授業コード 50015900 クラス
科目名 環境コミュニケーション論 単位数 2
担当者 松川 太一 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 環境社会学 Environmental Sociology
授業の概要 環境と環境問題に関する社会学的研究である環境社会学について学ぶ。

環境社会学は環境と密接に関連する現象を研究対象としている。しかし、物理的・化学的現象といった自然現象そのものを研究対象としているのではなく、環境社会学が専門性を発揮できるのは自然現象と密接に関連する人間社会や社会関係の研究である。だからこそ、環境社会学の視点から環境と環境問題について考える上でコミュニケーションが果たす役割は無視することができない。

このような環境社会学の特徴を理解するため、授業では異なるテーマごとに環境社会学の研究をひとつずつ紹介する。その研究における問いの立て方や答えの出し方、研究の前提にある社会学の理論や概念を理解することを通じて、環境と環境問題に関する環境社会学の考え方について学ぶ。
学習の到達目標 ・環境と環境問題に関する環境社会学の考え方について説明することができる。
・環境社会学の考え方に関する知識を使って、実際の環境問題について説明することができる。
授業計画 第1回 【以下の授業計画は進行状況によって変化する可能性がある】
環境社会学の成立と展開(1):欧米での成立と展開
第2回 環境社会学の成立と展開(2):日本での成立と展開
第3回 自然保護を考える(1):多元的現実
第4回 自然保護を考える(2):順応的ガバナンス
第5回 生活と水を考える(1):生活環境主義
第6回 生活と水を考える(2):状況の定義
第7回 ゴミ問題を考える(1):共有地の悲劇
第8回 ゴミ問題を考える(2):科学と社会
第9回 まちづくり/地域づくりと環境を考える(1):社会関係資本
第10回 まちづくり/地域づくりと環境を考える(2):過疎・災害とコミュニティ
第11回 歴史的環境と景観を考える(1):景観
第12回 歴史的環境と景観を考える(2):伝統文化
第13回 公害・差別・リスクを考える(1):被害構造論
第14回 公害・差別・リスクを考える(2):受益圏・受苦圏
第15回 第1回から第14回ふりかえり(確認テストと解説を含む)、授業アンケート
授業外学習の課題 ・文部科学省の省令(大学設置基準)では、単位修得には少なくとも授業時間の2~3倍の授業外学習が求められています。
・ノート等を熟読して復習をすること。
・授業内容に関連する課題が出された時は取り組むこと。
・日常的に新聞記事やインターネット等から環境や環境問題をめぐる問題について情報を入手し、その情報を授業内容と関連づけて考える習慣を身につけてください。
履修上の注意事項 【この科目を履修するには「環境コミュニケーション入門」が履修前提科目となっているので、あらかじめ履修しておくこと】

・資料配布等にMoodleを利用する予定である。
・質問や意見の表明など、受講者の積極的な姿勢を歓迎する。
・受講態度が悪い時は退出を命じることがある。

成績評価の方法・基準 授業内で実施する確認テスト(60%)、授業への取り組み(40%)を総合的に評価する。
ただし、受講者数により成績評価の方法・基準を変更する場合がある。
テキスト 特に指定しない。
参考文献 ・鳥越皓之・帯谷博明 編, 2017,『よくわかる環境社会学[第2版]』ミネルヴァ書房. (ISBN:9784623079346)
・舩橋晴俊 編, 2011,『環境社会学』弘文堂.(ISBN:9784335551437)
・『講座 環境社会学 第1巻~第5巻』有斐閣.
・『シリーズ環境社会学 1~6』新曜社.
その他、授業に関連した文献を紹介する。
主な関連科目 【履修前提科目】環境コミュニケーション入門
環境NPO・NGO論、環境社会調査
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業中、授業終了後、オフィスアワー(曜日・時間は教員データベースに記載)の時間を活用してください。
上記以外で対応が必要な場合は事前に連絡してください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人間環境学部人間環境学科(基幹科目Ⅱ環境社会系) 2011~2016 3・4
人間環境学部人間環境学科(基幹科目Ⅱ環境社会系) FHES35203 2017~2017 3・4