授業コード | 20016800 | クラス | |
科目名 | 翻訳研究Ⅱ | 単位数 | 2 |
担当者 | 市川 薫 | 履修期 | 後期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 文芸翻訳 Translation of Literary Works |
授業の概要 | 次の二つを柱として授業を進める。 (1)基礎演習:比較的短い文章の翻訳を通して、基礎的な翻訳技法を学ぶ。 (2)実践翻訳演習:(1)を踏まえたうえでの短編小説の翻訳。 場面、時、人物相互の関係など小説を構成する様々な要素に留意しながら原文を追い、さらにそれを的確な日本語に置き換える作業を通して英日それぞれの言語について習熟することをめざす。 この授業では受講生の「主体的な取り組み」が何よりも大切である。したがって、実践翻訳演習に入ってからは原則として担当者は求められたとき以外はアドバイス等を行わないので、受け身の姿勢にならないように注意すること。翻訳に解答はないことをしっかり心に刻んでおくこと。 |
学習の到達目標 | 1. 「文脈」をふまえて、英文を正確に読み取ることができる。文学作品を読むためにはどのような頃に留意すべきかを自らが知る。 2. 辞書、事典、文法書、などを適切に利用することができる。 3. 理解した英語を自然な日本語に翻訳できる。 |
授業計画 | 第1回 | イントロダクション (1)授業の進め方と評価法、(2)課題の提出方法、(3)参照すべき辞書・事典類、について詳しく説明する。 |
第2回 | 基礎演習1:「しっかり読む」とはどういうことか 課題提示:「会話文」 |
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第3回 | 基礎演習2:会話文(1)1回目訳出原稿の添削と修正 | |
第4回 | 基礎演習3:会話文(2)修正(完成)原稿の添削と解説 課題提示:「描写文」 |
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第5回 | 基礎演習4:描写文(1)1回目訳出原稿の添削と修正 | |
第6回 | 基礎演習5:描写文(2)修正(完成)原稿の添削と解説 課題提示:基礎段階見きわめチェック用課題 |
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第7回 | 基礎演習6:基礎段階見きわめ(1)1回目訳出原稿の添削と修正 | |
第8回 | 基礎演習(7)基礎段階見きわめ(2)修正(完成)原稿の添削と解説 課題提示:実践演習第1課題 |
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第9回 | 実践演習第1課題(1):全体の読解(内容確認中心) | |
第10回 | 実践演習第1課題(2):1回目提出原稿の添削と修正 | |
第11回 | 実践演習第1課題修正(完成)原稿合評会 課題提示:実践演習第2課題 |
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第12回 | 実践演習第2課題(1):1回目提出原稿の添削と修正 | |
第13回 | 実践演習第2課題(2):2回目提出原稿の添削と修正 | |
第14回 | 実践演習第2課題3回目:3回目提出原稿の添削と修正 | |
第15回 | 実践演習第2課題合評会 |
授業外学習の課題 | 翻訳演習を課題として提出するので、それを「翻訳」と呼べるレベルの日本語にすることが求められる。表面をなぞっているだけではとうていできないものばかりなので、早めに取りかかり、しっかりと時間をかけて取り組むこと。最低でも3時間程度の予習は必要。なお、日本語の力を付けるために、日本の文学作品を何でもよいから片っ端から読むことを勧める。 |
履修上の注意事項 | 課題の提出を義務付けるので、それをきちんと提出すること。もちろん、ただ提出すればよいものではない。たとえば、辞書や事典を調べれば簡単にわかることが「怠慢」によってできていないときは、添削の対象としない。もちろん、そういう提出物は大幅に減点する。また、知っている(と思い込んでいる)単語も、翻訳となるとその語義をしっかりと精査する必要があるので、これもまたこまめに辞書を調べること。とにかく「勤勉」に取り組むことが大切。なぜなら、翻訳とはまさにそのような作業だからだ。また、授業では、訳文(特に合評会)をめぐって受講生諸君の発言をもとめるので、その際には間違いをおそれず積極的に発言すること。なお、課題提出はMoodleを利用する。履修者が決定した段階で、Zoom会議の開催日時を決定し、随時質問を受け付けることとする。 いかなる理由があっても欠席は4回までとする。 (病気、交通機関の乱れ、冠婚葬祭等、一切の事情を含める。) 【対面】無 【非対面】有 |
成績評価の方法・基準 | 提出物80%、授業への積極的関与(発言)20%。実践翻訳演習1、2はふたつとも提出しないと不合格となる。欠席は4回まで。10分以上の遅刻も欠席として扱う。 |
テキスト | 担当者がプリントを用意する。 テキストには指定しないが、参考文献欄の「英文翻訳術」を購入することを強く求める。 |
参考文献 | 『翻訳英文法』(安西徹雄著、バベル・プレス) 『英文翻訳術』(安西徹雄著 ちくま学芸文庫) 『翻訳のおきて』(河野一郎、DHC) 『文芸翻訳教室』(越前敏弥、研究社) 『翻訳の作法』(斎藤兆史、東京大学出版会) 翻訳指南書は数多くあるので、このほかのものは1回目の授業の時に辞書辞典類とともに紹介する。 |
主な関連科目 | 文学関係の授業、Reading 、ゼミナール。 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
課題の提出と返却及び解説に関する教材はすべてMoodleにアップする。1回目の授業をZoomで行い詳しい説明を行うので、必ず出席すること。なお、適宜Zoom会議を開催し、質問等に応じることにする。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部英語英文学科(専攻科目) | - | 2014~2016 | 2・3・4 |