授業コード 64001600 クラス
科目名 臨床医学Ⅱ 単位数 2
担当者 嶋本 文雄 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 臨床医学Ⅱ
授業の概要 傷病者の状態に応じた適切な栄養治療を行うためには、疾病の成り立ちについて理解しておくことが不可欠です。「臨床医学Ⅰ」に続き、疾患の成因、病態評価や診断、治療法について、①消化器系(胃十二指腸潰瘍・炎症性腸疾患・肝炎・肝硬変・胆石症・膵炎等)②循環器系(血栓・動脈硬化・高血圧・狭心症・心筋梗塞・心不全等)、③腎・尿路系(糸球体腎炎・ネフローゼ症候群・糖尿病性腎症等)、④内分泌系(甲状腺機能亢進症・低下症等)に分けて病理診断医としての実務経験を交えながら教授します。
[実務経験内容:医療機関による病理診断]
学習の到達目標 ①種々の疾患の成因ならびに病態を理解する。
②栄養と治療の関係や病気の発生および進行予防を理解する。
授業計画 第1回 第1回 消化器系-①(上部消化管の疾患)
※ 口内炎・舌炎、胃食道逆流症、胃・十二指腸潰瘍、たんぱく漏出性胃腸障害等
第2回 第2回 消化器系-②(下部消化管の疾患)
※ クローン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群、便秘等
第3回 第3回 消化器系-③(肝臓、胆嚢、膵臓の疾患)
※ 肝炎、肝硬変、脂肪肝、胆嚢・胆道系疾患、黄疸の成り立ち、膵炎等
第4回 第4回 消化器系-④(消化管の腫瘍)
※ 食道がん、胃がん、小腸がん、大腸がん、カルチノイド腫瘍
第5回 第5回 消化器系-⑤(肝・胆・膵の腫瘍)
※ 肝臓がん、胆嚢癌、胆管がん、膵がん
第6回 第6回 循環器系-①(循環障害)
※ 虚血、充血、うっ血、出血、血栓症、塞栓、梗塞
第7回 第7回 循環器系-②(循環器系疾患の成因、病態、診断、治療の概要)
※ 高血圧、動脈硬化、虚血性心疾患、心不全、心臓弁膜症、心臓・大血管の先天異常
第8回 第8回 循環器系-③(その他循環器系疾患)
※ 心筋炎、心筋症、動脈瘤、血管炎、ショック
第9回 第9回 腎・尿路系-①(症候)
※ 血清ナトリウム濃度異常、血清カリウム濃度異常、血清カルシウム濃度異常、アシドーシス・アルカローシス、高血圧と腎臓
第10回 第10回 腎・尿路系-②(腎・尿路疾患の成因・病態・診断・治療の概要)
※ 腎炎、ネフローゼ症候群、腎不全、糖尿病性腎症、透析、尿管結石症
第11回 第11回 腎・尿路系-③(泌尿器系の腫瘍)
第12回 第12回 内分泌系-①(内分泌系の概要、ホルモンバランスと体調)
第13回 第13回 内分泌系-②(脳下垂体)
※ 下垂体腺腫、クッシング病、シーハン症候群、尿崩症等
第14回 第14回 内分泌系-③(甲状腺、副甲状腺)
※ バセドウ病、甲状腺機能低下、甲状腺腫瘍等
第15回 第15回 内分泌系-④(副腎、膵臓)
※ ストレスと副腎、原発性アルドステロン症、クッシング症候群、副腎腫瘍、ランゲルハンス島と糖尿病等
授業外学習の課題 日常の生活、新聞ならびに他の講義に出てくる病気について関心をもつこと。
履修上の注意事項 ①管理栄養士国家試験において、この講義は、「人体の構造と機能」の領域のみならず他の領域にも密接に関係していますので、十分理解するように心がけること。
②途中小テストをしますので、予習復習をして学習すること。
③3回以上の欠席は、定期試験の資格はありません。
成績評価の方法・基準 定期試験(70%)、小テスト(20%)、授業への取り組み姿勢(10%)。
テキスト 高橋徹 著『よくわかる専門基礎講座 病理学』(金原出版株式会社)
参考文献 堤寛 監修『新クイックマスター理学』(医学芸術社)
堤寛 著『パワーアップ問題演習 病理学』(医学芸術社)
Kumar et al., Robbins Basic Pathology, SAUNDERS ELSEVIER
主な関連科目 生化学、解剖生理学、臨床医学Ⅰ、臨床医学Ⅲ、基礎栄養学、応用栄養学、臨床栄養学
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
特にオフィスアワーはなく、研究室にいるときは、質問・相談に対応します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
健康科学部健康栄養学科(人体の構造と機能及び疾病の成り立ち) FHNU20215 2017~2018 2・3・4