授業コード | 20066900 | クラス | |
科目名 | 教育文化史 | 単位数 | 2 |
担当者 | 森川 潤 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 東アジア世界における日本の教育文化の展開 |
授業の概要 | 教育文化は、政治的、経済的、社会的要因によって規定されるだけでなく、対外的な交渉を契機とした異文化圏の教育文化の受容と変容を繰り返しながら展開する。そのために、日本の教育文化の歴史的展開をたどるばあい、比較史的な視点からアプローチする必要がある。日本の教育文化は、古代から近世にかけては東アジア世界において中国の影響のもとで育まれ、幕末期、明治期および第二次世界大戦後は欧米諸国の強い影響のもとにおかれる。本講義は、中国を中心とした東アジア世界という自立した文化圏における日本の教育文化の史的展開をあとづける。そのさい、政治的、経済的、社会的背景を考察しながら、いわゆる時代の風を感じながら史料を精読することによって、教育文化のダイナミックな展開を実態的に把握することを課題とする。いわゆる教育史料ではなく、可能なかぎり原史料を使用する。 |
学習の到達目標 | 日本の教育文化の歴史を東アジア文化圏に属する日本という視点から理解する。 |
授業計画 | 第1回 | 序章 講義の視点と課題 |
第2回 | 第1章 中国の教育文化の移植(古代) 第1節 渡来人――移植の担い手 |
|
第3回 | 第1章 中国の教育文化の移植(古代) 第2節 聖徳太子――中央集権的官僚制の基盤整備 |
|
第4回 | 第1章 中国の教育文化の移植(古代) 第3節 大学寮――律令体制(古代東アジア的中央集権国家)における教育文化 |
|
第5回 | 第1章 中国の教育文化の移植(古代) 第4節 古代の教育文化の特質 |
|
第6回 | 第2章 教育文化の国風化(中世) 第1節 菅原道真――貴族社会の教育文化 |
|
第7回 | 第2章 教育文化の国風化(中世) 第2節 武家家訓──武家社会の教育文化 |
|
第8回 | 第2章 教育文化の国風化(中世) 第3節 悉有仏性――鎌倉新仏教と寺院の教育文化 |
|
第9回 | 第2章 教育文化の国風化(中世) 第4節 芸道の教育――世阿弥の芸道稽古論 |
|
第10回 | 第2章 教育文化の国風化(中世) 第5節 中世の教育文化の特質 |
|
第11回 | 第3章 教育文化の国風化(近世) 第1節 武士の教育文化 |
|
第12回 | 第3章 教育文化の国風化(近世) 第2節 町人と農民の教育文化 |
|
第13回 | 第3章 教育文化の国風化(近世) 第3節 市井の教育文化――日本儒学 |
|
第14回 | 第3章 教育文化の国風化(近世) 第4節 近世の教育文化の特質 |
|
第15回 | 終章 東アジア文化圏における近世日本の教育文化の展開──『六諭衍義』の受容 |
授業外学習の課題 | 本講義は、日本史や東アジア史の学習を前提とする。講義の前後に必要な知識をおぎなう必要がある。 |
履修上の注意事項 | ①聴講者があらかじめ日本史・東アジア史を学習していることを前提として講義をすすめる。 ②講義中の私語は厳禁とする。 |
成績評価の方法・基準 | ①すべて授業に出席した受講生を成績評価の対象とする。特別な事情があるばあいには、事情を勘案するが、少なくとも3分の2回以上出席しなければ、成績評価の対象にはならない。 ②定期試験90%、講義時間中や講義時間外に課した小試験やレポート10%の割合で評価する。 |
テキスト | ①テキストは使用しない。 ②毎回、レジュメを配布する。 |
参考文献 | 必要に応じて文献、資料等を提示する。 |
主な関連科目 | 教育文化史Ⅱ |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
質問・相談があれば、随時おうじる。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部人間関係学科心理学専攻(他学科及び他専攻科目) | - | 2014~2016 | 2・3・4 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(他学科及び他専攻科目) | - | 2014~2016 | 2・3・4 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(人間関係学科科目) | FHHS22103 | 2017~2019 | 2・3・4 |
人文学部教育学科(専攻科目A群) | - | 2016~2016 | 2・3・4 |
人文学部教育学科(専攻科目A群) | FHED22103 | 2017~2019 | 2・3・4 |