授業コード 20092700 クラス
科目名 英語学・英語教育学ゼミナールA(通訳翻訳文献講読) 単位数 2
担当者 石塚 浩之 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 通訳翻訳文献講読
授業の概要  有史以来、異文化交流の現場には通訳・翻訳の営みがあったはずである。一方、通訳・翻訳研究が盛んになったのは20世紀の終盤になってからのことである。21世紀の世界は経済圏の交流が重要性を増し、通訳・翻訳の役割はますます大きくなっている。この授業では大学生向けの翻訳研究の教科書を英文を読み、学問分野として通訳・翻訳がはらむ問題点の一端を垣間見る。
 また、授業で得た知識の活用の場として、翻訳の実践も試みる。特に、近年、学問的にも実務的にも重要性の高まっているマルチモーダルな翻訳に焦点を当て、絵本の翻訳を扱う。
 授業では精読を重視するが、履修生の学力に応じ、授業進度を調整する。授業開始当初は学生ごとの担当箇所を決めずに授業を進めるが、中盤からは発表担当を決め、クラスでの討論を行う。
学習の到達目標 1. 通訳・翻訳について書かれた一般向けの英文を読む。
2. 研究対象として通訳・翻訳を扱うための問題意識を理解する。
3. 教科書以外の英文を自力で読むための力を身につける。
授業計画 第1回 ゼミの目標と運営
第2回 テキスト講読1:翻訳の概念
第3回 テキスト講読2:翻訳の予備定義
第4回 テキスト講読3:翻訳と等価
第5回 テキスト講読4:翻訳研究とは
第6回 テキスト講読5:仕事としての翻訳
第7回 翻訳演習1: 絵本の翻訳(クラス討論)
第8回 翻訳演習2: 絵本の翻訳(翻訳分析)
第9回 テキスト講読6:翻訳機能について
第10回 テキスト講読7:テクストと非言語的要素
第11回 テキスト読解8: 翻訳と非言語的要素
第12回 テキスト読解9: 翻訳の状況と意思決定
第13回 テキスト読解10: 非言語的要素の特定
第14回 翻訳演習3: 絵本の翻訳(クラス討論)
第15回 翻訳演習4: 絵本の翻訳(翻訳分析)
授業外学習の課題 授業外の学習は最低2時間は必要です。
主な内容は以下の通りです。

1. テキストの予習・復習
2. 課題の翻訳と分析
履修上の注意事項 いかなる理由があっても欠席は4回までとする。
(病気、交通機関の乱れ、冠婚葬祭等、一切の事情を含める。)
なお20分以上の遅刻は欠席として扱う。

成績評価の方法・基準 授業への貢献度30%、提出物30%、試験40%で行う。
テキスト プリントを使用する。
参考文献 Colina, S. (2015). Fundamentals of Translation. Cambridge University Press. Cambridge. UK.
モナ・ベイカー&ガブリエラ・サルダーニャ『翻訳研究のキーワード』研究社
鳥飼久美子編著『よくわかる翻訳通訳学』みすず書房
その他、授業内で随時指示する。
主な関連科目 通訳演習I・II・III、翻訳入門、実務翻訳演習I・II、文芸翻訳演習
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問・相談は、基本的に授業内に応じる。時間を要する質問・相談については、その都度調整する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部英語英文学科(英語学・英語教育学) FHEN20307 2017~2019 2・3・4