授業コード | 20045600 | クラス | |
科目名 | 犯罪社会学演習A(応用) | 単位数 | 2 |
担当者 | 狩谷 あゆみ | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 現代社会における刑罰の社会的意味について |
授業の概要 | かつては、多くの人々が親や先生、周りの視線を内面化することで、自らの行動を制御し、社会的なルールやマナーを身につけてきたが、近年では、防犯カメラやSNSが監視装置としての役割を担うようになってきた。サイバー犯罪やSNSを介したストーカー行為の増加など、犯罪の形態も変化してきたと言われている。しかし、今も昔も変わらないのは、多くの人々が犯罪に興味を持つけれども、自分だけは巻きこまれないと信じていることではないだろうか。犯罪に対する考え方にどのような社会の変化が関連しているのか、事件の背景にはどんな問題が隠されているかを、社会学の視点によって明らかにするのが「犯罪社会学」である。前期は、「刑罰の社会的意味」に関する文献を使用し、現代社会における刑罰の社会的意味について考えていく。 |
学習の到達目標 | 犯罪社会学の理論を学び、犯罪を社会学的に分析する視角と方法を身につけることを目標とする。また、テキストを解読する力を身につけ、具体的な事例を用いてディスカッションする力を身につけることを目標とする。 |
授業計画 | 第1回 | 授業概要、履修上の注意点、レジュメの作り方、報告の方法などを説明。次回からの報告担当者を決める。 |
第2回 | 社会問題と犯罪に関する研究報告(3年次生)およびディスカッション1 (貧困と犯罪について) | |
第3回 | 社会問題と犯罪に関する研究報告(3年次生)およびディスカッション2 (コミュニティと犯罪について) | |
第4回 | 社会問題と犯罪に関する研究報告(3年次生)およびディスカッション3 (家族と犯罪について) | |
第5回 | 第一章 日本型刑罰システムの不思議 | |
第6回 | 第二章 犯罪被害者の苦悩と加害者の立場 | |
第7回 | 第三章 裁判の結論としての自由刑の数字 | |
第8回 | 第四章 量刑相場とは何か | |
第9回 | 第五章 自由刑の系譜学 | |
第10回 | 第六章 刑罰の思想史と法のシステム理論 | |
第11回 | 第七章 「汝、殺すなかれ」 の罪と罰 | |
第12回 | 第八章 欲望の諸相と刑罰 | |
第13回 | 第九章 新しい自由刑論の展開 | |
第14回 | 社会問題と犯罪に関するドキュメンタリーを使用したディスカッション2(家族と犯罪について) | |
第15回 | 社会問題と犯罪に関するまとめ |
授業外学習の課題 | *報告担当者は、レジュメを作成し、報告の準備をしておくこと。 *報告担当者以外の学生は、指定した文献を読み、質問、コメントを考え、議論の準備をしておくこと。 *日頃から、自主的に研究テーマに関する調査研究、資料収集を行うこと。 |
履修上の注意事項 | 犯罪社会学Aを履修することが望ましい。 【追記】第15回の授業内容は、レポート課題に代える。レポート課題について授業中に指示する。 |
成績評価の方法・基準 | 授業への取り組み(70%)、小テスト&レポート(30%)によって総合的に判断する。 |
テキスト | 森炎,2016,『刑罰はどのように決まるか 市民感覚との乖離、不公平の原因』筑摩書房 |
参考文献 | 適宜指示する。 |
主な関連科目 | 社会学理論ほか社会学関連科目、情報処理科目 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
メールでの質問や相談に応じる。課題に対するフィードバックは随時対応する。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(自専攻科目) | - | 2011~2016 | 2・3・4 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(専門演習科目) | FHHS34225 | 2017~2020 | 2・3・4 |