授業コード 30028605 クラス 05
科目名 基礎演習 単位数 2
担当者 伊永 大輔 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 基礎演習(Basic Seminar)
授業の概要  1年次の学びを整理し直し、3年次以降のゼミナール活動や就職活動を見据えて、法学部生としての大学生活をいかに過ごすべきか、法制度を通じて社会との繋がりを再認識し、法律学習の意義を各自が見出すことを目的としています。
 本演習で法学一般(憲法・民法・刑法の概要など)を取り扱うことはしませんが、演習を実施するに当たっては「法律とは何か」「われわれの日常生活において、法制度はどのように影響を与えているのか」など、基本的な法律に触れながら、法と生活との関連に触れていきたいと思います。その際、講義形式で話を進めるのではなく、受講生との対話(あるいは、受講生同士の対話)を通じて、できる限り考えを深めながら、考える力を伸ばしていくという形式をとります。
 議論の題材は、受講生の希望を聞いて決定することにしておりますが、主に消費者関連法といった身近な法律問題を取り扱うのがよいのではないかと考えています。

※ 内閣府公正取引委員会での実務経験をもとに、法的問題だけでなく、実社会における背景事情等についても言及しながら、問題を深掘りしていくような授業を心掛けています。
学習の到達目標  本演習は、テーマにもとづき議論するための基礎力を養うことを目標としています。3年次以降のゼミナール活動は、条文、判例、文献等をもとに調査を行い、調査結果を論理的にまとめ、まとめた内容をわかりやすく報告するというものです。
 これらの点からいえば、本演習は、その活動に向けた橋渡しの役割を担うものであり、学習の到達目標も、単独で立派な調査・報告を行えるところにあるわけではなく、そのために必要となる基本的な考える力を培うことができれば十分だと考えています。
授業計画 第1回 イントロダクション:本演習の内容に関するガイダンス(演習の進め方等について)
第2回 消費者に関する法的問題(総論)
第3回 食品と消費者(1)
第4回 食品と消費者(2)
第5回 表示・広告と消費者(1)
第6回 表示・広告と消費者(2)
第7回 家電・衣類・家庭用品と消費者(1)
第8回 家電・衣類・家庭用品と消費者(2)
第9回 不動産取引と消費者(1)
第10回 不動産取引と消費者(2)
第11回 情報通信・サービスと消費者(1)
第12回 情報通信・サービスと消費者(2)
第13回 医薬品・化粧品と消費者(1)
第14回 医薬品・化粧品と消費者(2)
第15回 これまでの授業の総括・まとめ
授業外学習の課題  法律が絡む問題は、日常生活の場においても知らず知らずのうちに遭遇します。たとえば、日頃から新聞等でニュースに接した際には、授業で学習した知識・経験を活かして情報を読み解き、本質的には何が問題なのかを考えてみるというのも1つの手です。どんな知識や見識も使ってみないことには応用が利くようになりません。自分なりの問題意識を持って、いろいろな見解を吸収し、考えを深めていってもらえればと思います。
履修上の注意事項 (1)簡単なものでよいので六法を持参してください。
(2)その他、演習に関して必要な事項は最初の授業で説明します。
成績評価の方法・基準 演習への積極的な参加・発言をもとに評価します(100%)。期末試験等は行いません。

評価基準としては、演習への準備状況、対話への積極性(自己の見解の表明であれば、内容は問わない)、他の受講生への理解(内心だけでなく、発言を伴うこと。反論も含みます)、演習への貢献(たとえば議論をホワイトボードにまとめるなど、発言以外の方法による自分なりの演習への積極的貢献も評価対象とします)などとします。
テキスト 特にありません。適宜必要な資料を配布します。
参考文献 『消費者法判例百選』別冊ジュリスト200号(有斐閣、2010年)
主な関連科目 経済法:前期木曜2限
ゼミナール基礎:後期木曜2限
ゼミナールⅠ・Ⅱ:前期・後期火曜3限
ゼミナールⅢ:後期火曜4限
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 7号館4階に研究室があります。オフィス・アワーの時間以外も基本的におりますので、お気軽に質問等をしに来てください。もちろん、授業後の質問やメールでの質問でもかまいません。
 疑問に思ったら、そのままにせず、友達と議論したり一緒に質問にきたりして疑問を解消するようにしましょう。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学部法律学科(演習) FLLA20801 2018~2019 2