授業コード 90503600 クラス
科目名 アジア地域研究Ⅴ(東アジア政治思想史) 単位数 2
担当者 藤井 隆 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 近代中国の政治社会思想
授業の概要 中国は近代以降、デモクラシーや立憲主義などヨーロッパに由来するさまざまな政治思想や政治システムを移入してきたが、そこにはさまざまな困難や曲折があった。本講義では、19世紀末から20世紀半ば(清末から中華人民共和国まで)の中国における多様な政治言説を、思想史的アプローチによって読み解く。授業は、近年刊行された近代中国思想史関係の研究書を材料として、受講者の発表と討論をメインに進める。
学習の到達目標 近代中国の直面したディレンマを理解し、思想史的視角から近現代中国の事象を捉える力を養うこと
授業計画 第1回 ガイダンスとイントロダクション
第2回 思想史系の論文の作法について学ぶ
第3回 思想史的アプローチの特徴を知る
第4回 政治思想における重要な概念やイデオロギーを概観する
第5回 近代以前の中国政治思想を知る(1.先秦から儒学一統まで)
第6回 近代以前の中国政治思想を知る(2.宋代新儒学の展開)
第7回 ヨーロッパ近代思想が中国の知識人たちにどのように受容されたのかを知る(1)
第8回 ヨーロッパ近代思想が中国の知識人たちにどのように受容されたのかを知る(2)
第9回 ヨーロッパ近代思想が中国の知識人たちにどのように受容されたのかを知る(3)
第10回 近代中国知識人のリベラリズム観を知る(1)
第11回 近代中国知識人のリベラリズム観を知る(2)
第12回 近代中国におけるナショナリズムの起源と展開を知る(1)
第13回 近代中国におけるナショナリズムの起源と展開を知る(2)
第14回 日本と中国を比較しつつ、アジアにおける近代とはいかなるものであるかを考察する(1)
第15回 日本と中国を比較しつつ、アジアにおける近代とはいかなるものであるかを考察する(2)
授業外学習の課題 毎回、指定された文献を分析し、問題点を見出しておくこと
履修上の注意事項 受講生の発表および議論を中心に進めていくので、毎回出席することはもちろん、授業への積極的参加を求める。
成績評価の方法・基準 発表の内容、議論への参加状況に6:4の重みをつけて基準とする。
テキスト 「講義の概要と方針」でふれた内容に関する文献を使う。具体的には、受講者の関心や希望も斟酌し、講義が始まってから決定する。
参考文献 適宜指示、紹介する。
主な関連科目 アジア地域研究演習Ⅴ(事例研究)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業日を主として、随時対応します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学研究科M国際政治学専攻 2017~2019 1・2