授業コード 20052501 クラス 01
科目名 健康心理学 単位数 2
担当者 古満 伊里 履修期 第2学期
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 健康・医療心理学 Health and Medical Psychology
授業の概要 健康・医療心理学は私たちの生活の質(Quality of Life; QOL)の向上を目指す学際領域です。私たちが日々健やかに過ごすためには,こころとからだの相互作用という個人内の現象に気づくことはもちろんのこと,日々変化する社会システムへの適応も必要です。また不幸にして何らかの心的トラブルに遭遇した際には,適切な医療機関を受診することも必要になってくるでしょう。本講義では,私たちのこころの健康を維持・増進するための心理学的知見を種々の観点から紹介するとともに,こころの健康を支える医療システム・社会システムについて学びます。
学習の到達目標 1) 健康という概念の定義を説明できる。
2) 健康の維持・増進のために心理学が果たすべき役割について説明できる。
3) 授業で取り上げる種々の健康理論や健康モデルを説明できる。
4) こころとからだの相互作用に気づき,健康を維持・増進させる方法を理解し,それを自らの生活に取り入れて計画を立案し実践することができる。
5) 医療現場における多職種協働の理念とその必要性を説明できる。
授業計画 第1回 健康・医療心理学とは何か -健康の定義とウェルビーイング
第2回 健康行動のアセスメントと支援 -健康行動アセスメントの方法,健康心理学における心理的支援・心理療法
第3回 ストレスマネジメント -ストレスの発生プロセスとストレスマネジメント
第4回 閑話休題その1 -「早起きは三文の得」時間生物学からみた健康問題
第5回 医療心理学 -医療機関における心理職・管理栄養士の役割,ライフステージによる心理的問題
第6回 医療現場における心理・社会的支援1 -精神科(成人期・高齢期)及び児童精神科領域で扱われる心身問題,リエゾンの役割
第7回 医療現場における心理・社会的支援2 -心療内科・内科領域で扱われる心身問題,心身症及び生活習慣病の実態と支援・治療
第8回 医療現場における心理・社会的支援3 -小児科・母子保健領域で扱われる心身問題,発達障害の実態と支援・治療
第9回 緩和医療 -緩和医療の理解,緩和医療と心理的支援
第10回 閑話休題2 -「笑う門には福来る」悲しいから泣くのか,泣くから悲しいのか?感情理論について
第11回 産業保健 -職場における労働安全衛生管理,ストレスチェックのあり方
第12回 地域保健活動 -地域保健活動の現状,地域保健活動の対象者の理解,心理職・管理栄養士の役割,1次・2次・3次予防
第13回 災害心理学 -レジリエンス,心理的ファーストエイドと心理職・管理栄養士の役割
第14回 多職種協働と医療連携 -チーム医療の重要性,チーム医療の構造
第15回 閑話休題3 -「苦しい時の神頼み」スピリチャリティについての科学,私たちはなぜ初詣に出かけるのか?
授業外学習の課題 1.講義で使用する資料はあらかじめ(原則2日前)Moodle上で配布するので,各自で印刷してその空欄を埋め,講義に備えること。また資料内容を説明した音声ファイルも同時に配布するので,必ず聴いておくこと。
2.各回の最後の10分間でその日の授業の内容について小テストを実施する。出題形式は5肢選択問題10問程度である。したがって先述したように,各回の講義内容を予習しておくことが必要である。
3.配布資料に指定したキーワードについては,各自で調べてノートにまとめておくこと。たとえ資料や音声ファイルにおいて詳述しなくても,小テストでは出題することがある。
4.以上の課題を行うために,1回の講義につき少なくとも90分を予習・復習に費やしてください。
履修上の注意事項 1.講義は指定された時間割に従いMoodleで実施する。各回の最後の10分で10問から20問程度の小テストを実施する。したがって時間割通りにMoodleにアクセスして学習を進めること。
2.使用する教科書の記述は必ずしもシラバスの順序とは一致しない。その都度,教科書の必要個所をチェックするようにしてほしい。
成績評価の方法・基準 第3回から第14回の講義内で実施する全12回の小テストの結果をもって成績を評価する。
テキスト 宮脇 稔・大野太郎・藤本 豊・松野俊夫(編)『健康・医療心理学』,医歯薬出版株式会社,\3,000+税,修大生協
参考文献 必要に応じて提示する。
主な関連科目 心理的アセスメント,障害者・障害児心理学,心理学的支援法,精神疾患とその治療
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
1.質問はMoodle上で行ってください。緊急を要する場合には,「授業の進め方」に記載したメールアドレスまでメールを送付してください。その際,「件名」の欄には必ずメール内容を反映したタイトルを記載し,本文には学籍番号と氏名を記載してください。
添付ファイル 授業の進め方.pdf 説明 Moodleによる非対面型授業の実施に伴い,その進め方及び日程を記載しています。各自でしっかりスケジュール管理を行ってください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科心理学専攻(自専攻科目) 2014~2016 1・2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(他学科及び他専攻科目) 2011~2016 1・2・3・4
人文学部教育学科(関連学科科目) 2016~2016 1・2・3・4