授業コード 20031000 クラス
科目名 文化社会学B 単位数 2
担当者 野村 浩也 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 ゲイ・コミュニティと差別
授業の概要  文化社会学は、文化を社会学的に捉え理解する学問であり、人々が生きる日常や生活世界における様々な問題を対象にして、問題解決志向の分析/解釈を行う理論/実践でもある。
 本講義では、沖縄をめぐる問題や同性愛者をめぐる問題を「差別」という視点で捉え考察する。講義の後半では、ゲイ・バイセクシュアル男性たちをとりまく日常世界・文化を中心的に取り上げ、異性愛中心の社会の中でセクシュアル・マイノリティがいかに差別と向き合い、コミュニティや文化を形成してきたのかを見ていく。同性愛をめぐる文化を社会学的に分析し、理解していくことを通して、差別を社会学的に分析し、理解する方法の習得をめざす。
学習の到達目標 ① 日本のゲイ・コミュニティや文化の成り立ちについて理解する。
② 差別の構造を社会学的に分析し、説明することができる。
③ 自らの政治性を問題化し、問題解決の方法を考えることができる。
授業計画 第1回 9/17 ガイダンス:文化社会学とはどのような学問か
第2回 9/24 差別と平等
第3回 10/1 構造的暴力
第4回 10/8 消極的平和
第5回 10/15 積極的平和
第6回 10/22 日本社会と同性愛の歴史
第7回 10/29 セックス・ワークをめぐる社会学
第8回 11/12 HIVと向き合う
第9回 11/19 「オカマ」は差別か
第10回 11/26 LGBTブームとネオリベラリズム
第11回 12/3 トランスジェンダーの社会学
第12回 12/10 アートとクィア
第13回 12/17 映画で学ぶ性的マイノリティの文化・歴史
第14回 1/7 性的マイノリティと家族
第15回 1/14 講義のまとめ
授業外学習の課題 授業の中で紹介する文献を読むこと。また、指示された課題を期限を厳守して提出すること。
履修上の注意事項 第2回~第5回は野村、第6回~第15回は眞野が担当する。授業中の発言や授業への積極的な態度は成績評価に加えるので、授業では積極的に議論に参加し、質問や意見を積極的に発言すること。私語など学習の妨げとなる言動は、減点の対象とするので留意してほしい。なお、授業では「性」に関する事象を取り上げるので、理解した上で受講すること。

【対面授業】有 【非対面授業】無
<非対面授業に変更になった場合>
同時双方向:有、オンデマンド:有、課題研究:無
成績評価の方法・基準 【期末試験】有、対面
授業中の発言等25%、授業中に課す課題25%、期末試験50%により総合的に評価する。

<非対面授業に変更になった場合>
【期末試験】有、非対面
テキスト 毎回レジュメを配布します。
参考文献 森山至貴 2012『「ゲイコミュ二ティ」の社会学』勁草書房
砂川秀樹 2015『新宿二丁目の文化人類学』太郎次郎社エディタス
風間孝・河口和也・守如子・赤枝加奈子 2018『セクシュアリティ・スタディーズ』法律文化社
主な関連科目 文化社会学A、クィア・スタディーズ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問・相談についてはできる限り授業中に対応するが、メールでも受け付ける。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科心理学専攻(他学科及び他専攻科目) 2014~2016 2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(自専攻科目) 2011~2016 2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) FHHS23223 2017~2020 2・3・4
人文学部教育学科(関連学科科目) 2016~2016 2・3・4
人文学部教育学科(関連学科科目) FHED25107 2017~2020 2・3・4