授業コード 00036900 クラス
科目名 総合教養講義b(メディア論) 単位数 2
担当者 船津 靖 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 日本メディアと最新のニュース the Japanese Media and the Latest News
授業の概要  新聞、テレビなど日本の主要メディアの役割や実態を、記者としての長年の実務経験に基づき講義します。政治・外交・経済の重要ニュースを解説し、文章技法を伝授します。就活の時事常識対策を意識します。企業や公的機関がニュースに敏感で社会的洞察力のある学生を求めるのは合理的な理由があります。
 新聞記事とNHKの番組やサイトを主な対象とします。コロナウィルス関連や東京オリンピック開催問題など政治的・財務的側面などを除きスポーツやエンタメは原則として対象外です。
 シラバスに項目を立てていませんが、経済・科学技術・文化などは最新ニュース解説の中で適宜触れます。 
 当面の感染症対策と経済対策に加え、本年度も米中関係やAIを軸とする外交・安全保障・経済が関心を集めるでしょう。米大統領選挙、安倍政権と野党の攻防などに加え、事件や事故、災害も起きるでしょう。昨年の京アニ放火事件やゴーン前日産CEOのレバノン逃亡のような予想もつかない事件も起きるでしょう。
 大きなニュースが飛び込めば授業計画を変更します(下記の計画は確定済み)。 
 広島の大学であることを意識し、核問題や戦争・紛争を重視します。若者の新聞離れ、デジタル化に対応を迫られる産業としてのメディアの実情や将来も取り上げます。
 教員は中国新聞社の読者と報道委員会の委員を務めています。修大の学生の意見を紹介し新聞に反映されたこともあります。学生からのフィードバックを期待しています。
【実務経験】共同通信社の地方3支局で司法(殺人事件等)県政・国政選挙などを取材後、モスクワ、エルサレム、ロンドン、ニューヨークで勤務。東京本社では国際経済、世界の特派員への指示・管理、さらに日本と世界の科学・文化・運動などを含むニュース全般の速報・編集管理や企画・論説を手掛けました。
学習の到達目標 メモが取れるようになる。
 言論の自由、事実の確認、公権力監視、個人の尊厳、多角的・複眼的な分析、バランスなどの大切さが理解できるようになる。
 重要ニュースの事実関係と背景、スローガンと実態の違いが理解できるようになる。
 多数の情報から優先度の高いものを素早く選び、要点を簡潔にまとめることができるようになる。
 実務におけるスピード、正確さ、確認、配慮、チームワークの大切さが理解できるようになる。
授業計画 第1回 講義の目的 重要ニュース(5月7日)
第2回 日本のメディア、保守とリベラル(5月14日)
第3回 検察・記者・文春/中国の海洋戦略(5月21日)
第4回 ジャーナリズムの理念と課題、報道の自由と組織(5月28日)
第5回 事件・事故の取材と記事、米中関係(6月4日)
第6回 冤罪・差別・論述(6月11日)
第7回 北朝鮮・ミサイル防衛・核抑止(6月18日)
第8回 戦中報道・沖縄戦(課題型補講、6月20日)
第9回 メディアの社会理論、Q&A(6月25日)
第10回 占領・平和憲法・象徴天皇制/香港(緊急)(7月2日)
第11回 憲法・平和国家・安保/読者と報道委(7月9日)
第12回 心情倫理と責任倫理(ウェーバー)(Zoom補講、7月11日)
第13回 官僚・森友問題・悪の陳腐さ・香港(7月16日)
第14回 慰安婦問題、立花隆(田中角栄、ロッキード)(7月30日)
第15回 Cool Head, but Warm Heart 冷静な頭脳と暖かい心(Zoom補講、8月6日)
授業外学習の課題 ①少なくともNHKのWebニュースhttps://www3.nhk.or.jp/news/(無料)に必ず目を通して授業に臨んでください。中国、日経その他全国紙、民放テレビの報道番組などの少なくともどれか一つには随時接してください。
②授業で配布したレジュメや記事、資料を熟読してください。⓷自筆ノートを整理してください。期末レポートの自由論述に向け、自分が関心のあるニュースの事実関係、報道の特徴、意義、背景などを調べてください。
履修上の注意事項 【対面授業】無 【非対面授業】Zoomで実施
 講義内容を自筆ノートに書き残すこと。報道に限らず仕事の基礎は「メモする」こと。メモやノートは自分を守り、忘却と闘い、個性や独自性を発展させる基礎。書店に行けば「メモ」「ノート」の取り方を書いた実務書が山と積まれている。科目の特性上、内容は多岐にわたる。社会の躍動感や複雑さに関心を持つ、向学心のある学生の受講を歓迎する。
成績評価の方法・基準 【期末試験】無
 期末レポート(80%)、課題・受講状況(20%)
テキスト  必要に応じレジュメや資料、記事を配布する。
参考文献  適宜紹介する。海外の紛争取材に関心のある学生は船津靖著『パレスチナ 聖地の紛争』(中公新書、2011年)=現在は電子版と中古のみ=。
主な関連科目  国際ジャーナリズム論、政治と社会(アメリカ) 政治と社会(中東)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 授業中の質問は大歓迎で評価する。授業後も時間の余裕がある限り対応する。重要な質問には次の授業で触れる。メール(funatsu@shudo-u.ac.jp)による事務的確認や個人的相談にもできるだけ対応する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
商学部商学科(教養科目) 2008~2016 2・3・4
商学部商学科(教養科目) WGEL23201 2017~2020 2・3・4
商学部経営学科(教養科目) 2008~2016 2・3・4
商学部経営学科(教養科目) WGEL23201 2017~2020 2・3・4
経済科学部現代経済学科(教養科目) 2008~2016 2・3・4
経済科学部現代経済学科(教養科目) WGEL23201 2017~2020 2・3・4
経済科学部経済情報学科(教養科目) 2008~2016 2・3・4
経済科学部経済情報学科(教養科目) WGEL23201 2017~2020 2・3・4
人文学部人間関係学科心理学専攻(教養科目) 2008~2016 2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(教養科目) 2008~2016 2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(教養科目) WGEL23201 2017~2020 2・3・4
人文学部人間関係学科教育学専攻(教養科目) 2008~2015 2・3・4
人文学部教育学科(教養科目) 2016~2016 2・3・4
人文学部教育学科(教養科目) WGEL23201 2017~2020 2・3・4
人文学部英語英文学科(教養科目) 2008~2016 2・3・4
人文学部英語英文学科(教養科目) WGEL23201 2017~2020 2・3・4
法学部法律学科(教養科目) 2008~2016 2・3・4
法学部法律学科(教養科目) WGEL23201 2017~2020 2・3・4
法学部国際政治学科(教養科目) 2008~2016 2・3・4
法学部国際政治学科(教養科目) WGEL23201 2017~2017 2・3・4
人間環境学部人間環境学科(教養科目) 2008~2016 2・3・4
人間環境学部人間環境学科(教養科目) WGEL23201 2017~2020 2・3・4
健康科学部心理学科(教養科目) WGEL23201 2017~2020 2・3・4
健康科学部健康栄養学科(教養科目) WGEL23201 2017~2020 2・3・4
国際コミュニティ学部国際政治学科(教養科目) WGEL23201 2018~2020 2・3・4
国際コミュニティ学部地域行政学科(教養科目) WGEL23201 2018~2020 2・3・4