授業コード 50005400 クラス
科目名 環境アセスメント 単位数 2
担当者 長谷川 弘 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 環境アセスメント Environmental Impact Assessment
授業の概要  持続可能な発展は世界の環境政策のキーワードであり、環境アセスメントはそのための一つの基幹システム・基本的手段である。
 アセスの本質を計画、事業等の人間行為の意思決定における透明な形での環境配慮ととらえ、環境アセスメントの意義、調査・予測・評価の方法論、実施手続き等の基礎的枠組みを講義する。これらの基礎知識を踏まえ、国内の代表的事例を紹介するとともに海外(国際機関、米国、途上国等)での先進的・後進的事例との比較を行いアセスメント制度の長短所を浮き彫りにする。また、公共事業の総合評価手法として、環境経済評価や戦略的環境アセスメントについても概説する。
 具体的なイメージがつかめるよう、ビデオ・DVDやOHCを使用する。
【実務経験内容: 国際協力機構(JICA)、世界銀行(WB)及び日本国内の開発事業において、日本工営株式会社所属の環境コンサルタントとして、環境影響評価(環境アセスメント)、環境調査、環境社会配慮計画策定等に携わった。主な対象国にはインドネシア、スリランカ、ベトナム、ネパール、モロッコ、タンザニア、ルーマニア、ラトビア等が含まれる。】
学習の到達目標 環境アセスメント制度の必要性や手順、及び基本的専門知識を習得する。環境アセスメントの概要について説明でき、簡易なアセスメントのマネジメントができるようになる。
授業計画 第1回 持続可能な発展と環境アセスメント(講義ガイダンス、目的や概念、SDGs)
第2回 長屋の環境アセスメント
第3回 環境アセスメントの意義と情報交流<その1>(科学性と民主性)
第4回 環境アセスメントの意義と情報交流<その2>(システム分析の応用)
第5回 スクリーニング(環境アセスの手順、第1種・第2種事業)
第6回 スコーピング<その1>(方法書、基礎調査、環境項目、代替案)
第7回 スコーピング<その2>(方法書事例、法律と条例の守備範囲)
第8回 公害の予測手法<その1>(大気汚染、予測手順、現況調査)
第9回 公害の予測手法<その2>(水質汚濁、拡散シミュレーションモデル)
第10回 自然環境影響の予測手法(動植物、生態系、途上国事例)
第11回 社会環境影響の予測手法(景観、文化財、予測手法の課題)
第12回 環境インパクトの評価<その1>(評価の要素、個別評価、総合評価、複数代替案)
第13回 環境インパクトの評価<その2>(定性的評価、定量的評価、準備書、評価書)
第14回 新しい環境アセスメントの流れ(戦略的環境アセス、スモール・アセス、環境経済評価)
第15回 全体のまとめ、授業アンケート
授業外学習の課題 毎回配布する資料を授業後に復習し、分らない専門用語は必ず調べて理解する。
事前に配布された資料を熟読し、どの部分が理解できないか、疑問箇所はどこかを整理するなどの予習を行なう。
毎回の予習・復習は、合わせて2時間程度を目標とする。
履修上の注意事項 この科目は発展科目(基幹科目Ⅱ)「環境の経済評価」の履修前提科目となっている。
私語は厳禁。2/3以上程度の出席を義務付ける。
成績評価の方法・基準 リアクション・ペーパー15%、レポート(2回程度)40%、及び期末試験45%で評価する。
テキスト 特になく、毎回、関連資料を配布する。
参考文献 ● 柳憲一郎/浦郷昭子、「環境アセスメント読本:市民による活用術」、ぎょうせい、2002年
● 環境庁、「環境影響評価制度の現状と課題について」、大蔵省、1996年
● 長谷川弘、「環境経済アセスメント:環境保全と経済発展の接点を求めて」、東京出版、1998年
● 三菱総合研究所、「社会アセスメント:公共事業評価の手法と総合」、東洋経済新報社、1999年、等
主な関連科目 環境の経済評価、人間環境学概論、環境と開発、環境と政治・行政
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業中に質問時間を設ける他、毎回の出席カードの裏に質問やコメントを記載してもらい、次回授業でそれらに回答する。
また、昼休みのオフィスアワーを中心に、随時、研究室でも質問や相談に応じる。
URLリンク 長谷川ホームページ

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人間環境学部人間環境学科(基幹科目Ⅰ) 2011~2016 2・3・4
人間環境学部人間環境学科(基幹科目Ⅰ) FHES24107 2017~2017 2・3・4
人間環境学部人間環境学科(基礎科目) FHES23105 2018~2019 2・3・4