授業コード 20092900 クラス
科目名 英語学・英語教育学ゼミナールC(通訳翻訳研究) 単位数 2
担当者 石塚 浩之 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 通訳翻訳研究I Interpreting and translation studies I
授業の概要 通訳・翻訳の仕組みについて考察し、コミュニケーションにおけることばの働きについて理解を深める。前期の授業は大きく3つの内容を含む。まずは5回目までに通訳翻訳とはなにかをテーマに西洋における翻訳、日本における翻訳を概観しつつ、通訳翻訳研究の領域を把握する。次に翻訳データの分析、通訳データの分析を行いつつ、翻訳研究における重要な視点と分析の技法を学ぶ。さらに卒業研究に向けての導入を行い、各人の問題意識を育てる。夏期には4年生との合同合宿で研究発表を行う。研究テーマとしては、必ずしも通訳・翻訳を扱う必要はないが、英語・日本語の表現の対照分析を含むものとする。
学習の到達目標 1. 通訳・翻訳の定義および研究領域を把握する。
2. 通訳・翻訳の訳出表現を観察し、ことばの働きを分析する力を養う。
3. 通訳・翻訳研究における問題意識を育み、各自の研究を開始する。
授業計画 第1回 ゼミの目標と運営
第2回 通訳翻訳とは:翻訳の3分類
第3回 バベルの塔
第4回 聖書と翻訳
第5回 明治期の翻訳と日本語
第6回 通訳翻訳研究の手法(新幹線の車内掲示)
第7回 直訳・意訳:等価とシフト、研究の始め方
第8回 同化・異化:文化の翻訳(ピーター・ラビット)
第9回 機能主義:社会と翻訳
第10回 翻訳の方略とスコポス理論(コミュニケーションとしての翻訳)
第11回 通訳データ分析演習1:研究ノートの作成
第12回 通訳データ分析演習2:考察と主張
第13回 普遍文法とサピア・ウォーフ仮説:認知と翻訳
第14回 記述と分析の視点
第15回 まとめ
授業外学習の課題 授業外の学習は最低2時間は必要です。
主な内容は以下の通りです。

講読テキストの読解(発表担当者はレジュメ作成)
指定された通訳・翻訳データの分析
各自の関心に合わせたデータ収集
関連文献の調査
期末報告発表の準備
履修上の注意事項 いかなる理由があっても欠席は4回までとする。
(病気、交通機関の乱れ、冠婚葬祭等、一切の事情を含める。)
なお20分以上の遅刻は欠席として扱う。

成績評価の方法・基準 授業への貢献度30%、提出物30%、期末試験40%で行う。
テキスト プリントを配布する。
参考文献 モナ・ベイカー&ガブリエラ・サルダーニャ『翻訳研究のキーワード』研究社
鳥飼久美子編著『よくわかる翻訳通訳学』みすず書房
その他、授業内で随時指示する。
主な関連科目 通訳入門、通訳の理論と実践、英語研究特講(ビジネス通訳I・II)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問・相談は、基本的に授業終了時に受け付ける。時間を要する質問・相談については、その都度調整する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部英語英文学科(英語学・英語教育学) FHEN30312 2017~2019 3・4