授業コード 91210700 クラス
科目名 財務会計論研究Ⅱ 単位数 2
担当者 新野 正晶 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 利害調整機能としての財務会計と意思決定支援機能としての財務会計
授業の概要 企業会計は、企業と利害関係者(ステークホルダー)とを媒介する「事業の言語」といわれる。この視点から、現代企業会計のあるべき姿について考察する。
後期は、前期で学んできた財務会計の概念フレームワークに関連して、財務会計の役割と財務報告の役割について、伝統的な会計の役割(利害調整機能としての会計)と現代における会計の役割(意思決定支援機能としての会計)の違いを学ぶ。また関連して、海外の動向にも言及する。
もって、財務会計の基礎理論とくに財務会計の本質、目的に関する考察を行う。
学習の到達目標 ・企業会計が「事業の言語」と言われる所以(ゆえん)を理解することができる。
・財務会計の役割の違いが会計基準形成に影響を与えていることを理解することができる。
・ステークホルダーの増大が財務会計の役割に影響を与えていることを理解することができる。
授業計画 第1回 企業会計の歴史と会計基準形成との関係
第2回 我が国における戦後の会計基準形成の変遷
第3回 伝統的な会計の役割
-企業会計原則を題材にして-(その1:一般原則)
第4回 伝統的な会計の役割
-企業会計原則を題材にして-(その2:損益計算書原則)
第5回 収益の認識基準と利益観との関係
第6回 伝統的な会計の役割
-企業会計原則を題材にして-(その3:貸借対照表原則)
第7回 原価主義会計と時価との関係
第8回 情報会計と会計基準
-意思決定有用性とは-
第9回 ASOBAT(『アメリカ会計学会 基礎的会計理論』)について
第10回 SFAC(米国財務会計基準審議会『財務会計諸概念に関するステートメント』)について
第11回 概念フレームワークにおける「信頼性」概念、「表現の忠実性」について
第12回 会計情報システムと財務報告
第13回 社会的責任の拡張と財務報告(その1)
-「社会的責任」と会計:CSR報告書について-
第14回 社会的責任の拡張と財務報告(その2)
-「社会的責任」と会計:国際統合報告書について-
第15回 まとめ
授業外学習の課題 案内する資料や参考文献は事前に読んでくること。
履修上の注意事項 ・企業会計とくに財務会計に関するニュース記事、専門誌の論文等に関心を寄せ、自ら調べてみること。
・レポート課題に真剣に取り組み、期限内に提出すること。
成績評価の方法・基準 出席状況・授業参加度 70%およびレポート課題(講義内容に関する質疑応答、発表を含む)30%。
テキスト ・松井富佐男『利用者指向の会計理論 会計の基本的概念の形成』税務経理協会,平成28年8月.
・その他は必要に応じて案内する。
参考文献 ・企業会計基準委員会『討議資料 財務会計の概念フレームワーク』2006年12月.
・斎藤静樹編著『詳解「討議資料 財務会計の概念フレームワーク」(第2版)』中央経済社,2007年11月.
・その他は必要に応じて案内する。
主な関連科目 財務会計論研究Ⅰ、会計学原理研究Ⅰ、会計学原理研究Ⅱ、税務会計論研究Ⅰ、税務会計論研究Ⅱほか会計学分野の科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業の終了後に応じる。
URLリンク 企業会計基準委員会

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
商学研究科M経営学専攻 2018~2019 1・2