授業コード 64004700 クラス
科目名 公衆栄養学Ⅱ 単位数 2
担当者 酒元 誠治 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 公衆栄養学Ⅱ(Public nutrition Second step)
授業の概要  公衆栄養学の各論として、保健・医療・福祉・介護システムの中で、栄養上のハイリスク集団の特定とともにあらゆる健康・栄養状態の者に対して適切な栄養関連サービスを提供することを目的とした公衆栄養マネジメント(公衆栄養アセスメントの考え方や方法、公衆栄養プログラムの作成・実施・評価等)と公衆栄養プログラムの展開(地域特性への対応、食環境づくり、地域集団特性別等)について、人的支援や社会的資源の活用も含めて学修します。さらに、栄養上のハイリスク集団の特定、アセスメントを行う上で必須となる栄養情報の解析・評価のための統計分析手法など基本的なデータ処理方法、データ収集と整理に関する基礎知識を学修します。
学習の到達目標  前半では、実用的な統計の考え方を学び、栄養疫学と各種調査方法について理解を深める。
 中盤では、健康・栄養調査の中心をなす各種の食事調査法の利点と欠点について理解し、状況に応じた使い分けができるようになる。
 後半では、科学的根拠に基づいた行政評価を行うためにprecede-proceedモデルを適用し、plan→
do→check→actのプロジェクト・サイクルの実際についての理解を深める。
授業計画 第1回 事業評価のための統計の基礎1(データの特徴について学ぶ)
第2回 事業評価のための統計の基礎2(食事摂取基準に見る確率の考え方)
第3回 事業評価のための推測統計学1(対応の無い独立2標本の検定)
第4回 事業評価のための推測統計学2(対応のある独立2標本の検定)
第5回 事業評価のための推測統計学3(相関と回帰)
第6回 事業評価のための推測統計学4(ノンパラメトリック検定あれこれ)
第7回 アセスメントのための食事調査法1(秤量法・24時間思い出し法)
第8回 アセスメントのための食事調査法2(食物摂取頻度調査法・画像を用いた目安法)
第9回 アセスメントのための運動量調査法(様々な歩数計について学ぶ)
第10回 エネルギーの収支に着目した評価(推測統計学の知識の活用について学ぶ)
第11回 ヘルスプロモーションについてより深く学ぶ
第12回 precede-proceedモデル1(社会診断~疫学診断~教育診断~運営・政策診断)
第13回 precede-proceedモデル2(実施~経過評価~影響評価~結果評価)
第14回 公衆栄養活動の技法(エンパワーメント、コミュニティ・オーガニゼーション他)
第15回 公衆栄養活動の評価(地域健康増進計画の評価について学ぶ)
授業外学習の課題  自己の習慣的摂取量を知るための食事調査を、授業で学んだ様々な商事調査法で実施して、その利点や欠点について、自己またはグループのデータを用いて評価を行うこと。
履修上の注意事項  公衆栄養分野への就職のみならず、管理栄養士として就職後に研究発表を行う機会に遭遇した時に役立つほか、卒業研究で統計処理が必要な場合にも役立つ技術となります。
成績評価の方法・基準  出席状況はもとより,参加型の授業に対する積極的な態度は,授業中に行う質問への回答等で50%程度の評価を行う.学力評価は、授業内小テストと理解度に応じたレポートの提出により、公衆栄養学に関する知識と理解度による評価を行う.
 出席回数が10回に満たない場合には評価の対象としない。
テキスト 公衆栄養学Ⅰで使用した、古野純典 等 編『健康・栄養科学シリーズ「公衆栄養学」最新版』(南江堂)武藤志真子 編『管理栄養士・栄養士のための統計処理入門』(建帛社)
参考文献 清水信博 著『もう悩まない!論文が書ける統計』(オーエムエス出版)
柳井久江 著『4Stepsエクセル統計』(オーエムエス出版)
主な関連科目 応用栄養学、栄養教育論、公衆栄養学Ⅰ、公衆栄養学実習
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
研究室での口頭対応が可能、また疑問が生じた時にはメールによる質問にも対応します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
健康科学部健康栄養学科(公衆栄養学) FHNU30502 2017~2017 3・4