授業コード 64000400 クラス
科目名 地域食文化論 単位数 2
担当者 岡本 洋子 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 地域食文化論(Regional food culture)
授業の概要 人の食行動は,生理的・心理的要因とともに,食文化や食環境((経済的・地理的環境を含む)が深く関与している。栄養教育や心理カウンセリングを行うときに,対象者が居住している地域の食文化を理解しておくことは重要である。広島県および日本の食文化について,その食材,料理の変遷,技能・様式・食器等の変遷,年中行事と食,儀礼と食,各地域の伝統食・郷土食と背景について学び,食が生活に果たしてきた役割を考える。さらに世界各地の食文化にも触れ,多彩な食様式やその背後にある考え方を理解する。
学習の到達目標 ① 日本や世界の地域の食文化を含む諸事象を環境条件や人間の営みなどと関連付けて考察し,地域的特色や地域の課題をとらえることができるようになる。
② 日本や世界の諸地域を比較し関連付けて考察し,地方的特殊性と一般共通性があること,また,諸条件によって変容していることが理解できるようになる。
授業計画 第1回 日本的食生活の形成
第2回 日本人の主食
第3回 「家庭の味」は生きるための知恵 地域で伝え継がれている料理
第4回 日本の食材 (1)主食文化としての穀物
第5回 日本の食材 (2)豆類と粉文化
第6回 日本の食材 (3)魚介類
第7回 日本の食材 (4)野菜類・果実類
第8回 日本の食事様式(精進料理,本膳料理,懐石料理,会席料理)
第9回 日本の行事食・儀礼食と郷土食
第10回 諸外国の食事様式(西洋料理,中国料理等) 世界の食文化
第11回 日本および世界の食文化と環境条件の関係
第12回 食文化を含む地域の人間の営みを地方的特殊性と一般共通性から考察する
第13回 日本全体の視野から見た日本の地域的特色(広島県を例にあげて)
第14回 地域の伝統的な生活・文化とその変容
第15回 地域の伝統的な生活・文化の変化を諸要因から考察する
授業外学習の課題 毎回の授業終了後には、講義ノートと配布プリントを整理し、内容をしっかり理解して、次の授業に臨んでください。
履修上の注意事項 出席確認は厳正に行います。学習意欲がみられない者や真面目に受講している学生を妨げる者は、本講義を受講することを認めません。遅刻は出席と区別して対応します。10分以上の遅刻は欠席扱いとします。欠席届については証明書等が添付されていない場合には原則受け取りません。受講学生の理解度や意欲もある程度考慮しながら、さらに到達目標が達成できるように、上記の内容について選択的に行う場合もあります。
成績評価の方法・基準 期末試験・レポート(70%)、受講態度(30%)を目安に総合的に判断して評価を行います。
テキスト オリジナルプリントを配付する。
参考文献 日本調理科学会編『伝え継ぐ 日本の家庭料理 全16冊』(農山漁村文化協会)発刊中
農文協編『日本の食生活全集 全50巻』(農山漁村文化協会)
農文協編『聞き書 ふるさとの家庭料理 全21巻』(農山漁村文化協会)
農文協編『日本の伝統食材 第1集全5巻・第2集全5巻』(農山漁村文化協会)
石毛直道監修『講座 食の文化 全7巻』(農山漁村文化協会)
石毛直道監修『世界の食文化 全12巻』(農山漁村文化協会)
石毛直道 監修,熊倉功夫編『日本の食事文化』(味の素食の文化センター) 1999
JA広島県女性組織協議会編『ひろしまの味』(広島県農業協同組合中央会)2008
主な関連科目 調理学
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
いつでも、面談またはメールにて質問・相談を受けます。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
健康科学部心理学科(健康科学部総合科目) FHPS41203 2017~2018 3・4
健康科学部健康栄養学科(健康科学部) FHNU10204 2017~2017 3・4