授業コード 20030900 クラス
科目名 文化社会学A 単位数 2
担当者 野村 浩也 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 ゲイ・アイデンティティと差別
授業の概要  文化社会学は、文化を社会学的に捉え理解する学問であり、人々が生きる日常や生活世界における様々な問題を対象にして、問題解決志向の分析/解釈を行う理論/実践でもある。
 本講義では、沖縄をめぐる問題や同性愛者をめぐる問題を「差別」という視点で捉え考察する。講義の後半では、ゲイ男性の「語り」を取り上げ、異性愛中心の社会の中で性的マイノリティがいかに差別と向き合い、文化やアイデンティティを形成してきたのかを見ていく。日常生活の中から紡ぎ出される人々の語りを分析し、理解していく活動を通して、無意識の中に潜む差別を社会学的に分析し、理解する方法の習得をめざす。
学習の到達目標 ① 差別とは何かを理解し、差別の原因を説明することができる。
② 差別の構造を社会学的に分析し、説明することができる。
③ 自らの政治性を問題化し、問題解決の方法を考えることができる。
授業計画 第1回 4/9 ガイダンス:文化社会学とはどのような学問か
第2回 4/16 差別とは何か
第3回 4/23 差別の原因とは何か
第4回 4/30 差別の理論
第5回 5/7 「差別」はいつ悪質になるか
第6回 5/14 同性愛嫌悪と社会
第7回 5/21 ホモソーシャルな欲望と暴力
第8回 5/28 差別の内面化
第9回 6/4 クローゼットの力学
第10回 6/11 カミングアウトの作用
第11回 6/18 メディアが媒介する同性愛嫌悪
第12回 6/25 ゲイ・コミュニティとゲイ・アイデンティティ
第13回 7/2 インターネットとゲイ・アイデンティティ
第14回 7/9 同性愛嫌悪は克服できたか
第15回 7/16 講義のまとめ
授業外学習の課題 授業の中で紹介する文献を読むこと。また、指示された課題を期限を厳守して提出すること。
履修上の注意事項  第2回~第5回は野村、第6回~第15回は眞野が担当する。授業中の発言や授業への積極的な態度は成績評価に加えるので、授業では積極的に議論に参加し、質問や意見を積極的に発言すること。私語など学習の妨げとなる言動は、減点の対象とするので留意してほしい。なお、授業では「性」に関する事象を取り上げるので理解した上で受講すること。
成績評価の方法・基準 授業中の発言等25%、授業中に課す課題25%、期末試験50%により総合的に評価する。定期試験は実施せず、レポート課題で評価する。
テキスト 毎回レジュメを配布します。
参考文献 Altman, Dennis 1971 Homosexual Oppression and Liberation(=岡島克樹・河口和也・風間孝訳 2010『ゲイ・アイデンティティ―抑圧と解放』岩波書店)
風間孝・河口和也・守如子・赤枝加奈子 2018『セクシュアリティ・スタディーズ』法律文化社
主な関連科目 文化社会学B、クィア・スタディーズ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問・相談についてはできる限り授業中に対応するが、メールでも受け付ける。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科心理学専攻(他学科及び他専攻科目) 2014~2016 2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(自専攻科目) 2011~2016 2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) FHHS23222 2017~2020 2・3・4
人文学部教育学科(関連学科科目) 2016~2016 2・3・4
人文学部教育学科(関連学科科目) FHED25106 2017~2020 2・3・4