授業コード 10009500 クラス
科目名 マーケティング・リサーチ 単位数 2
担当者 川原 直毅 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 マーケティング・リサーチの重要性について(About Importance of Marketing Research)
授業の概要  2017年、秋の衆院選で自民党が圧勝し、安倍政権は歴代最長政権を担い、デフレ脱却を目途に景気対策、金融緩和など、いわゆるアベノミクスをより一層加速させている。しかし、2020年、中国の武漢市で発生した新型コロナウイルスの影響は瞬く間に広がり、パンデミックを引き起こした。本来であれば、東京オリンピックの開催、インバウンド需要に湧く筈であったが、一転してリーマンショック以上の悪循環に陥った。
 この授業では、まず企業活動としての実際のマーケティング活動について理解し、その前提となるマーケティング・リサーチの基礎、さらにマーケティング・リサーチが果たす様々な役割、手法について学ぶ。また、MRの事例から最近の消費者行動、ライフスタイルの変化について理解を深める。
 なお、講義担当者は、これまで20年以上に亘り、広島市広域商圏調査、市場分析を行っており、経済産業省の新事業評価委員長を16年務めているため、各企業の市場問題、マーケティングの実態に直接的に関与しており、受講生にその現状や課題について詳細に対応できる。

 なお、この授業は、COVID-19の影響如何によってWeb授業とする。
学習の到達目標 マーケティング活動におけるMRの重要性が理解できる。MRの各手法について学べる。
新商品開発のロジカル・シンキングができる。
データ分析能力が身に付く。
レポートの作成力が身に付く。
日常の商品やサービスについて関心が持て、その着眼点が分かる。
授業計画 第1回 マーケティングとは何か(基礎知識の理解と最近の考え方)
~事例に基づく4Pを中心としたマーケティング~
第2回 企業活動としてのマーケティング(新商品開発を前提としたマーケティング)
~売れるための仕組みづくりに必要なモノ~
第3回 マーケティングの今日的課題について(企業の観点、顧客の視点)
~市場動向と消費動向~
第4回 実践的マーケティングと顧客志向(マーケティングのロジックについて)
~消費者目線と顧客満足~
第5回 マーケティング・リサーチとは何か(必要性とマーケティングとの関係性)
マーケティングに必要不可欠なMR~
第6回 マーケティング・リサーチの諸類型(消費者調査から動機調査、市場調査など)
第7回 マーケティング・リサーチの機能(機能的側面)
~MRのリサーチの具体的手法~
第8回 マーケティング・リサーチの進め方(目的と結果)
第9回 消費者の捉え方(イノベーション採用分類)
第10回 消費者分類と価値観(コーホート分析とイノベーション分類)
第11回 消費者ニーズとウォンツニーズ(コモディティ商品とライフスタイル商品)
~ネット社会における購買行動から~
第12回 データに見るマーケティング・リサーチの実際(POSデータの見方、分析)
~コンビニのPOSデータ解析の仕方~
第13回 PLCとマーケティング・リサーチ
第14回 アンゾフの成長ベクトルとマーケティング・リサーチ
第15回 マーケティング・リサーチの授業の総括とテクニカルタームの確認
授業外学習の課題 マーケティング、及びマーケティング・リサーチに関する文献はたくさんあります。特に、マーケティングとは何かについてはその定義そのものが研究者によって様々な観点から解説されています。授業では、私たちが消費者であるという立場から消費者需要を満たすという視点をベースにマーケティングを考えていきます。また、マーケティング・リサーチそのものも消費者需要を満たすという着眼点からその実際を見ていきます。授業は様々な文献をまとめてレクチャーするためノートをしっかり取ることが大事です。授業では、初歩的な文献を紹介しますので図書館で文献を参考書として活用すると、より理解が深まるでしょう。
また、この授業では、毎回、授業の理解度を見るために実際のマーケティング・リサーチデータを取りまとめる勉強をします。具体的には、私たち消費者に関係するデータの見方、読み方など分析を課題学習します。この課題は次回の授業の最初にデータの見方、専門用語の解説、トレンドなどを分かり易く説明します。
そのため、この授業では予習よりもむしろ復習をすることが授業の理解度を高めることになります。
マーケティング、マーケティング・リサーチを初めて受講する学生にも、専門用語はもとより、私たちが生きている時代背景にある商業問題、経済問題、消費者動向、トレンドなどが具体的に学べます。配布したレジュメの内容をもう一度理解するためにも90分程度、参考文献と一緒に復習しましょう。
履修上の注意事項 マーケティング・リサーチの手法を学ぶために、授業の終わりに消費者分析、トレンド分析などの資料を配布します。この資料を取りまとめることにより、マーケティング・リサーチの具体的手法を学ぶと同時に分析能力向上を目指します。また、次回の授業の開始時に資料の要点を板書します。
授業中の私語は他の学生の迷惑となりますので止めてください。また、授業中のスマホの操作(通話、ゲーム、ラインなど)は一切禁じます。このルールに違反した学生は直ちに退出を命じます。学生は受講拒否と見なし、当該科目の試験は受けることが出来ません。なお、授業中のサングラス、帽子などは特別な理由がない限り、止めましょう。

効果的な授業をおこなうため、パワーポイントによって授業を行います。また、質問はチャットで行います。
成績評価の方法・基準 定期試験100%によって評価します。
テキスト シラバスに沿ってパワーポイントで解説します。
参考文献 岩瀬敦智(2012)『マーケティング・リサーチ』同文館
石井栄造(2001)『図解でわかるマーケティング・リサーチ』日本能率協会マネジメントセンター
その他、随時紹介します。
主な関連科目 流通論、ブランド戦略、地域商業論
マーケティング・マネジメント
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
1.毎回、授業中、理解したか否か、学生に問いかけます。遠慮なく質問して下さい。
2.授業終わりにも質問を受けます。
3.授業の質問は次回の授業前に応えます。
4.授業の空き時間なら遠慮なく研究室に来て下さい。
5.オフィスアワーは実施します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
商学部商学科(C群) 2012~2016 3・4
商学部商学科(C1群) FCBS33101 2017~2020 3・4
商学部経営学科(C群) 2012~2016 3・4
商学部経営学科(C3群) FCBA33301 2017~2020 3・4