授業コード 30073804 クラス 04
科目名 国際関係演習BⅠ 単位数 2
担当者 船津 靖 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 アメリカと国際政治~紛争・核・宗教 The U.S.and Global Politics ~ Conflicts, Nuclear Weapons and Religion
授業の概要  授業は、(1)学生が選んだテーマを記事や論文・資料などで調査し年表や地図を含むレジュメをつくって発表、ゼミ生や教員の質問に応答する、(2)発表内容を踏まえ、教員が関連知識や参考資料を紹介し、学生は次回の発表や期末レポートを練り上げる、という構成で行う。
 最新の国際ニュースをできるだけ解説する。教員の近年の研究(米イスラエル関係、核開発、宗教右派)や、モスクワ、エルサレム、ロンドン、ニューヨークでの取材経験を適宜紹介する。ユダヤ人やホロコーストへの関心が底流にある。ゼミで扱う主な対象は、アメリカと(1)イスラエルはじめ中東諸国、(2)日本を含む東アジア諸国、(3)英仏・旧ソ連諸国-などとの外交・安全保障関係である。トランプ政権と野党民主党やリベラル・メディアの対立、2020年米大統領選に向けた動きが大きな割合を占めるだろう。最高指導者や軍・情報機関の役割を重視する。
 自分の興味関心に発し教員の指導を受けながら文献を調べ、構想を膨らませ、構成を工夫し、事実関係を確認しながら文章を練り上げていく作業は、受け身の知識吸収とはまた別の、たいへん効果的な勉強法である。卒業後に必要となる生涯続く独学への土台になる。
 日本語に磨きをかけてほしい。英語を一部使用する努力を推奨する。課外授業をする可能性がある。
学習の到達目標  国際政治・報道の広い基本知識が身に着き、日本や広島の課題や政策も冷静・多角的に分析できるようになる。自分の発表・レポートの関連分野では専門知識が身に着けられるようになる。自分の関心のあるテーマを掘り下げ、明瞭な発表ができ、説得力のある小論を書けるようになる。ゼミの討議に積極的に参加できるようになる。国際政治専攻の大学3、4年生として恥ずかしくない英語力を身に着けられるようになる。勢力均衡、抑止、戦略的安定、リアリズム、リベラリズムといった国際政治学の基礎的な考え方を身に付けられるようになる。
授業計画 第1回 演習の概要、自己紹介
第2回 前年度B2ゼミ生の研究発表と解説(1)
第3回 前年度B2ゼミ生の研究発表と解説(2)
第4回 新ゼミ生の研究発表
第5回 前年度A2ゼミ生の研究発表と解説(1)
第6回 前年度A2ゼミ生の研究発表と解説(2)
第7回 新テーマ選択
第8回 学生の研究発表(1)
第9回 学生の研究発表(2)
第10回 学生の研究発表(3)
第11回 合同ゼミ
第12回 期末レポート指導(1)
第13回 期末レポート指導(2)
第14回 事実確認、校閲
第15回 最終まとめ、来年度への抱負
授業外学習の課題  アメリカや国際政治・紛争に関するニュースに関心を持つ。日本語を磨き、英語を伸ばすよう日々努力すること。
履修上の注意事項  他の学生の報告・発表に質問すること。発表やレポートなどの文章表現については細かく指導する。褒められれば喜び、改善点を指摘されても落ち込まないこと。無断欠席や遅刻はしない。報告担当日の欠席は看過しない。事前にメールなどで教員に連絡すること。コピペや他の授業の使い回しをしない。
 向上心、向学心があり、世界は広大で複雑だが面白い、と楽しめる学生を歓迎する。
 ゼミ生が定員を超過しているので全員の1回目の発表を早めに終えたい。前年度私のゼミ生だった学生は、1月に提出した期末レポートを1頁(12ポイント、40字×40行、第1行目右端に年月日、2行目に16ポイント太字でタイトル、3行目右端に学生番号と名前を明記)に要約し、授業2回目までに提出すること。これを元に一人5分程度の発表を3回程度で終える。名前と本文の間を1、2行空ける。本文は1400字(原稿用紙3枚強)となる。要約は文章技術向上の最良の訓練である。1400字のうち1000~1200字程度を要約に充て、残り200~400字程度、新たな分析、感想や抱負を書く。
成績評価の方法・基準  授業中の質問・発言の内容、発表とそのレジュメの内容や水準が約30%、期末の小論(レポート)の出来栄え、完成度が約70%。期末レポートは力作ぞろいで甲乙つけがたいものが大半。今年度は発言などゼミへの貢献を重視する。
テキスト  開講後にゼミ生の状況を見ながら検討する。昨年度Bゼミから継続の学生はジョセフ・S.ナイ ジュニア他『国際紛争ー理論と歴史 原書第10版』(2017年4月)¥3240を持っている。
参考文献  船津靖著『パレスチナー聖地の紛争』(中公新書)。前年度までは『オリバーストーンが語るもう一つのアメリカ史3 帝国の緩やかな黄昏』、佐々木卓也編『戦後アメリカ外交史 第3版』(有斐閣アルマ、2017年3月)なども。国際情勢と学生の関心を見ながら随時紹介する。

その他適宜、紹介する。
主な関連科目 国際ジャーナリズム論、政治と社会(アメリカ、中東)、国際政治英語、メディア論、異文化理解論
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業中の質問は大歓迎、授業前後も時間のある限り対応する。それ以外はまずメールで相談するか、アポを。funatsu@shudo-u.ac.jp 勉強だけでなく、進路の相談にも乗る。学期末のオフィスアワーには来てレポートの相談をしてほしい。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学部国際政治学科(B群) 2011~2014 2・3・4
法学部国際政治学科(B群) 2015~2016 3・4
法学部国際政治学科(B群) FLIP30201 2017~2017 3・4