授業コード 50018800 クラス
科目名 キャリアデザイン 単位数 2
担当者 藤原 明文 履修期 後期夏季集中
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 未来を拓くキャリアデザインの描き方 ~自律的キャリア形成力の構築~
授業の概要 キャリアデザインとは、自分らしい生き方、働き方を考えていく理論と方法です。
年金減少、終身雇用崩壊、AI・ロボットの台頭により2030年には国内労働人口の半数の仕事がそれに代替されるといわれている職業の新陳代謝など刻々と変化している時代の中で、「個人」と「組織」の関係性も従属的に依存する関係から自律的に協働していく関係へと大きくシフトしています。人生100年時代を迎えて、その大半の時間を費やすことになる「はたらく」ということが自分自身の能力や興味、価値観を表現する機会であるならば、自分らしさを可視化し、自律的キャリアを形成しデザインしていくことは、“人生”というまだ見ぬ未開の地を進んでいく為に、指針となる未来地図や羅針盤を創ることでもあります。本講座では、それらを各種ワークを通して、体系的に見える化することで、アイデンティティ・キャピタル(自分自身の価値)を自ら深め、それを参加者どおしで高め合い、学びを深めていきます。
学習の到達目標 (1)キャリアに関する基本的事柄について簡潔に説明できるようになる。
(2)キャリアデザインの必要性をキャリアに関する基本的理解をもとに説明できるようになる。
(3)自分自身の就職活動及び社会人生活でも活用できるようなオリジナルキャリアデザインファイルの作成。
授業計画 第1回 第1回 オリエンテーション(授業の目的、進め方、講義概要、評価等)
第2回 第2回 キャリアデザインの【基礎理解①】~ケーススタディ1紹介~
    ・キャリアとは?これからの新しい働き方の選択肢と事例紹介。
    ・「ライフ&ワーク・シフト」、「21世紀を生き抜くチカラ」の事例紹介。
第3回 第3回 キャリアデザインの【基礎理解②】
    ・キャリアをデザインするとは?今、なぜキャリアをデザインする必要があるのか?
    ・これからの新しい働き方ワークショップ。
第4回 第4回 キャリアデザインと【人生設計①】~ケーススタディ2紹介~
    ・現代人のライフスタイルやライフロール(人生役割)から人生設計を考える。
    ・人生曲線ワーク①~個人ワーク~
第5回 第5回 キャリアデザインと【人生設計②】
    ・様々な人の生き方・働き方から人生設計を考える。
    ・人生曲線ワーク②~共有ワーク~
第6回 第6回 キャリアデザインの為の【自己理解①】~ケーススタディ3紹介~
    ・働く意味と自分のしごと観を考える。
    ・自己分析ワーク①~個人ワーク~
第7回 第7回 キャリアデザインの為の【自己理解②】
    ・相互インタビューによる自己分析の実施。
    ・自己分析ワーク②~振り返り~
第8回 第8回 キャリアデザインと【仕事理解①】~ケーススタディ4紹介~
    ・学生生活で得るキャリア意識の明確化。
    ・これからの時代に必要とされるシゴト探しワークショップ。
第9回 第9回 キャリアデザインと【仕事理解②】
    ・経済・雇用関係に応じた働き方の理解。
    ・マイプロジェクト~自らの想いをキャリアデザインとしてカタチにしてきた取り組み事例紹介~
第10回 第10回 キャリアデザインと【職場理解①】~ケーススタディ5紹介~
    ・インターンシップを活用したキャリアの考察とキャリア形成に求められる基礎能力とは?
    ・マイプロジェクトワーク①~個人ワーク~
第11回 第11回 キャリアデザインと【職場理解②】
    ・組織に入ってから求められる能力や資質、自分自身の適職さがし。
    ・マイプロジェクトワーク②~共有とブラッシュアップ~
第12回 第12回 キャリアデザインに向けて①
    ・マイプロジェクトワーク③~発表~
第13回 第13回 キャリアデザインに向けて②
    ・自律的キャリアデザインワーク~自己紹介マインドマップづくり~
第14回 第14回 キャリアデザインに向けて③
    ・自律的キャリアデザインワーク~自律的キャリアデザインプランシートづくり~
第15回 第15回 総括・振り返り
    ・未来を拓く自律的キャリア形成に向けて、全体の振り返りとブラッシュアップ。
    ・地方創生とTURNSな人々からみる地方で描くローカルキャリアデザインの在り方について。
授業外学習の課題 新聞、雑誌、書籍、テレビ等で「キャリア」や「働き方」といったキーワードに基づく情報の中から、自分自身が興味を持った人のキャリアデザインについて、読んで、見て、感じたことをメモにまとめ、話してみること。参考)TURNS、プロフェッショナルの流儀、ガイアの夜明け、賢者の選択など

1)チェックしておくべき情報源
 ①TURNS http://turns.jp/ ~人と地域をつなぐローカルキャリアデザイン~
 ②賢者の選択 http://kenja.jp/
 ③賢者.TV  http://www.kenja.tv/
 ④その他(適宜、授業の中で紹介)

2)第12回までに、上記情報源から興味関心のある「人物」を最低一人以上探しておく。そして、自分自身のキャリア形成に引き寄せて、その「人物」に関するコメント(「なぜ興味を持ったのか?」「彼・彼女のどのような点、どのようなところが自分のキャリア形成の参考になるか?」等)を紹介できるようになっておくこと。
履修上の注意事項 1)履修の希望は必ず第一回のオリエンテーションに参加してください。
2)課題には必ず取り組んだ上で出席するようにしてください。
3)グループワークやペアワーク等、授業ではワークを盛り込んだ内容を中心に行います。
 積極的なメンバーとの関わりの中で新しい自分を発見できる機会にしてください。
成績評価の方法・基準 1)受講態度:40%(ワーク等における積極的な発言やメンバーとの関わり、発表などの参画度合いを評価)
2)振り返りシートや課題の提出状況:40%(各回で提示する振り返りシート及び課題)
3)最終成果物:20%(授業で作成予定の以下3つ(マイプロジェクトシート、自己紹介マインドマップ、キャリアデザインシート)の成果物により評価。
テキスト これからの就職活動や社会人になってからでも活用できるオリジナルキャリアファイルを配布し、授業内でワークシートを適宜配付します。
参考文献 松浦弥太郎・野尻哲也「はたらくきほん100」2017マガジンハウス
リンダ・グラットン『ライフ・シフト』2016東洋経済新報社
リンダ・グラットン『ワーク・シフト』2012プレジデント社
ティム・クラーク『ビジネスモデル・YOU』2012翔泳社
長沼博之『ワーク・デザイン~これからの働き方の設計図』2013阪急コミュニケーションズ社
原尻淳一、千葉智之『「キャリア未来地図」の描き方』2013ダイヤモンド社
柴沼俊一『知られざる職種アグリゲーター5年後に主役になる働き方』2013日経BP社
野津卓也『キャリアノートで会社を辞めても一生困らない人になる』2010東洋経済新報社
平井孝志『売れる「じぶん」をつくる~経営学の視点で考えるあなたのキャリア』2010日本経済新聞出版社
主な関連科目 「大学生活とキャリア形成」
その他各学部のキャリア関連科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
・振り返りシートに「質問」があれば次回以降に対応していきます。
・授業終了後、また、メールでも対応します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人間環境学部人間環境学科(キャリア形成科目) 2011~2016 3
人間環境学部人間環境学科(キャリア形成科目) FHES36101 2017~2017 3