、授業で登場した話題、問題等について各自が改めて調べ直すことが望まれます。
 また、授業の全回数が終了する時点で、一定のレポートをまとめて提出してもらう予定です。

ゼミですので時間を明示することは難しいですが、通常の授業以上の予習復習に時間を費やすことが前提です。
履修上の注意事項 出席は最低限の条件ですが、それだけでは困ります。きちんと考え、積極的に議論に参加し、理解を深める意思を持って授業に参加してください。

授業は対面で始めます。
ただし、その後は、コロナ感染状況等を見て、場合によってはオンラインに戻すこともありえます。
その場合は、前期の授業と同様、Meet+Classroomでの双方型になるはずです。
成績評価の方法・基準 授業に取り組む姿勢(約20%)、毎回の授業に臨む準備状況(約20%)、報告担当時の資料と報告の内容(約20%)、議論への参加の度合い(約20%)、レポート(約20%)
テキスト とりあえず、以下の本から取り上げることにします。その後は、参考文献に掲げた図書を中心に、場合によっては授業開始時点までに新たに出版される図書も含めて、徐々に決定することにします。

吉田敏弘『横田空域―日米合同委員会でつくられた空の壁』角川新書
参考文献 山本章子『日米地位協定』中公新書
太田昌克『日米〈核〉同盟』岩波新書
山崎雅弘『歴史戦と思想戦』集英社新書
主な関連科目 国際地域論演習A、エリア・スタディーズ演習A・B
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
少人数の授業ですから、質問は授業中にしてください。質問は歓迎しますから、恥ずかしがらず、どんどん質問して下さい。また、授業に関連した相談もは、授業中ないしは授業の前後にして下さい。
 なお、プライバシー等に関わる相談は、別途受け付けます。直接、またはメール等を通じて、教員まで連絡を下さい。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科社会学専攻(専門演習科目) FHHS34234 2017~2020 2・3・4