授業コード | 63005302 | クラス | 02 |
科目名 | 心理学実習Ⅲ | 単位数 | 1 |
担当者 | 志和 資朗 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 心理学実験実習と心理査定実習 Psychological Experimental Practice and Assessment Practicum |
授業の概要 | こころを客観的(実証科学的)に評価する方法について、実験実習ならびに心理査定実習により明らかにしていきます。 心理学実習III(前期)と心理学実習IV(後期)で実験実習(担当:志和)と心理査定(担当:村上)の2グループに分かれ(前期・後期で入れ替え)、少人数での実習を行います。 実験実習では、個人あるいはグループで研究計画の立案、実験の準備、実験、結果の処理(結果の視覚化)、統計分析を行い、最終的には個別に論文を執筆します。「自分はこの研究で何を明らかにしたいのか(research question)」という視点を持ち、それを明らかにするための研究計画の立案と資料収集、論文執筆ができるようになることに重点を置いています。 心理査定では、心理臨床現場においてよく使われる心理テストを実施します。各心理テストがどのような目的でどのように行われるのかについて、実際に検査者、受検者になることで理解していきます。また、心理テストで測定される結果を心理指標として用いた研究計画を立案してもらいます。 |
学習の到達目標 | ・仮説検証実験の実験計画が立てられるようになること。 ・「心理学研究」執筆・投稿の手引きに従った、心理学論文が書けるようになること。 ・心理臨床現場においてよく使われる心理テストの目的と施行法を学ぶこと。 ・心理テストで測定される心理指標が実験の独立変数あるいは従属変数として研究計画に組み込めるようになること。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス、実験実習と心理査定の進め方 【実験実習】実験テーマの選定(デモ実験) 【心理査定】心理査定のスケジュール |
第2回 | 【実験実習】実験計画(素案)と発表(独立変数と従属変数) 【心理査定】心理テストの概要と施行法ならびに評価法 |
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第3回 | 【実験実習】実験計画(詳細)と発表(レジュメ作成のポイント) 【心理査定】心理テストの取り扱いと個人情報の保護(倫理基準) |
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第4回 | 【実験実習】実験計画の発表(要因計画と分析について) 【心理査定】人格検査 MMPI |
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第5回 | 【実験実習】実験計画の発表(仮説と分析について) 【心理査定】人格検査 YG、NEO-PI-R |
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第6回 | 【実験実習】実験計画の最終確認(同意書の作成、教示の作成) 【心理査定】人格検査 TEGⅡ、POMS |
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第7回 | 【実験実習】実験の準備(「方法」提出添削) 【心理査定】知能検査 WAIS-III |
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第8回 | 【実験実習】実験の実施(進捗状況の発表) 【心理査定】知能検査 WAIS-III |
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第9回 | 【実験実習】実験の実施(「序論」提出添削) 【心理査定】精神作業検査 クレペリン精神作業検査 |
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第10回 | 【実験実習】実験終了(結果の処理について) 【心理査定】健康調査 GHQ、CMI |
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第11回 | 【実験実習】結果の分析(「結果」提出添削) 【心理査定】不安・ストレスSTAI、MAS |
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第12回 | 【実験実習】考察、仮説の検証(「考察」提出添削) 【心理査定】抑うつ検査 SDS、CES-D |
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第13回 | 【実験実習】レポート提出 【心理査定】投影法検査 PFスタディ |
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第14回 | 【実験実習】発表用スライドの作成 【心理査定】投影法検査 バウムテスト |
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第15回 | 【合同】実験実習グループによる実験研究成果の発表 |
授業外学習の課題 | 実験実習では、半期間で実験計画の立案から論文作成まで行います。各自4年次の卒業論文を想定し、興味関心のある内容について情報を収集してください。 心理査定では、多くの種類のテストで実習を行います。実習を終えたテストについては内容を系統立てて整理してください。 レポートの書き方については、「心理学研究」執筆・投稿の手引きや「心理学研究」で確認してください。 |
履修上の注意事項 | 無断欠席、自己の過失による遅刻は認めません。 やむを得ず欠席する場合は、事前に必ず連絡をください(事後でも必ず連絡をしてください)。 課題として出されたレポートあるいはレジュメは、指定された期限までに指定された場所に必ず提出してください。 【重要】この実習(特に心理査定)において知り得た他者の個人情報については、守秘義務を課します。心理テストおよびその結果の取扱いには十分注意してください。 |
成績評価の方法・基準 | レポートの内容(50%)、研究発表の内容(30%)、日頃の授業への取り組み方(20%)により総合的に評価します。 |
テキスト | 適宜紹介します。 |
参考文献 | 日本心理学会 認定心理士資格認定委員会(編)(2015). 認定心理士資格準拠 実験・実習で学ぶ心理学の基礎 金子書房 森 敏昭・吉田 寿夫 (編著)(1990). 心理学のためのデータ解析テクニカルブック 北大路書房 日本心理学会 (2015).「心理学研究 執筆・投稿の手びき」日本心理学会 |
主な関連科目 | 「心理学実習I」「心理学実習II」 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業中に随時質問タイムを設けています。 各授業終了時にも、質問タイムを設けています。 またメールやE-Learningシステム(Shudo Moodle)でも随時受けつけます。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
健康科学部心理学科(専門発展) | FHPS37301 | 2017~2017 | 3・4 |
健康科学部心理学科(専門発展) | - | 2018~2018 | 2・3・4 |