授業コード 50007500 クラス
科目名 中国地方の自然環境 単位数 2
担当者 中野 進 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 中国地方の自然環境の変遷と現状
授業の概要 私たちにとって身近な中国地方の自然環境は、人間の活動により昔から様々な影響を受けてきてたが、我々はごく最近の環境変化を認識しているにすぎない。この講義では、中国地方の自然環境は、1)江戸時代以降どのように変化してきたのか、2)現代の人間活動によりどのような影響を受けているのか、3)その保全のために、どのような方策が講じられているのかについて解説する。毎時間配布するプリントをもとに、講義を進めていく。
学習の到達目標 中国地方の自然環境(森林、河川、海、野生生物)の変遷や現状に関する基本的事項が理解できる。本講義で学んだ知識を、適切な専門用語を用いて説明できる。
授業計画 第1回 講義ガイダンス、中国地方の森林の変遷(1)日本の様々な森林と植生の遷移
第2回 中国地方の森林の変遷(2)中国地方の森林の特徴
第3回 中国地方の森林の変遷(3)タタラ製鉄と森林利用
第4回 中国地方の森林の変遷(4)製塩業と森林利用
第5回 中国地方の森林の変遷(5)拡大造林政策と燃料革命・肥料革命
第6回 中国地方の森林の変遷(6)松枯れの被害と原因
第7回 広島県の河川環境(1)水質汚濁の現状
第8回 広島県の河川環境(2)指標生物
第9回 瀬戸内海の環境保全(1)赤潮と富栄養化問題
第10回 瀬戸内海の環境保全(2)瀬戸内海の生物多様性
第11回 瀬戸内海の環境保全(3)上関原子力発電所建設計画
第12回 生物多様性の保全(1)野生動物の被害とその原因
第13回 生物多様性の保全(2)野生動物と人の共存
第14回 生物多様性の保全(3)アルゼンチンアリと外来種問題
第15回 まとめ、授業アンケート
授業外学習の課題 予習に関しては資料プリントを読んでくる、語句の意味を調べてくる等の指示を出す。また前回の講義内容を十分理解した上で、新しいことを学ぶ必要があるので、よく復習し、次の講義に臨むこと。講義の最初に10分程度の復習小テストを実施する。
履修上の注意事項 この科目と「保全生物学入門」の2科目は、「自然をみるb」の履修前提科目となっ
ている。
講義の内容には連続性があるので、欠席や遅刻をしないこと。また、出席が7割に満たない場合は、X評価とする。

成績評価の方法・基準 期末試験の成績(70%)と講義開始時に行う復習小テスト(30%)により評価する。
テキスト 使用しない。
参考文献 『近世瀬戸内の環境史』 佐竹昭 吉川弘文堂
『森を読む』 大場秀章 岩波書店
『奇跡の海 瀬戸内海・上関の生物多様性』 日本生態学会上関要望書アフターケア委員会編 南方新社
『生物多様性概論』 宮下直、瀧本岳、鈴木牧、佐野光彦  朝倉書店
上記の4冊は講義で扱う問題の概略を知るのに便利である。項目ごとの参考図書についてはリストを作り、講義中に配布する。
主な関連科目 保全生物学入門、自然をみるb、環境科学、総合教養講義a(生物多様性保全の環境
問題)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
講義中でも講義終了後でもかまわないので、疑問点があれば積極的に質問してほしい。疑問点をためこまないこと。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人間環境学部人間環境学科(リテラシー形成科目) 2011~2016 1・2・3・4
人間環境学部人間環境学科(リテラシー形成科目) FHES12102 2017~2017 1・2・3・4
人間環境学部人間環境学科(基礎科目) FHES23119 2018~2019 2・3・4