授業コード 81115701 クラス 01
科目名 書写 単位数 1
担当者 松本 仁志 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 書写実技
授業の概要 小学校国語科書写における低・中・高学年の各指導事項にそって、技能理論の講義及び毛筆実技、硬筆実技の実践を行う。その際、児童の実態を紹介しながら、児童理解に基づいた指導方法や評価のあり方についても検討する。
学習の到達目標 1.小学校国語科書写の指導に必要な実技的力量(硬筆実技・毛筆実技)を身につけることができる。
2.小学校国語科書写の指導事項を理解し、指導方法や評価を工夫する力を身につけることができる
授業計画 第1回 第1回:「国語科書写のねらいと意義」「姿勢と執筆」
第2回 第2回:「基本点画の書き方-点画の種類、点画概念の強化」
第3回 第3回:「字形の整え方-点画の方向、長さ」
第4回 第4回:「字形の整え方-点画相互の接し方、交わり方」
第5回 第5回:「字形の整え方-文字の中心と外形」
第6回 第6回:「筆順と字形」
第7回 第7回:「複合文字の組み立て方-左右の関係」
第8回 第8回:「複合文字の組み立て方-上下の関係」
第9回 第9回:「複合文字の組み立て方-かまえ、たれ、にょう」
第10回 第10回:「仮名の書き方-平仮名①」
第11回 第11回:「仮名の書き方-平仮名②片仮名」
第12回 第12回:「文字群の配列-字間、行の中心、行間」
第13回 第13回:「書字の目的と書き方の工夫-書字速度の調節、筆記具の選択」
第14回 第14回:「書字の目的と書き方の工夫-書式にあわせた書き方」
第15回 第15回:「板書の方法」
授業外学習の課題 予習は不要。
以下は復習事項。

第1回:姿勢と筆記具の持ち方について、意識して実践すること。
第2回:基本点画について、不得手なものを毛筆で特に練習しておくこと。
第3回:点画の方向、長さについて、特に意識して普段の文字を書くようにすること。
第4回:点画相互の接し方、交わり方について、特に意識して普段の文字を書くようにすること。
第5回:文字の中心について、特に意識して普段の文字を書くようにすること。
第6回:基準となる筆順で文字を書くようにすること。
第7回:左右からなる漢字の組み立て方を毛筆で復習しておくこと。
第8回:上下からなる漢字の組み立て方を毛筆で復習しておくこと。
第9回:かまえ、たれ、にょうを含む漢字を毛筆で復習しておくこと。
第10回:自分の平仮名の特徴を踏まえて改善に取り組むこと。
第11回:自分の片仮名の特徴を踏まえて改善に取り組むこと。
第12回:字間、行の中心、行間について、特に意識して文や文章を書くようにすること。
第13回:場や目的に応じた書字速度の調節を心がけること。
第14回:場や目的に応じた書き方の工夫を心がけること。
第15回:板書練習をしておくこと。
履修上の注意事項 ①半紙(毎回20枚程度)、墨液、毛筆(大小)、下敷き等、書写用具一式を準備すること。
②小学校における国語科書写を対象にした授業であり、芸術表現を中心とした書道の授業ではない。そのことを理解した上で受講すること。
③書道史に関する内容は扱わない。学芸員の資格取得を目指す人は、毛筆実技力の向上が毛筆史料の解釈力の向上に資するという認識で受講すること。
成績評価の方法・基準 1.毎回の作業物(70%)
 授業における毛筆実技・硬筆実技の作業物を毎回提出し、その成果によって評価する。技能に対する理解度、技能の到達度が評価の観点になる。
2.授業計画の立案(15%)
 授業で扱った書写の指導方法を生かして、指定した指導事項についての授業計画を立てる。書式等の詳細については、第15回の授業において説明する。
3.レポート(15%)
参考文献にある文献の中から1冊を選び、レポートを書く。詳細は授業の中で説明する。
テキスト 教員作成のプリントによる。
参考文献 松本仁志『「書くこと」の学びを支える国語科書写の展開』三省堂、2009年、1470円
松本仁志『筆順のはなし』中央公論新社、2012年、903円
全国大学書写書道教育学会『明解書写教育』萱原書房、2011年、1570円
主な関連科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
メールで対応する。アドレスは以下の通り。
hmatumo@hiroshima-u.ac.jp

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部教育学科(資格関連科目) 2017~2019 1・2・3・4