授業コード | 30068205 | クラス | 05 |
科目名 | ゼミナール基礎 | 単位数 | 2 |
担当者 | 高橋 利安 | 履修期 | 後期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 基礎演習 |
授業の概要 | この授業科目は、2年次生のみが履修できます。前期に開講されている基礎演習(前期)につづき、3年次以降での学修に向けて、判決文・判例評釈・研究論文・研究書などを素材に、精読を通じて法的思考力を身につけ、さらに向上させることを目的としています。 |
学習の到達目標 | この授業科目は、テーマにもとづき議論するための基礎力を養うことを目標としています。いわばゼミナールへの橋渡しとなる科目です。私の演習では、戦後の主な憲法判例を素材に戦後日本が歩んできた憲法をめぐる歴史について皆さんと一緒に学習します。取り上げる判例については、相談の上決定しますが、博多駅事件、猿払事件、八幡製鉄事件、朝日訴訟、尊属殺事件、三菱樹脂事件、砂川事件などが考えられます。 |
授業計画 | 第1回 | 演習の進め方についてのガイダンス。報告分担者の確定。以下の計画あくまで例示で参加者との合議の上決定します。 |
第2回 | 図書館で、文献検索ガイダンス | |
第3回 | 「家」制度と尊属殺事件(1) 明治民法上の「家」制度と日本国憲法24条 | |
第4回 | 「家」制度と尊属殺事件(2」 尊属殺事件の判決内容の検討 法の下の平等 | |
第5回 | 「学生運動」と博多駅事件(1) 日本おける「学生運動」とは | |
第6回 | 「学生運動」と博多駅事件(2) 博多駅事件の判決内容の検討 報道機関の報道の自由 | |
第7回 | 「55年体制」と猿払事件(1)「55年体制」とは何か | |
第8回 | 「55年体制」と猿払事件(2) 猿払事件判決内容の検討 公務員の政治活動 | |
第9回 | 金権政治と八幡製鉄事件(1) 政治と金をめぐる構造 | |
第10回 | 金権政治と八幡製鉄事件(2) 八幡製鉄判決内容の検討 法人の人権享有 | |
第11回 | 「生活保護」と朝日訴訟(1) 日本の生活保護制度と「健康で文化的な最低限度の生活」 | |
第12回 | 「生活保護」と朝日訴訟(2) 朝日訴訟判決の内容の検討 | |
第13回 | 「在日米軍基地」と砂川事件(1) 安保条約と日本国憲法9条 | |
第14回 | 「在日米軍基地」と砂川事件(2) 砂川判決内容の検討 | |
第15回 | まとめ |
授業外学習の課題 | 授業に必要な論文・判例などを指示し、その熟読を求めます。 |
履修上の注意事項 | 2年次にしか履修できませんので、2年次生は積極的に履修してください。ただし、希望者が所定人数を超えた場合は、担当教員が提出書類をもとに選考します。 前期に基礎演習を履修登録した者も履修することができます。 3年次に開講される「ゼミナールⅠ・Ⅱ」と実質的に連続した運営がなされる基礎演習クラスが設けられることがあります。この取り扱いの対象となるクラスは、9月のガイダンスで配布される各クラスの紹介文で示します。当該クラスについては、同一教員によるゼミナールⅠ・Ⅱを履修することを念頭に選択してください。 |
成績評価の方法・基準 | 演習での報告内容70%、討論への参加度20%、授業内外での課題10%を目安に総合評価します。 |
テキスト | テキストは、使用しません。但し、基本的人権のテキストである芦部信喜『憲法』(岩波書店6版)を携帯することが望ましい。 |
参考文献 | 演習の中で適宜、提示します。 |
主な関連科目 | 基本的人権。 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
基本的に授業終了後に受け付けます。必要がある場合は、事前にメールで日程調整をします。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
法学部法律学科(演習) | FLLA20802 | 2018~2019 | 2 |