授業コード 30028613 クラス 13
科目名 基礎演習 単位数 2
担当者 増田 栄作 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 医療問題と法
授業の概要 近時、医療事故をはじめとして、脳死と臓器移植、遺伝子治療、生殖医療など、医療と法をめぐる諸問題がマスコミ等で多く取り上げられ、それらに対する社会的な関心も高まっています。この授業では、「医事法」という比較的新しく、また今日の社会問題と密接に結びついた法分野の検討を通じて、法律学の本格的学習に必要な知識や技能を獲得することを課題とします。医事法は、憲法、行政法、刑法、民法等の幅広い法分野に関わりますが、授業では、医事法に関する標準的教科書の精読を通じて、各法分野の問題をできるだけ横断的に扱いたいと思います。また、教科書の精読とならんで、特に医療事故に関する判例の検討を予定しています。
学習の到達目標 ・医療をめぐって社会に生起する諸問題について、法的な視点から考察できるようになる。
・法律学各分野に関する学習活動にとって必要となる知識や思考力を獲得する。
・演習形式の授業の受講にとって必要な技量を獲得する。
授業計画 第1回 導入・医事法総論
第2回 医療関係者の資格と業務
第3回 医療提供体制
第4回 診療情報の保護
第5回 感染症対策および保健法規
第6回 人の出生に関わる諸問題
第7回 医療研究と医薬品をめぐる問題
第8回 中間まとめ
第9回 人体組織と遺伝子・性の決定をめぐる問題
第10回 医療事故をめぐる問題①医療事故の動向・医療事故の法的構成
第11回 医療事故をめぐる問題②医療事故の予防・医療事故被害救済のための制度設計
第12回 脳死問題と臓器移植
第13回 終末期医療
第14回 特別な配慮を必要とする患者
第15回 総括
授業外学習の課題 授業では毎回検討文献が必ず提示されます。具体的には授業時に指示しますが、たとえば以下の課題をおこなってもらいます。
・報告者は、報告レジュメの作成および提出(分量:A3・2枚以内)
・質問者は、質問事項の作成および提出(分量:A3・1枚以内)
・それ以外の諸君は、所定の記述用紙への質問・意見の記述およびコピーの提出
履修上の注意事項 毎回出席すること。報告・レポート等の課題を行うこと。質疑応答に積極的に参加すること。
成績評価の方法・基準 提出物(30点)、質疑応答における積極性(40点)、学習課題の理解度(30点)、受講態度(加点ないし減点要素)によって総合的に判断します。
テキスト 手嶋豊『医事法入門・第5版』有斐閣(2018年)・ISBN:9784641221130
参考文献 未定(授業時に指示します)
主な関連科目 法律関連科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
毎回の授業終了時に直接申し出ること。その場で必要に応じて説明の日時・場所等を設定します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学部法律学科(演習) FLLA20801 2018~2019 2