授業コード 30068207 クラス 07
科目名 ゼミナール基礎 単位数 2
担当者 川島 翔 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 基礎演習(後期)
授業の概要 この授業では、ドイツの法制史家クヌート・W・ネルの『ヨーロッパ法史入門:権利保護の歴史』の精読を通じて、「権利保護」という視点から西洋法の歴史を学びます。受講者には担当を割り振り、担当部分について報告をしてもらいます。報告に基づいて、受講者全員で質疑応答と議論を行い、担当教員が適宜解説を行います。
学習の到達目標 ・法制史の基礎的な文献を読み、その内容を正しく理解することができる。
・不明な箇所を自分で調べることができる。
・レジュメを作成し、報告することができる。
授業計画 第1回 ガイダンス(自己紹介、題材解説、担当割り振り)
第2回 個別報告に向けての準備(文献の調べ方、レジュメのまとめ方、報告方法)
第3回 古代①:序説、ローマとローマ法――概観
第4回 古代②:共和政期――私法における権利保護
第5回 古代③:帝政期――国制と法の概要
第6回 古代④:専主政期の権利保護
第7回 中世①:序説
第8回 中世②:フランク=カーロリング期の権利保護
第9回 中世③:中世イギリスにおける権利保護――コモン・ローの前提としての集権化
第10回 中世④:教会における権利保護――ローマ・カノン法の裁判制度
第11回 近代①:序説、啓蒙主義――法史学からの概観
第12回 近代②:啓蒙主義プロイセンにおける権利保護の改革
第13回 近代③:工業化――所有と従属労働の抗争
第14回 近代④:ドイツにおける労働裁判制度の発達、補論
第15回 まとめ
授業外学習の課題 ・報告者は自分の報告に向けて、文献調査とレジュメ作成を行います。
・報告者以外の参加者もテキストの該当箇所を読んでくること。
履修上の注意事項 ・「西洋法制史」を同時に履修することが望ましいです。
・報告者はしっかり準備してゼミに臨むこと。
・報告者以外の参加者も積極的に議論に参加すること。

成績評価の方法・基準 ・報告(70%)と授業態度(30%)から総合的に評価します。
・自分の報告回を正当な理由なく欠席した者には、単位を付与しません。
テキスト ・K. W. ネル著/村上淳一訳『ヨーロッパ法史入門:権利保護の歴史』(東京大学出版会、1999年)
参考文献 ・勝田有恒、山内進編著『概説西洋法制史』(ミネルヴァ書房、2004年)
主な関連科目 ・西洋法制史、特別講義A(教会法史)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
・原則として授業後に対応します。
・その他の時間については、事前にアポイントを取ってもらえれば対応します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学部法律学科(演習) FLLA20802 2018~2019 2