授業コード | 30131225 | クラス | 25 |
科目名 | 政治学関係演習BⅠ | 単位数 | 2 |
担当者 | 矢野 秀徳 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 演習題目:弱者・少数派(マイノリティ)をめぐる言説:誰が、どのように彼らを語ってきたのか |
授業の概要 | 日本の社会には、いわゆる「フツー」の生活には収まり切れない、多くの弱者・少数派が存在する。弱者・少数派であるがために彼らの主張や要求は往々にしてかき消されたり、あるいは「なかったこと」にされたりする。代わりに、強者・多数派の側が、弱者・少数派の実態を必ずしも反映しない、誤ったイメージを流布させることも多い。弱者・少数派の「生きづらさ」の原因の一端はここにある。 この演習では、日本における弱者・少数派を取り上げ、彼らは誰によって、どのように語られ、どのようなイメージを形成・付与されてきたのかを調べ、明らかにする。 近年、弱者・少数派に対する差別やバッシングのあり方が変化したと言われる。かつては、弱者・少数派は、まさに弱者であり少数派であるがゆえに偏見や差別、黙殺と抑圧、バッシングの対象となってきた。「人より劣っているから権利を認めない」というわけである。ところが近年は、「弱者や少数派は自分たちの権利を過剰に振りかざしている」「すでに平等は達成されているのにこれ以上まだ何かを望むのか」という形のバッシングが跋扈している。ここでは、弱者・少数派は(弱者・少数派であるにもかかわらず)一種の「特権層」であり、多数派こそが「被害者」として立ち現れる。生活保護受給者バッシングや杉田水脈議員の「生産性うんぬん」論はこの流れ・ノリで発生したものである。このゼミでは、こうした「新しい差別」についても取り上げ、考えていくことにする。 |
学習の到達目標 | テーマについて調査し、プレゼンする能力を身に付ける。 テーマに関する理解を深める。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンスとイントロダクション |
第2回 | 第1グループ報告①(参考文献・資料リストの作成) | |
第3回 | 第2グループ報告①(参考文献・資料リストの作成) | |
第4回 | 第3グループ報①(参考文献・資料リストの作成) | |
第5回 | 第4グループ報告①(参考文献・資料リストの作成) | |
第6回 | 第1グループ報告②(現状理解と問題の所在) | |
第7回 | 第2グループ報告②(現状理解と問題の所在) | |
第8回 | 第3グループ報告②(現状理解と問題の所在) | |
第9回 | 第4グループ報告②(現状理解と問題の所在) | |
第10回 | 中間まとめ | |
第11回 | 第1グループ報告③(調査結果の報告) | |
第12回 | 第2グループ報告③(調査結果の報告) | |
第13回 | 第3グループ報告③(調査結果の報告) | |
第14回 | 第4グループ報告③(調査結果の報告) | |
第15回 | 全体的まとめ |
授業外学習の課題 | 受講者は日頃から当該問題に関する知識を広げるよう努めること。 担当部分は責任をもって仕上げること。 |
履修上の注意事項 | ・無断欠席は禁止。特に報告担当回の欠席は厳禁とし、DまたはX評価とする。ただし、就職活動との調整については考慮する。 ・私語は厳禁。 ・必ず発言すること。発言のない場合は欠席扱いとする。 |
成績評価の方法・基準 | 参加態度(発言の積極性と回数)50% 成果(報告と発言の内容)50% なお、インターネット上の情報を単に貼り合わせただけの安易な報告は評価対象としないので注意すること。 報告担当時の無断欠席は自動的にDまたはX評価とする。 |
テキスト | 統一的・全体的なものは使用しない。 |
参考文献 | 小川仁志『レポート・論文の教科書』ちくまプリマー新書、2018年。 |
主な関連科目 | |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
講義中・後に対応する。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
法学部国際政治学科(B群) | - | 2011~2014 | 2・3・4 |
法学部国際政治学科(B群) | - | 2015~2016 | 3・4 |
法学部国際政治学科(B群) | FLIP30205 | 2017~2017 | 3・4 |