授業コード 31003400 クラス
科目名 契約法 単位数 2
担当者 増田 栄作 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 民法・債権各論(主に契約法)に関する諸問題の検討
授業の概要 本講義では、債権の主要な発生原因である契約(民法521条以下)、事務管理(697条以下)、不当利得(703条以下)および不法行為(709条以下)の4つの分野、とりわけ契約にかかる部分を検討対象とする。民法典では、その第3編「債権」(399条以下)において、まず「総則」として債権の具体的性質等について規定された後で、債権の発生原因に関する各章が配置されている。講学上前者を「債権総論」、後者を「債権各論」と称する。後者のうち「契約」および「不法行為」は、比較的身近かつ重要な諸制度を扱うものであり、したがって本講義は、民法初学者の履修に比較的適している。本講義では契約分野に重点をおいて論じ、不法行為等の法定債権関係については、「不法行為法」で扱うこととする。なお、民法(債権関係)改正に関して、本講義では、現行規定に基づいて学習をすすめるが、その際は2020年施行予定の新規定の内容に特に留意し、現行法と関連づけながら改正法の重要論点について検討を加える。
学習の到達目標 この講義の対象分野に関する基本的な理解の獲得を目標とする。
1.社会に生起する債権各論に関連する諸問題について、民法上の規定や論点と関連づけて理解できるようになる。
2.日常生活に関わる債権各論上の具体的課題について、民法上の規定や論点をふまえて対処できるようになる。
3.当該分野のより高度な学習・研究活動にとって必要となる基本的理解や思考力を獲得する。
授業計画 第1回 第1回 導入・債権各論の講義対象について
第2回 第2回 契約総論・契約の成立・申込と承諾・契約の解釈
第3回 第3回 契約の成立に関する現代的問題(約款・消費者契約)
第4回 第4回 契約の効力・同時履行の抗弁権
第5回 第5回 危険負担・契約の解除①(解除の意義・要件)
第6回 第6回 契約の解除②(解除の効果)
第7回 第7回 契約総論・中間まとめ
第8回 第8回 契約各論・売買・売買の成立(予約・手付)・売買の効力
第9回 第9回 売主の担保責任①担保責任の意義・種類
第10回 第10回 売主の担保責任②瑕疵担保責任
第11回 第11回 消費貸借・賃貸借①賃貸人賃借人間の関係・敷金
第12回 第12回 賃貸借②第三者との関係・賃借物の無断譲渡転貸・「地震売買」と借地人保護法制の展開
第13回 第13回 委任・請負①建築請負契約における建物の所有権帰属
第14回 第14回 請負②請負における瑕疵担保責任
第15回 第15回 事務管理・不当利得・不法行為の概説・最終まとめ
授業外学習の課題 1.毎回の講義の前に、あらかじめ配布された講義レジュメを読んで、その日の講義で扱われる内容を確認しておくこと。これをおこなうだけでも、全く何の準備もなしに講義を受けることに比べれば、講義内容の理解は格段に向上する。
2.さらに時間があれば、講義で扱われる内容に対応する参考文献等の該当部分を読んで、内容について理解を深めておくこと。
3.もっと時間があれば、レジュメや参考文献等をもとに、ノートを作成すること。その過程で当然生ずる疑問点についてもまとめておくとよい。
4.講義終了後は、講義中にとったメモや他の文献資料等も参照して、講義内容をノートに反映・整理すること。この作業と同時に上述1.の課題にとりくんで、次回の講義内容を関連づけて整理しておくとよい。
5.課題処理にかかる時間の目安は、1.のみなら最低数分程度、全てを充実させるなら、数時間程度は必要と思われる。
履修上の注意事項 上記のような予習・復習をおこなうこと。毎回出席すること。講義中は他の受講者の迷惑となる行為は慎むこと。六法・判例集を持参すること。できる限り他の民法講義も履修すること。
*この科目は法律学科2年生の履修登録指定科目です。
成績評価の方法・基準 講義期間中に実施する中間試験および定期試験の成績をもって評価する(全体を100点満点・うち中間試験40点満点・定期試験60点満点として評価)。
テキスト 別途指示する。
参考文献 別途指示する。
主な関連科目 民法に関連する科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
毎回の授業終了時に直接申し出ること。その場で必要に応じて説明の日時・場所等を設定する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学部法律学科(民事法) FLLA20603 2018~2019 2・3・4