授業コード 30038011 クラス 11
科目名 ゼミナールⅢ 単位数 2
担当者 伊永 大輔 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 経済法に関する判例評釈を書いてみよう
授業の概要 【演習の目的】
 本ゼミでは、独占禁止法の判例評釈の執筆を通して、事例の適切な分析、論点の理解、オリジナルの見解の表現方法等の文書作成技術を体験することを目的としています。

【演習の内容】
 判例評釈とは何を目的に行うものか、対象判例はどのように選べばよいか、関連文献の調査方法・引用方法等の基本的な法律文書の書き方はどうすればよいかを理解しつつ、評釈の作法と流儀を知ってよい判例評釈のマネをすることで基本的な文書作成技術を身につけるよう配慮しています。
 重要なのは、実際に書いてみることであり、3段階で完成に近づけるよう、徐々に修正しながら記述していくことを前提にプログラムを組んでいます。最終的に6000〜8000字程度の判例評釈を全員が完成させることになり、これらを互いに評価しつつ、論文集として研究室に保管することにしています。

 ※ 担当教員は、内閣府公正取引委員会での実務経験をもとに、適切な事件を紹介・参照するとともに、各自が行う判例評釈の作成を補佐します。
学習の到達目標  本演習を通じて、事例の適切な分析、論点の理解、オリジナルの見解の表現方法等の文書作成技術を体験することを到達目標としています。
授業計画 第1回 イントロダクション
第2回 判例評釈とは何か(1) ー 判例評釈とは何か、対象判例の選択方法・関連文献の収集の方法論
第3回 判例評釈とは何か(2) ー 評釈のやり方と留意点・参考文献の引用方法
第4回 よい判例評釈の分析(1)
第5回 よい判例評釈の分析(2)
第6回 よい判例評釈の分析(3)
第7回 判例の事実概要と判旨・書くべき論点の報告(1)
第8回 判例の事実概要と判旨・書くべき論点の報告(2)
第9回 判例の事実概要と判旨・書くべき論点の報告(3)
第10回 判例評釈の報告(第1回目)(1)
第11回 判例評釈の報告(第1回目)(2)
第12回 判例評釈の報告(第1回目)(3)
第13回 判例評釈の報告(第2回目)(1)
第14回 判例評釈の報告(第2回目)(2)
第15回 判例評釈の報告(第2回目)(3)
授業外学習の課題 判例評釈は一朝一夕に行うことができず、日々の学習の積み上げが必要になります。各種教科書、関連判例、その評釈、学術論文等を網羅的に読み、詳細に分析することで、自分独自のオリジナルの見解を表現できるようになります。ゼミの場は、こうした積み上げを披露する場にすぎず、積み上げ自体は授業外に行うほかありません。
(授業外学習に要する目安の時間:5時間/週)
履修上の注意事項 ※ 本ゼミの履修は、ゼミナールⅠ・Ⅱを履修した者に限られます。

成績評価の方法・基準 最終的な判例評釈の内容(網羅性・独自性・客観性・論理性・わかりやすさ等を基準に評価します):50%
ゼミにおける議論への貢献・積極性(準備状況を含めて評価します):50%
テキスト 特になし
参考文献 金井貴嗣・泉水文雄・武田邦宣(編)『経済法判例・審決百選〔第2版〕』有斐閣(2017年)白石忠志『独禁法事例集』有斐閣(2017年)
主な関連科目 経済法:前期木曜2限
ゼミナール基礎:後期木曜2限
ゼミナールⅠ・Ⅱ:前期・後期火曜3限
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 7号館4階に研究室があります。オフィス・アワーの時間以外も基本的におりますので、お気軽に質問・相談をしに来てください。もちろん、授業後の質問やメールでの質問でもかまいません。
 疑問に思ったら、そのままにせず、友達と議論したり一緒に質問にきたりして疑問を解消するようにしましょう。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学部法律学科(演習) 2007~2010 3・4
法学部法律学科(演習) 2012~2016 3・4
法学部法律学科(演習) FLLA20805 2017~2017 3・4