授業コード | 30004300 | クラス | |
科目名 | アメリカ研究Ⅰ | 単位数 | 2 |
担当者 | 船津 靖 | 履修期 | 第1学期 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 20世紀アメリカ政治とトランプ政権 American Politics in the 20th Century and the Trump Administration |
授業の概要 | 今年度から科目名称が「政治と社会」を兼ねるのを受け、アメリカの政治外交史全般を対象とした従来の授業内容を修正し、世界恐慌後のローズヴェルト政権から冷戦終結時のブッシュ(父)政権までの約60年間の政治外交・社会史を主な対象とする。加えて、現在のトランプ政権については最新の情勢を逐次解説する。アメリカの「国のかたち」をつくったピューリタンの入植やアメリカ独立革命、合衆国憲法には当然触れる。政治外交分野では、広島の大学であることを考慮し、米ソ冷戦下の核兵器開発・不拡散・軍縮・軍備管理政策を重視する。社会経済関係では、人種・移民・銃・格差と、教員が記者として勤務経験のあるニューヨークを視野に入れる。湾岸・イラク戦争など対中東政策は、2020年度に「政治と社会(中東)」を開講するため、今年度は必要最小限にとどめる。トランプ政権はじめ現在アメリカに関する大きな動きがあればその解説をシラバスの授業計画より優先する。従って授業計画は暫定的な性格のものである。英語の語句・表現を部分的に使用する。 |
学習の到達目標 | アメリカの政治外交、経済社会について基礎的な理解ができるようになる。アメリカという「理念の共和国」における政治が、独立革命と憲法の自由主義・共和主義、ユダヤ・キリスト教の聖書的思考に起源をもつ「アメリカ例外主義」「明白な使命」などの政治思想に現在も強く影響されていることが理解できるようになる。そうした理解に基づいて、現在のトランプ政権の内政や日米中関係など外交問題を考察できるようになる。米ソ冷戦とイデオロギー対立や核抑止との関係が理解できるようになる。時事的な英語に徐々に慣れるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | 主な講義テーマ ①講義の目的と構成、トランプ政権の現在 |
第2回 | ②植民、ピューリタニズム、独立革命 | |
第3回 | ③合衆国憲法~統治構造と人権保障 | |
第4回 | ④ローズヴェルト政権(1)世界恐慌、ニューディール | |
第5回 | ⑤ローズヴェルト政権(2)マンハッタン計画、ヤルタ会談 | |
第6回 | ⑥トルーマン政権~原爆投下、封じ込め、朝鮮戦争 | |
第7回 | ⑦アイゼンハワー政権~核・宇宙開発競争、公民権運動 | |
第8回 | ⑧ケネディ政権~ベルリン危機、キューバ危機 | |
第9回 | ⑨ケネディ、ジョンソン政権~暗殺、公民権運動、ベトナム戦争、NPT条約 | |
第10回 | ⑩ニクソン政権~米中接近、核密約、ウォーターゲート事件 | |
第11回 | ⑪レーガン、ブッシュ(父)政権~核軍拡と冷戦終結、湾岸戦争 | |
第12回 | ⑫クリントン、ブッシュ政権~中東和平交渉から対テロ・イラク戦争へ | |
第13回 | ⑬オバマ、トランプ政権~中露の拡張主義と米の単独主義 | |
第14回 | ⑭まとめと補足(1) | |
第15回 | ⑮まとめと補足(2) |
授業外学習の課題 | テキストの指定された箇所を事前に読んで授業に出席すること。授業で直接扱わない部分も通読すること。アメリカに関するニュースを新聞、テレビ、インターネットなどでウオッチすること。試験前にはテキストやレジュメ、自筆ノートを必死に覚えること。期末論述のテーマを探し、選び、研究すること。英語を自習すること。 |
履修上の注意事項 | 私語で周囲の学生の邪魔になる者には厳格に対処する。健康上の問題ではない無断の途中退室や大幅な遅刻をする学生、公然と寝る失礼な学生の受講は、歓迎しない。 板書や講義内容を書き残し復習や試験勉強に役立てること。試験範囲は教員が教室で話したことすべて。レジュメや板書は補助。写真やビデオを見せることがある。集中すること。小テストをする可能性がある。 第15回目=6月3日(月)=を休講し補講などとする可能性がある。 【この科目は、グローバルコース対象科目(2014年度以降生)にもなっています。※ただし、一部の学部・学科では配当されていない場合があります。】 |
成績評価の方法・基準 | 期末試験で評価する(80%)。授業への取り組み姿勢(20%)を加味する。 前年度の試験は空欄補充の知識問題と学生が自分でテーマを選ぶ自由論述の半々で構成した。変更する場合は速やかに通知する。 |
テキスト | 久保文明著『アメリカ政治史』(有斐閣、2018年) 必要に応じてレジュメや資料などプリントを配布する。 |
参考文献 | 久保文明・砂田一郎・松岡泰・森脇俊雅著『アメリカ政治 第三版』(2017年、有斐閣)など、随時紹介する。 |
主な関連科目 | 国際ジャーナリズム論 国際政治英語 政治と社会(中東)、メディア論 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業での質問を歓迎し、評価する。相談等はメールでまずアポを。funatsu@shudo-u.ac.jp |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
法学部国際政治学科(D群) | - | 2011~2016 | 2・3・4 |
法学部国際政治学科(D群) | FLIP20402 | 2017~2017 | 2・3・4 |