授業コード | 30038007 | クラス | 07 |
科目名 | ゼミナールⅢ | 単位数 | 2 |
担当者 | 豊田 博昭 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 民事訴訟法の重点研究 |
授業の概要 | 三年次に引き続き、民事訴訟法の勉強を行います。受講されるみなさんはとりわけ就活など進路決定の重大行事を並行的に進めなければならない時期に当たります。しかし、就活等の進路選定でのみなさんの売り物は、自分は民事訴訟法のこのテーマに関して、特にこのような勉強をしたと主張できることではないか、またそうあって欲しいと願います。就活があるからこそ、民訴法の学習にも気合をいれてほしいと期待します。そうはいっても、過去数年の経験から、全員が毎週そろうのは難しい事態も予想できますが、原則、毎週出席してレポート、発言するという基本姿勢で臨んで下さい。 使用教材は悩むところですが、1月にみなさんにお願いした、自分の勉強したい・勉強している2つのテーマについて、各自ご報告頂いて、全員でそれぞれの問題点について共同で議論してみましょうか。また、民訴法に関する問題が争点になった最近の最高裁ないし下級審の判例にも注目してみたいと考えています。4年生であり、単に読むだけでなく、調査官解説や判例評釈も参照して、法学部生として、理論的な問題についてより深く研究してレポート・議論ができるという姿勢での学習を期待しています。 前期のみならず、後期も基本的には同じ方針で進めていきたいと思っています。手元にある資料(法律時報・判例回顧)で、最近の民訴法関連の判例を参考に引用してみました。参考にしてみて下さい。 |
学習の到達目標 | 各自が勉強したいと考えられた民訴法のテーマの研究遂行。全員が民訴法の基本的かつ重要な諸問題について、それぞれ理解できるように頑張りましょう。 |
授業計画 | 第1回 | 課題の報告と討論(1) 訴訟の開始・進行の分野から 参考 審判権に関して東京地判平成23・7・6判タ1380号243頁 |
第2回 | 課題の報告と討論(2) 訴訟の開始・進行の分野から 参考 訴訟物に関して仙台地判平成24・3・26判時2149号99頁 |
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第3回 | 課題の報告と討論(3) 訴訟の開始・進行の分野から 参考 将来の法律関係の確認の利益に関して東京地判平成23・6・29判タ1378号243頁 |
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第4回 | 課題の報告と討論(4) 訴訟の審理の分野から 参考 不起訴の合意に関して東京地判平成24・7・19判時2166号69頁 |
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第5回 | 課題の報告と討論(5) 訴訟の審理の分野から 参考 訴訟行為と信義則に関して福岡高判平成24・7・31判時2161号54頁 |
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第6回 | 課題の報告と討論(6) 訴訟の審理の分野から 参考 釈明義務に関して最判平成22・10・14判時2098号55頁 |
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第7回 | 課題の報告と討論(7) 訴訟の審理の分野から 参考 時機に後れた攻撃防御方法に関して東京地判平成22・1・22判時2080号105頁 |
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第8回 | 中間のまとめ(1) 中間の時点で前半積み残しの課題と問題点の確認 |
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第9回 | 中間のまとめ(2) 中間の時点で前半積み残しの課題と問題点の確認 |
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第10回 | 判例研究(1) 具体的な判例は、開講時に指示します。以下、すべて同じです。 参考 定期金賠償判決に関して福岡高判平成23・12・22判時2151号31頁 |
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第11回 | 判例研究(2) 第10回と同様です。 参考 損害額の認定に関して福岡高判平成23・3・8判タ1365号119頁 |
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第12回 | 判例研究(3) 第10回と同様です 参考 事実認定に関して東京高判平成23・5・23判時2118号136頁 |
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第13回 | 判例研究(4) 第10回と同様です。 参考 既判力に関して最判平成22・7・16民集64巻5号1450頁 |
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第14回 | 判例研究(5) 第10回と同様です。 参考 共同訴訟に関して東京地判平成22・12・28金法1948号119頁 |
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第15回 | 前期の総まとめ 前半のまとめと後期への課題点。ゼミ生全員が各自のテーマについて、個別的に報告できるように勉強のチャレンジ。 |
授業外学習の課題 | 自分たちで積極的に判例や論文を読了・議論して下さい。ゼミの授業は、受講者の事前学習の成果次第です。 |
履修上の注意事項 | 就活等で授業に出席が難しいときは、必ず事前または事後に連絡下さい。厳しい日程が続くと思いますが、頑張って乗り越えましょう。どうかよろしくお願いします。 民事訴訟法の講義の履修が未了の方は、必ず履修を求めます。 |
成績評価の方法・基準 | 授業での報告内容とその充実度50%、事前の予習の程度や授業中の質問・発言の積極性30%、ゼミ活動への協調性・積極性20%、以上の割合で総合的に評価して決定します。 |
テキスト | 2年次または3年次に購入済みの民事訴訟法の教科書を各自、必携のこと。 |
参考文献 | 4月にみんなで報告し、テーマを確定しましょう。わたしの方からも指示しますし、ご自身でも積極的に探して参考文献・判例などを読んで欲しいと思います。 |
主な関連科目 | 実体法の科目、民事執行法。 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業後、または研究室で対応します。遠慮なくどうぞ。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
法学部法律学科(演習) | - | 2007~2010 | 3・4 |
法学部法律学科(演習) | - | 2012~2016 | 3・4 |
法学部法律学科(演習) | FLLA20805 | 2017~2017 | 3・4 |