授業コード 81103400 クラス
科目名 民法Ⅰ 単位数 2
担当者 大久保 憲章 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 民法・総則および民法・債権総論に関する諸問題の概説
授業の概要  この講義では、後期に配当予定の民法Ⅱとあわせて、民法とくに財産法の内容について概観することを主要な課題とします。民法は、市民社会における市民相互間の財産関係および家族関係について規律する法律です。民法の基本理念(自由、平等、個人の尊重、私的自治の原則等)と基本原則(人格平等原則、所有権絶対の原則、契約自由の原則、過失責任の原則)は、社会における人と人、および人と物のあり方にかかわる最も重要な指針の一部を示している。この講義では、民法とくに財産法分野の概説・学修を通じて、社会のしくみについて理解する一つのきっかけを得たいと思います。特に、民法は取引(商取引を含む)に関わる最も基礎的な法律です。民法の基礎がわかれば、商学部、経済科学部等の授業科目の理解がより深化したり、容易になると思います。改正民法は2020年4月施行されますが、改正法をもとに講義します。
 民法Ⅰでは、民法財産法のうち、総則と債権総論を中心に民法を概観します。
学習の到達目標 民法に関する基本的な理解の獲得を目標とする。より具体的には、以下の通り。
1.社会に発生する民法に関連する諸問題について、民法上の規定と関連づけて理解できるようになること。
2.日常生活に関わる民法・財産法上の具体的課題について、民法上の規定と関連づけて理解できるようになること。
授業計画 第1回 民法とは何か。財産取引の基本的な仕組み。
第2回 契約の成立①(契約の種類、契約の当事者等)
第3回 契約の効力②(有効、無効等)
第4回 契約の効力③(意思表示、心裡留保、錯誤、詐欺、強迫)
第5回 債務の履行①(弁済、弁済受領者等)
第6回 債務の履行②(代物弁済、供託)、相殺
第7回 債務の不履行
第8回 中間試験、及び解説
第9回 債務者の責任財産の保全
第10回 債権の人的担保①(債権者平等の原則、保証)
第11回 債権の人的担保②(連帯保証、連帯債務等)
第12回 権利・義務の主体①(自然人)
第13回 権利・義務の主体②(法人)
第14回 時間の経過と権利義務①(期間、時効総論)
第15回 時間の経過と権利義務②(消滅時効)
授業外学習の課題 1.毎回の講義の前に、教科書の講義で扱われる内容に対応する部分を読んで、その日の講義で扱われる内容を確認しておくこと。
2.講義終了後は、講義中にとったメモや他の文献資料なども参照して、講義内容をノートに反映・整理すること。
履修上の注意事項 上記のような予習・復習をおこなうこと。毎回出席すること。講義中は他の受講者の迷惑となる行為は慎むこと。六法を持参すること。できる限り他の民法講義も履修すること。
成績評価の方法・基準 講義期間中に実施する中間試験および前期試験の成績によって評価する(中間試験30点・前期試験70点)。
中間試験は追試験は行わない。
テキスト 我妻栄・良永和隆著『民法・第10版』(勁草書房)2300円+税
六法(出版社は問わない、小型でよいが、2020年4月1日施行の改正された民法が掲載されたもの)。
参考文献 授業中に指示します。
主な関連科目 民法Ⅱ、その他民法に関連する科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
毎回の授業終了時に直接申し出ること。その場で必要に応じて日時・場所等を設定する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科心理学専攻(資格関連科目) 2011~2015 1・2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(資格関連科目) 2011~2015 1・2・3・4
人文学部人間関係学科教育学専攻(資格関連科目) 2011~2015 1・2・3・4