授業コード 81103300 クラス
科目名 西洋文化史 単位数 2
担当者 山尾 涼 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 西洋文化史
授業の概要 人類史における最大の犯罪ともいわれるナチス・ドイツによるホロコースト(*主にユダヤ人に対する組織的な大量虐殺)はなぜ起こったのでしょうか。ドイツ文化史におけるユダヤ人の問題に焦点を当てながら、西洋文化の歴史における暗い〈歪み〉について学んでいきます。映像メディアを適宜用いて視覚的な理解も促しつつ、パワーポイントと板書によって進めます。

*学期末の筆記試験で不可をとらないためには、毎回必ずノートを取り、講義内容を理解して、ワークシートを真剣に記入する必要があることを充分に理解してから受講してください。

①講義の途中で課題を提示し、テーマに関する考察を行ってもらいます。場合によってはマイクをランダムに回し、各々のコメントを発表してもらいます。考察の結果はワークシート(成績評価対象)に各自記入して、授業後に提出してください。めぼしい考察は次の回の講義の冒頭で紹介して、コメントを付け加えます。講義科目ながらも、受講者主体で進めていくため、時として自らの意見を口頭で発表する必要があります。

②本講義の第一の狙いは無論ドイツ語圏文学および思想/文化に関する知識を獲得することです。しかし同時に、以下の4つの能力を向上させることも大きな目標として掲げています。
1.自ら主体的に思考する力 
2.他者とコミュニケートする力 
3.説得力のある発言をする力 
4.論理的な日本語を書く力
学習の到達目標 ドイツ文化とユダヤ人の歴史に関して基礎的な知識を獲得する。ホロコーストに至るまでの過程を理解して、第二次世界大戦以降の人類の課題について記述することができるようになる。
授業計画 第1回 ホロコーストとは
第2回 ユダヤ人の定義
第3回 ディアスポラ
第4回 迫害の理由と背景
第5回 金貸し業
第6回 ゲットー
第7回 ルターとユダヤ人
第8回 啓蒙時代のユダヤ人
第9回 同化ユダヤ人
第10回 ワイマール共和国時代のユダヤ人
第11回 反ユダヤ主義
第12回 第三帝国時代のユダヤ人
第13回 反ユダヤ的政策
第14回 絶滅計画
第15回 まとめ
授業外学習の課題 1. 講義中に配布する資料は各自で読む
2. 分からない用語は辞書で調べる
(目安:週に90分程度)
履修上の注意事項 ナチス政策やヒトラーを擁護もしくは信奉する発言や記述をする学生に対しては、受講を取りやめてもらうことがあります。学期末の筆記試験で不可をとらないためには、毎回必ずノートを取り、講義内容を理解して、ワークシートを真剣に記入する必要があることを充分に理解してから受講してください。

概要で記載したように、ほぼ毎回課題を課し、講義中に前回学んだ内容に関して当てて答えてもらうことがあります。ワークシートに記述した内容はすべて成績評価の対象となります。いい加減な内容のコメントに対しては減点した上、翌回の講義冒頭にスライドで紹介します。
出席は学生証によるICカードリーダーと授業の終わりに各自提出する出席カード、ワークシートの3つで管理します。講義開始から20分以降は、(公共交通遅延を除く)教室への入室を禁じます。
出席代行、授業中の携帯電話、無駄なお喋り、不要な教室の出入りなどは、他者の学ぶ権利を侵害する行為として、筆記試験の受験資格が失効されます。

履修上必要なもの

1.主にドイツとユダヤに関する文化史について学ぶことに対する強い知的好奇心
2.ノート(ルーズリーフ可)。必ず板書をしてください

予備知識は特に必要ありません。作家名、作品名、キーワードなどを原文で挙げた場合は日本語を併記し、また原文テクストを配布する際には拙訳を載せます。

【この科目は、グローバルコース対象科目(2014年度以降生)にもなっています。※ただし、一部の学部・学科では配当されていない場合があります。】
成績評価の方法・基準 持ち込み一切不可、穴埋めではない論述式の筆記試験(70%)、ワークシートの考察内容と授業中の発言(30%)から総合的に評価します。5回以上の欠席は不可とします。出席は学生証によるICカードリーダーと授業後に提出する出席カード、ワークシートの3点で管理します。出席そのものは加点対象ではありません。
テキスト 必要なプリントは適宜配布します。
参考文献
主な関連科目 教養講義(西洋文化論)、教養講義(ドイツ文学)、文化論、上級外国語(ドイツ語)、言語と文化Ⅲ・Ⅳ、ドイツ語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業中に質問するか、もしくはワークシートに記入してください。必要に応じてオフィスアワーも利用してください。E-Mailで事前に予約すれば、確実に応対します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科心理学専攻(資格関連科目) 2011~2015 2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(資格関連科目) 2011~2015 2・3・4
人文学部人間関係学科教育学専攻(資格関連科目) 2011~2015 2・3・4