授業コード | 20066400 | クラス | |
科目名 | 教育原理(中等) | 単位数 | 2 |
担当者 | 宮崎 康子 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 「教育」を再考する |
授業の概要 | 教育を人間に固有の社会的営みとして捉え、教科書の内容に加え、具体的なテキストや資料を手がかりに、「教育とはなにか」「人間(子ども)にとってなぜ教育が必要なのか」といったテーマについて、教育の基本的な理念・歴史・思想を再考する。さらに、その考えをもとに議論を通しての教育についての理解を深めていく。講義は主にパワーポイントを使用して行うが、毎回、それぞれのテーマに関わる参考資料(文献やデータ、映像などのメディア作品を含む)を紹介しながら、ワークシートを用いた省察や、受講生同士のディスカッションの時間を設ける。これにより、各回の講義内容について、受講生が主体的に学びを深めるための機会を提供することで、あらためて教育の魅力と不思議を再発見することが目指される。 |
学習の到達目標 | 1. 教育の理念・歴史・思想に関する基本的な知識を習得すること。 2. 生きた事象である教育について、学ぶ側と教える側の両方の観点から、あらためて教育の魅力と不思議について考察する。 3. 考察した内容を自分の意見として、論拠や具体例を示しつつ、相手に伝わえることができるようになること。 |
授業計画 | 第1回 | オリエンテーション(授業概要説明):教育イメージについて |
第2回 | 教育の意義と目的 | |
第3回 | 学校はどのような時空間か――公教育、シチズンシップ教育、コスモポリタニズム | |
第4回 | 学校はどのような時空間か――モニトリアム・システムと学制からみる学校の歴史 | |
第5回 | 子ども観・教育観の思想と歴史――プラトン・ルソー・コメニウス・ロック・ペスタロッチ、「子ども」の発見 | |
第6回 | 教師論の歴史――教授法中心型から学習者中心型の教育へ | |
第7回 | 教科書と指導法をめぐる思想と実践の歴史――フレーベル・モンテッソーリ・シュタイナー、デューイを中心に | |
第8回 | 教育関係と師弟関係、小テスト1 | |
第9回 | 教育のメディア・リテラシーの変遷 | |
第10回 | 教育内外の労働と遊びをめぐる思想――シラー、ニーチェ、ホイジンガ、カイヨワ | |
第11回 | 道徳性の育成に関わる思想と歴史 | |
第12回 | 生命の尊重と生命の有用化 | |
第13回 | 教育環境のグローバル化と多様化に関わる思想と実践――『学習指導要領』の変遷、異文化理解 | |
第14回 | 世界の教育事情、なぜ学ぶのか、小テスト2 | |
第15回 | 総括(課題研究):教育は何のためにあるのか |
授業外学習の課題 | 授業予習課題、授業後課題を指示された回には、提出に関する指示を守って期限内に提出すること(1時間)。 |
履修上の注意事項 | ・オンデマンド型(GoogleClassroom使用)で行うため、出欠は提出物で確認します。 ・受講状況や休講などによって、シラバス記載の授業内容が前後する可能性もあります。次回授業内容についての連絡事項の確認を必ず行なってください。 ・第15回目の授業については、レポート課題に代える。レポートについては授業中に指示する。 |
成績評価の方法・基準 | 授業予習課題および授業後課題(20回×3点=60点)、小テスト(10点×計2回)、課題レポート(20点×1回)。以上を考慮して総合的に判断する。 |
テキスト | 井藤元編『ワークで学ぶ教育学 増補改訂版』(ナカニシヤ出版、2020年) *必ず、「増補改訂版(2020年2〜3月刊行)」のものを用意して授業に臨むこと。 |
参考文献 | 必要に応じて適宜紹介します。 |
主な関連科目 | |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
質問・相談は、基本的にEメールで受け付けます。その内容が重なる場合には、個別ではなく全体へ一括で対応します。小テストのフィードバックは、基本的に授業時間内に行います。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部人間関係学科心理学専攻(他学科及び他専攻科目) | - | 2014~2016 | 1・2・3・4 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(他学科及び他専攻科目) | - | 2014~2016 | 1・2・3・4 |