授業コード | 30055600 | クラス | |
科目名 | 刑法総論 | 単位数 | 2 |
担当者 | 田坂 晶 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 刑法総論 |
授業の概要 | 刑法は、殺人罪、窃盗罪などの「犯罪」と、死刑、懲役刑といった「刑罰」を定めており、私たちの日常生活からは最も遠いところにあると思われがちです。しかし、新聞やニュースで犯罪に関するニュースが報じられない日はありません。また、平成21年5月21日に「裁判員制度」が始動し、これまで専門家の手だけにゆだねられてきたわが国の刑事司法制度の運用は、国民にも担われることになりました。その意味で、刑事法学の知識は、一部の専門家のみに必要とされるものではなく、国民一人ひとりが理解する価値のあるものなのです。本講義は、こうした問題意識に基づいて、刑事法の根幹となる原理や、刑法点の一般原則について学ぶことを目的とします。 |
学習の到達目標 | 刑法各論で修得した各犯罪の構成要件の理解を踏まえて、犯罪論(構成要件論、違法論、責任論、未遂論、共犯論)の体系的な理解を深める。 テキストを自分の力で理解できる。 |
授業計画 | 第1回 | 刑事法を学ぶ意義―社会生活の中の刑事法― |
第2回 | 刑法と刑法学の歴史―近代刑法の成り立ち― | |
第3回 | 近代刑法の基本原則―罪刑法定主義― | |
第4回 | 犯罪かどうかの判断プロセス―犯罪論の枠組み― | |
第5回 | 犯罪とは何か―構成要件論・実行行為論― | |
第6回 | 行為と結果のつながり―因果関係論― | |
第7回 | 「わざと」と「うっかり」―故意論と過失論― | |
第8回 | 人を殺しても「正しい」場合―違法論①― | |
第9回 | 人を殺しても「正しい」場合―違法論②― | |
第10回 | 責任能力がない者による犯罪―責任論①― | |
第11回 | 責任能力がない者による犯罪―責任論②― | |
第12回 | 未完成の犯罪―未遂論①― | |
第13回 | 未完成の犯罪―未遂論②― | |
第14回 | 複数による犯罪―共犯論― | |
第15回 | 犯罪の数―罪数論― |
授業外学習の課題 | 受講後、できるだけ早く復習を行ってください |
履修上の注意事項 | 六法を持参すること この科目は、法律学科2年次生の履修登録指定科目です。 |
成績評価の方法・基準 | 期末試験 |
テキスト | 大谷實『刑法総論』(第4版、2013年、成文堂)など 十河太朗ほか『刑法総論判例50!』(2016、有斐閣)または山口厚編『刑法判例百選Ⅰ総論』(2014、第7版、有斐閣)など ※教科書および判例集は他のものでもかまいませんが、教科書と判例集を各1冊ずつ必ず用意してください。 ※詳細は、第一回目の講義の際にお話しします。 |
参考文献 | |
主な関連科目 | 刑法各論、現代犯罪論 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
アポイントをとっていただければいつでも対応します。 授業の開始前、終了後に質問していただいても対応します。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
法学部法律学科(刑事法) | - | 2007~2010 | 2・3・4 |
法学部法律学科(刑事法) | - | 2012~2016 | 2・3・4 |
法学部法律学科(刑事法) | FLLA20401 | 2017~2017 | 2・3・4 |
法学部法律学科(刑事法) | FLLA20501 | 2018~2019 | 2・3・4 |